磁気物理学研究室の研究活動記

鹿児島大学理学部物理科学科磁性研究と教育活動、周辺での出来事を中心に紹介しています。

優秀ポスター賞受賞おめでとう!

2012年03月29日 14時47分34秒 | 研究
今朝のブログに書きましたが、
昨日K-Labの大学院M1(博士課程前期1年)の学生(ピロキー)が
日本金属学会でポスター発表を活発にしていました。
それが、
なななんと。彼は優秀ポスター賞を受賞していました。
おめでとうございます。

お昼後、本部に行って連絡ボードを見ると、
彼の名前がありました。
思わず、この会議に出席している理論のF先生(酔っぱらうとむちゃむちゃ面白くなる先生)
を携帯電話で呼び出してみてもらいました。

これからもがんばって研究してください。
今年は、中性子散乱実験を予定しています。

それから、ピロキー君、研究室に残っている同級生や共同研究者、
いろいろ議論してくれる先生方にも感謝するんですよ!


私は明日鹿児島大でいろいろ仕事があったり、報告書の締め切りだったり、
帰ることにしました。羽田のラウンジでブログを書いています。
1月に入ってから仕事量が多く、疲れました。

K-Labは鹿児島大学理学部物理科学科で物質科学を研究する学生を募集しています。

日本金属学会 in 横浜国立大学

2012年03月29日 06時27分31秒 | 研究
昨日から日本金属学会に参加しています。
会場は横浜国立大学。
12時から2011年ノーベル化学賞受賞者Shechtman教授の講演会がありました。

先生は「準結晶の発見」でノーベル賞を受賞しました。
先週は日本物理学会でも講演していましたが、
分かりやすい英語でとてもいい講演でした。

以下K-Labメモから感想や考えも含め記録します。

1980年代は物質科学が大きく発展した年代です。
1982年:準結晶、1985年:ファラーレン、1986年:高温超伝導、です。

また、結晶学が誕生したのは今から100年前。
1912年のラウエのX線回折の実験報告。これから結晶を研究が始まった。
それから70年間は、物質固体は原子が周期的に並んでいる結晶と周期性が無いアモルファスしかないと
考えられてきた。
1982年に準結晶が発見されて、多くの人が研究してその性質が分かってくると
結晶の定義が新しくなった。
今年は2012年、ラウエのX線回折実験から100年。
感慨深いものです。
ちなみに、2012年3月27日には、鹿児島大学理学部物理科学科のX線回折装置がリニューアルしました。
これも何かの縁で、ノーベル賞級の成果が出るかも。(むっちゃポジティブ思考?)
対称性や次元の話もありましたが、省略します。
鹿児島大学理学部物理科学科で行われる私の講義中に他のノーベル賞話題も含めいろいろ話す予定です。
先生が最後に示した言葉、
1)TEM(装置に恵まれた)
2)プロ意識
3)粘り強く
4)自分を信じる
5)勇気
とのこと。
成功したいのならエキスパートになれ!
あと、私の感じでは、さらに人との出会いや研究する機会で最大限で努力したと思います。
K-Labの学生の皆さん、このブログを見ている若い学生の皆さん
夢を持ってがんばってください。

その後、昨年の日本国際賞を受賞したネオジム磁石発見開発の佐川先生の講演もありました。
理論的ブレイクスルーが必要と訴えていました。

その後、K-Labの大学院1年生がポスター発表をして多くの聴講者を集めていました。
多くの先生が発表者が大学院1年生と知ってびっくりしていました。

昨夜は彼と発表がうまくいった祝杯をあげて、一日が終わりました。

K-Labは鹿児島大学理学部物理科学科で磁気物理学を研究する学生を募集しています。