奇乃堂

白内障のごとき、古いぬいぐるみの目

 ぬいぐるみに埃がたまる。
 時々払わないといけないが、さぼる。
 ぬいぐるみの目に埃がたまると、さすがに拭いて、少しはたく。

 きちんと世話しないとなとは思うが……せっかくうちにいるのだしね。

 そんな中、気づいた。
 拭いたけど、白いのだ。
 白く濁って、まるで白内障のような感じ。

 ぬいぐるみがいつからここにいるか思い出す。
 私が学生時代にキツネにはまりだして、買ったものだ。
 某商店街のおもちゃ屋だったような記憶もうっすらある。
 当時は量販店や雑貨屋で買うというより、おもちゃ屋で玩具は見るという時代だった、まだ、たぶん……。

 年、取ったんだな、君も。
 というか、白い部分がかなり黒いね。
 今度、風呂でも入れるべきか?

 とりあえず、目が白くなっているのは、複雑な思い。
 新しく取り換えるのは、他の部分が傷んでいないため、やめた方がいいだろうなと思う。

 百年ってあっという間かもしれないな。
 蔵があって、そこにしまっていれば。

 それより、天気がいい日に、掃除をしないとね。

今後ともよろしくでございます。

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