「人間たちの庭 ホテル・サピエンス」
レーナ・クルーン
末延弘子 訳
読むと考えさせられる本。
SFというか幻想的というか?
哲学なのか?答えは書いてなく、話を読むと今まで、目を向けてこなかったことに目を向けさせられる。
どういうジャンルの本か、言葉にするのは難しい。
短編の27章。
訳の末延さんの後書きが、作者のことをわかりやすく書いてある。
作者レーナのクルーン。クルーン一族には、学者や芸術家が多い。ドイツ系のフィンランド人。
レーナには、子どもの純粋で明晰な視点がある。
今まで気づこうとしなかったものに目を向けさせる眼差しがある。見え方もあり方もみんなそれぞれ違っている。
不思議な本だった。
レーナ・クルーンの本は、何冊か訳され出ている。他も読んでみたくなった。