放課後、お子さんを連れて学校に来てくださったある保護者との会話
夏休みにお母さんのお国に里帰りする予定A子さん
A子さんのお母さんと話をしていて
「お里はどちらですか?差支えなかったら教えてください。」
「黒竜江省です。北の方、満州国のあったところです。」
「広い国ですよね。一度だけ、ヨーロッパから帰ってくる給油地ということで
大連に立ち寄ったことがあります。黒竜江省ではないですが。
ずいぶん昔ですが。大きな都市でした。」
「大連は、大都会です。私の里は、田舎です。」
~中略~
「飛行機に乗っていくんだよね。うらやましいな。先生飛行機大好きだから。」
「この子、飛行機を怖がって、窓を見られなかったですよ。
でも、ずいぶん小さかったときだから、今度は大丈夫かもしれません。」
「地図帳みたいだよ。空から見ると。ぜひ、見てみて。そして夏休みのチャレンジ学習は、
おすすめ表に無いものでもいいんだよ。里帰り中にできるものはどう?」
「そういうのでもいいのですか?」
「はい、例えば旅行記とか、日中生活の様子比べとか、漢字比べなんていうのも
おもしろそうだよね。ほら、よく言われるのは『手紙』。日本では手紙=letter
だけど、中国ではtoiletpaper。ほんとですか?お母さん。」
「そうなんですよ。日本に来たばかりで、日本語を勉強していたとき初めて知って、
本当かな?と思いました。慣れないうちは、手紙って聞くとトイレのこと連想して
おかしかったです。」
~中略~
「先生たち、忙しいですよね。今日だって、もう7時なのに、みんなお仕事をしていらっしゃるし。」
「いえいえ、まだ序の口です。いつも9時ごろになりますね。」
「すごい!夏休みのお休みではないんですよね。中国の先生たちは、みんな休みます。」
「うらやましい。」
「子どもたちお休みですが、先生たちは何をしているんですか?」
「は、は、は、そうですよね。子どもたちを呼んで個別の学習会とか、水泳指導とか。
さらに、会議や研修かな。」
「大変ですね。」
「まあ、子どもたちがいない分、ゆっくりできますけれどもね。」
そんな会話を続けた後、A子さん母子は帰っていきました。
私のこの夏休みは、教員免許状更新研修で大忙しです。
自腹を切って、まるまる1日の研修を5日間詰め込みました。
ゆっくりとっていると忘れそうなので、一気に講習会を選んだせいでもあるのですが。
再任用中なので、期間切れと合わせて、免許失効もいいかなと、少し頭をよぎったのですが
せっかく持っている免許状なので、もう一度更新しておこうと思っています。
義務教育の予算は先進国中、最少。
わたしの仕事は、
学年経営、学習指導、生徒指導、マーチング指導、外国語活動、道徳の教科化、同和・人権教育
そして、学習指導改善調査、全国学力テスト、新潟県は毎月のWEBテストとサポート問題
特色ある学校運営、地域との連携、青少年健全育成活動 etc.etc.
これで、働き方改革!
学校の働き方改革は簡単です!!!
人 予算をとって、教員を増やしましょう!!
小学校の教員は担当時数が多いです。
1週間のうち、空き時間は2~3時間。
放課後の課外指導などなどもあり、定時を回って初めて
翌日の学習指導の準備やテストの採点、もろもろの学級事務
校務分掌事務、校外学習の外部交渉、そして、通知表作成などが
できる時間になるのです。
他県のように副担任制や教科担任の増加があれば、
せめて一人あたりの担当時数を減らすことができます。
再任用の私は、給料減額なのに仕事量は、現役を超えています。
恐ろしくて、月の残業時間なんて、公表できません。
これが、日本の教育の現場です。
そして、これからの教員採用試験は
人不足!徐々に倍率が下がって、そのうちに1倍を割るなんて情報も。
日本の教育の質の保障は、年々多難になっていきそうです。
これから、退職する方へ、こんな再任用もあるのです。再任用の登録をするときは
よくお考えください。
あ~~~また、愚痴を言ってしまいました。
はい、この時間ですが、ブログなんて
やめて、
来週のために、これから、仕事に行ってきま~~す。
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