魔理沙:あれ・・・?こんなところに箱なんて置いてあったか?
霞 :えっと・・・「私、春を支えてくれる人だけが開けていい」・・・それって?
魔理沙:どっちかって言うと支えられてる気がするんだけどな・・・
霊 夢:うぅ~寒い・・・あ、風で箱開いたわよ?
霞 :うわっ!・・・あ、「霞と霊夢と魔理沙へ」って書かれた紙がある・・・。これは・・・手紙・・・?
魔理沙:つまり私たち宛てってことか・・・霞が読みなよ
霞 :え、私?
霊 夢:きっと絡みが1番多いのは霞だろうから・・・
霞 :・・・
霞・霊夢・魔理沙へ
きっとみんながこの手紙を読んでる頃には私は自分を忘れて取り返しが付かないことをやっていると思うわ・・・。私の中に潜んでた誰かに操られるように・・・全てを敵に回して。でも・・・これまでは操られるのを避けるように頑張ってきた、でも私は・・・
霞 :でも私は・・・
霊 夢:どうかした?
霞 :春がこれを書いているとき・・・泣いてたのかな・・・濡れてて読みにくい・・・
魔理沙:貸して?
霞 :うん・・・
霊 夢:自分が普通の人とは違う・・・そう思っちゃって悲しくて・・・泣いてたのかもしれないわね
魔理沙:春・・・そんなことないのにな・・・。ここ、私は、ダメね・・・って書いてあるな・・・
霞 :そんなっ!・・・
・・・
私は、ダメね・・・。もし私が普通の少女として生まれてきたのなら・・・。もうきっと、誰も私を見てくれない。でも、私はそれでも・・・いい。みんなに畏れられて、いずれ忘れられていく・・・私はそれでも構わない。
もう何千年前かな・・・私が人と掛け離れたものとして生まれてきてから・・・。でも、その時は誰かが操られていた私を封じて、私を救ってくれた。でも、またそのときがきてしまった。だから、春という一人の少女としてのお願い。・・・
何千年も昔、私を鎮めてくれた人のように、私を・・・鎮めて!
この箱に入っているのは私からの・・・贈り物。それを使って私を・・・中編③に続く・・・