一本の道を 坂村真民
木や草と人間と どこがちがうのだろうか
みんな同じなのだ いっしょうけんめいに 生きようとしているのをみると
ときには彼等が 人間よりも偉いとさえ思われる
かれらはときがくれば 花を咲かせ 実をみのらせ じぶんを完成させる
それにくらべて人間は 何一つしないで終わるものもいる
木に学べ草に習えとわたしはじぶんに言いきかせ今日も一本の道を歩いて行く