春白昼(はるまひる)ここの港に
寄りもせず 岬を過ぎて行く船のあり
「 若山牧水 」
歌集「別離」の巻末の歌
無学で本も読まず、流浪して下田の町を
さまよい暮らしていた頃に、知り合いの
経営する喫茶スナックで額にはいっていた
此の短歌が50年たっても覚えている。
何ともないような下田の情景だが、海岸沿いの
ホテルで、エセバンドマンだった時に春の午後
けだるいような五階の窓からの情景が
此の「歌」にぴったりだった。きっと
易しい文面が読みやすく、暗記できたのだ。
初めて、日常をさらりと詠んだ「歌」に
惹かれたのだろう。啄木や賢治のような詩人、
作家と違う空気感が人間らしさを、共感させて
くれたから、心に残ったのだろう。
寄りもせず 岬を過ぎて行く船のあり
「 若山牧水 」
歌集「別離」の巻末の歌
無学で本も読まず、流浪して下田の町を
さまよい暮らしていた頃に、知り合いの
経営する喫茶スナックで額にはいっていた
此の短歌が50年たっても覚えている。
何ともないような下田の情景だが、海岸沿いの
ホテルで、エセバンドマンだった時に春の午後
けだるいような五階の窓からの情景が
此の「歌」にぴったりだった。きっと
易しい文面が読みやすく、暗記できたのだ。
初めて、日常をさらりと詠んだ「歌」に
惹かれたのだろう。啄木や賢治のような詩人、
作家と違う空気感が人間らしさを、共感させて
くれたから、心に残ったのだろう。
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