アリさん、事件です

　植木鉢を減らす……それをどう進めるかが問題だ――。
　大改修時、植木鉢置き場は設けられないけど、ぎりぎりまで置いておくことは可能らしい。
　とはいえ、家における量は限られる。

　とりあえず、一個は完全に消える――土を干してどうするか検討。
　捨てるにも水分は減らしたいし。
　地道に乾かして、石を洗う等進める。
　とはいえ、土、掘ってたら……幼虫……そう、幼虫が二匹。
　一匹は確実にスコップの……ええ、負傷したのではないかしら……それと、掘り起こされた時点で寒さが……愛はないけど、積極的に殺すのも……どないしよう……埋め戻す。そして、土は反対側からひとまず掘ることに。

　シャコバサボテンは私の植え替え後の対応が悪くて、自然減になりそうな予感。
　しおれているけど蕾は大きくなっている。

　アリがいる菊の植木鉢。
　下から根っこ出ているのが気になって、試しに、スコップ入れてみた。
　根っこ……土、固い……。
　土飛ばすくらい、根っこまみれ。
　去年、根っこ弾いた記憶が……ダメか……菊は……根っこが元気。
　思わず、空いた植木鉢に、部分移植。

　土を掘った後、アリが「あああああ」というように土の上を歩いていた。
　掘られた土あたりにいたのだろうね。
　私も「ああああああ」だった。

　植木鉢を試しに動かしてみる。
　床に散らばった土にアリは住んでいないようだったけど、根っこが下から見えた。
　去年、植木鉢を整備した際、根っこは出てなかったはずだよ！

　……ああああああああああ。
　どうしよう……植木鉢は増やしたくないから、根っこをうまくほぐして植えなおす？
　にしても、アリ……は脇においておいて、植え替え下手な私は、菊を植え替えするのは死屍累々にするだけなのだけれども。
　でも、放置は意味ないし。

　ウインターコスモスもローズマリーも、怪しかった個体、植木鉢減らしのために寄せたら、新しい根っこがあった。
　たぶん、新しいのだよ、あれ。
　つまり、冬で力を蓄えているだけで、春になると……という希望もわくが……。

　植木鉢減らし……せめてあと一つは。

　なお、家の人は「植木鉢減らすようにした」と言っているが、私の部屋の前に移動したのがいくつかあるのだけど！？
　それはノーカン！？

　そんな気がしてきた。
　まだ、時間はあるから、考えよう。