こんにちは。きららです
さてさて…7月25日(土)に開催されたセミナーについてお話をしたいと思います。 このセミナーには私は参加できなかったんですけど…難聴と耳鳴りについてお話があったみたいです。
セミナーの内容を少しだけお母さんに説明してもらいますね
こんにちは。きららママです。
今回のセミナーはシーメンス補聴器の主催で行なわれました。
会場は「品川グランドホール」・品川駅を降りてまず目に入ってきたのは…
セミナーとは関係ないですよね 甘かったけど美味しかった
さてさて、セミナーといえば普段はお父さんしか行かないのですが、今回のセミナーは講義してくださる先生がとても有名な方だったので(ミーハー?)私もついて行きました。
まず最初の講義はシーメンスのオーディオロジー部門の責任者。
Dr.Josef Chalupper なかなかのイケメン先生
講義内容は…最近の補聴器がデジタル信号処理の進歩によって、色々な問題を解決するため様々な技術が採用されるようになったという事。例えば、雑音制御、環境認識システム、ワイヤレス技術などの解説をしてくださいました。
講義はもちろん英語です でも大丈夫!よくサミットの会議なんかで見かける同時通訳のイヤホンを渡されましたので
続いては、慶應義塾大学医学部耳鼻咽喉科教授。
小川 郁 教授 です。
講義内容は…「難聴と耳鳴りについて」でした。
難聴と耳鳴りは日常臨床で頻繁に遭遇する耳疾患の2大症状であるということです。いずれも外耳から中耳、内耳、中枢聴覚路に至る全ての聴覚路障害により生じます。
難聴の種類は大きく分けて2つに分類されます。外耳や中耳の伝音機構の障害による「伝音難聴」と、内耳感覚細胞(有毛細胞)から側頭葉聴覚中枢に至る聴覚神経伝導路障害による「感音難聴」です。
難聴は各種聴覚検査によって障害部位を特定する事が基本ですが、耳鳴りは他覚的な検査法が確立されていない事から、検査によって障害部位を予測する事が困難だそうです。したがって、現時点では合併する難聴の診断をもとに、耳鳴りの原因を推測する事になるそうです。このように「難聴と耳鳴り」は原因も様々で、それぞれの原因に応じた治療を考える必要があるようです。
続いては、済生会宇都宮病院耳鼻咽喉科診療科長。
新田 清一 先生 です。
講義内容は…「耳鳴りに対するSG・補聴器による音響療法」でした。
「耳鳴りは治らない」というのが一般的な認識ですが、耳鳴りに悩んでいる患者さんの症状を改善させる事は充分可能だということです。 最近ではその治療法として音を使う治療、「音響療法」を施行して成果を上げているようです。耳鼻科医の中では徐々に浸透している方法ですが、まだまだ一般にはほとんど知られていないのが現状です。
最近の研究で、耳鳴りは耳の障害をきっかけに「脳」で起こっていることが分ってきました。「音響療法」によって音を使って脳をトレーニングする事により、脳の中で起こっている煩わしい耳鳴りを改善させるというわけです。SG(Sound Generator)という機械を使って治療する事もあります。
意外と知られていないのが、難聴の方には補聴器を用いた「音響療法」を行なうということです。補聴器をうまく使うことで、耳鳴りが劇的に改善する事もよくあるそうです。ただし注意点もいくつかあり、最も大事な事は患者さんに耳鳴りの事をよく知っていただくということでした。
最後に、ヴァンダービルト大学教授。
Prof. Gustav Mueller です。
講義内容は…「科学的根拠に基づく診療」でした。
近年の医学と関連医療分野において「科学的根拠に基づく診療」はかなり定着しているようです。このことは、補聴器の選択とフィッティングについても例外ではなく、科学的根拠に基づいた意志決定がされなければならないということです。
各メーカーが紹介している新しい補聴器の特徴や機能は、それらがユーザーに推薦される前に、本当にユーザーにとってどのような効果をもたらすのかについて、バックグラウンド(根拠)となる研究結果を持つ事が必要なのだそうです。
- 以上 -
色々と細かい事や専門用語なんかが出てきちゃって難しかったけど、勉強になりました。私達も今まで以上にお客様の事を第一に考えて、これからも努力して行きますので、きらら共々宜しくお願い申し上げます
ご質問がございましたらお気軽にお聞き下さい。お答えできる事は何でもお話ししますよ(お父さんが…)
最後に…セミナーの後に立食パーティーがあって記念撮影
左から、シーメンス補聴器CEO/Bernt Weber・Dr Josef Chalupper
そして私・お父さん・Gustav Mueller婦人・Prof Gustav Mueller
みなさん、ありがとうございました
『補聴器専門店 きりん堂』