今日はきっと最初で最後、病気のお話を綴りたいと思います。
2006年4月27日、私は右乳房の切除手術を受けました。
そうなのです、私は乳がんを患いました。
乳がんは5年が一区切り、そして今日がその5年経過記念日。
この日を笑顔で迎えたくて、日々過ごしてきた気がします。
このブログを始めたのも、元気な自分を取り戻したかったのと
そんな元気な自分の様子を普段あまり逢えない友人に伝えたい、
という想いがそもそものきっかけでした。
ブログを通じて沢山の方たちとお知り合いになり、元気をいただき、
自分を取り戻して笑顔も戻って、今の自分がいます。
記録として残したいという想いから、今回カミングアウトをすることにしました。
当時私は毎年、会社の人間ドックで、乳がん検診(超音波)を受診していました。
要精密検査の結果が来ることもありましたが、専門科で受診して心配なしと
されていたのです。
それが、父を天国に見送った3ヵ月後の2月に、お風呂で身体を洗っている時に
ふと自分で触れたところに、今まで感じたことのないしこりがあることに
気づきました。
その時、とても嫌な予感というか不安感を覚えて、即病院へ向かいました。
最終的に自分で選択したのは、聖路加国際病院でした。
ここで乳がんの告知を受けたのは、2006年3月19日。
その時の事はあまり良く覚えていないのですが、意外と冷静だったと思います。
両親共がんだったので、遂に来たか・・・位の想いだったのかもしれません。
それから様々な検査を受けて、早いタイミングでの手術に至りました。
幸いにもリンパへの転移もなく、温存手術を選択できたことはとてもラッキーでした。
放射線治療(土日祝以外、毎日33回連続照射)を受ける頃にはとても元気になっていました。
この道を通って通院しました
病院のレストランで好きだったオムハヤシライス
放射線治療中はこの庭園でお弁当を食べることが多かったです
その後、ホルモン療法が始まりました。
その直後、放射線照射の副作用でアレルギー性の器質化肺炎を発症した時は
私の顔から笑顔が消えてしまいました。
ホルモン療法を少しお休みして、肺炎の治療を優先しました。
ステロイド系の薬の副作用で、ムーンフェイスとなり(顔からシワがなくなった(笑))
少々引きこもりぎみになったり、不眠症でボーっとして階段から落ちて骨折したり、
とにかく病気をしてから一番夫に心配をかけた時期でした。
薬に慣れてきてからは、不眠症にも悩まされずに、少しずつ笑顔が戻ってきました。
半年かけて薬を調整していただき、肺炎を完治することが出来ました。
それからずっと継続してホルモン療法が続いています。
服用している薬
この5年間を振りかえると、今まで出来ていたことが出来なくて
情けない想いがあったり、仕事を離れる決断をしたり、
薬の影響で老化現象が早く出ていたり・・・と、とにかく
自分自身で受入れなくてはいけないことが多くありました。
でも、私は若い頃のシワのない自分より、今の自分の方が好きです。
これは胸を張って言えます。
とても信頼できる先生と出会えて、最初抱いていた不安感が少しずつ小さくなり、
元気で穏やかな気持ちで治療を受けられたことが、何より大変幸せに思います。
最初の診察で夫と一緒に伺った時に、とても分かり易く絵を書いて丁寧な説明を
してくださり、根治を一緒に目指しましょう、と言ってくださった先生です。
その時にこの先生ならお任せ出来る!と確信しました。夫も同様でした。
そして、肺炎が完治した時に一緒に喜んでくださった先生です。
私の主治医 津川浩一郎先生
現在は病院を移られましたが、今でも津川先生に診ていただいています。
放射線照射の時には、優しい笑顔でホッとさせてくださった
放射線科の河守次郎先生
河守先生も現在は病院を移られてらっしゃいますが、
先生の温かい笑顔に癒されている患者さんは多く存在していると思います。
聖路加国際病院の看護師さんや受付の方にも大変お世話になり、
元気をいただきました。
今日を迎えられて、5年前のことが随分前のことのようにも
ついこの間のことのようにもにも感じられます。
ここに、元気をくれた友人、沢山のお力添えをいただいたご近所の皆さん
関ってくださった医療関係の皆さまに心より感謝を申し上げます。
手術が1日違いで、同時期に放射線治療を受けてお友達になったUさん。
5年経過、お互いに無事に迎えられて良かったです☆
これからも、定期検診を欠かさずに、自分の身体を労わっていきましょうね。
この記事を最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
さらっと読んでいただけると嬉しいなぁ、と思います。
今回はコメント欄は閉じさせていただきました。
ただ、これだけはお願いです。
乳がん患者の私は、毎年検診を受けていたので、早期がんで済みました。
定期的な検診を受けられていない方がいらしたら、是非受診をしてください。
医学は日々進歩していますので、病気は早期発見が根治の第一歩だと思います。
あの時ああすれば・・・と後悔しないように、定期検診をお願いします。
後になりましたが、今月21日に天国に旅立った元キャンディーズの
田中好子さんの安らかなることをご冥福を心からお祈りいたします。
笑顔がとても素敵で、強く優しいスーちゃんでした。
同じ病気・・・私も強く優しくいられるよう努力したいです。
スーちゃんの最後のメッセージの『復活』、きっと叶いますように。
そして、夫へ。
私は、30年後も40年後もあなたの隣で笑っている自分を想像できます。
これからも健康第一で、温かく楽しく過ごしていきましょうね。
いつもそばにいて見守ってくれていて、ありがとう!
2011年4月27日
~ありがとうの想いをいっぱいいっぱい込めて~