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一条きらら 近況

【 近況&身辺雑記 】

棋士の冤罪

2016年11月03日 | 最近のできごと
 飽きっぽい性格の私は、最近、あまり将棋棋士ウォッチャーを楽しんでいなかったのだが、三浦弘行九段の不正疑惑事件の報道には驚愕させられた。
 テレビ報道は短期間だったが、週刊誌やネット記事や『2ch名人』などを読みあさったりした。
 最初にその事件を知った時、トップ棋士が対局中に頻繁な離席をして、スマホでソフトを見て次の一手を指したなんて、絶対にあり得ないと直感した。
 対局した棋譜で見る、何とかいうソフトとの一致率がどうとか、専門的なことはよくわからないが、三浦弘行九段がそんな不正は絶対していないと、私は信じている。特に三浦弘行九段を好きとかファンというわけではなかったが、テレビやニコ生で何度か見たことがあり、そんな不正をする棋士には思えないからである。完全に、冤罪であり濡れ衣だと思う。
 それなのに、将棋連盟は不正事実の証拠もないのに一部の棋士の噂や意見をもとに、3か月間の出場停止処分を行ったなんて、あまりにもひど過ぎる。三浦九段が可哀想過ぎる。潔白である棋士に対して、何て罪深いことをするのかと憤りたくなるし、しばらくの間、もう胸が痛くなるような日々だった。三浦九段にとって、人生で最高に不幸なできごとではないだろうか。念願の竜王戦の挑戦権も剥奪されてしまったのである。
 先月、始まった竜王戦では、対局の棋士に金属探知機検査をしてスマホを持ち込めないようにしたらしいが、その規制を、挑戦者変更などせず、タイトル・ホルダー棋士と挑戦者に決定していた三浦九段の対局の時から始めれば良かったのに――と、私は強く思った。何故、そうしなかったのだろう。一部の棋士の噂や意見など公表せず、その規制を始めることで対局は可能だったのではないだろうか。
 証拠もないまま三浦九段の人格も棋士の才能も人間性もすべて貶めてしまうことになり、それぞれ弁護士や調査委員会に委ねているらしいが、長年の将棋ファンたちは幻滅し、失望して、他の棋士も不正してるかもというイメージが定着してしまうような気がする。
 三浦九段の現在の精神状態を想像すると、本当に胸が痛くなるような気持ちで過ごした。会ったこともない他人のことで、こんなに胸が痛くなるのは滅多にないこと。一日も早く、三浦弘行九段の潔白が証明され、対局できるようになればいいと思う。



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