磁気物理学研究室の研究活動記

鹿児島大学理学部物理科学科磁性研究と教育活動、周辺での出来事を中心に紹介しています。

今日はRI安全教育講習会でした。

2014年05月13日 20時09分56秒 | 研究
今日は鹿児島大学学内共同利用RI実験室再教育訓練で講師を努めました。
題目は、「放射線安全取扱:メスバウアー分光の基礎と応用」です。
場所は鹿児島大学郡元キャンパス内にある共同利用施設です。


です。昨年度、鹿児島大学にメスバウアー分光装置が導入されました。
その関係で、私がメスバウアー効果(ガンマ線の無反跳共鳴)の原理説明と実験装置説明をすることになりました。
この講演をするため、役に立ったのが、
私が卒論生から大学院生の頃(1992-1994年)、独学で勉強したノートでした。


20年も前のノートが役に立つとは?
このノートのおかげで講習会資料作りにかける時間がかなり短くなりました。
(それでも、先週金曜日から3日程費やしましたが。。。)
当時は研究や実験と知識が有機的につながることが(物理を理解すること)が楽しく、
いろいろ調べて勉強しました。
研究者になれたらいいな?程度でしたが、今日、そのノートが大変役に立ちました。
やはり、学生時代に勉強することが大切だと改めて感じました。

私の修士論文で57Feメスバウアー分光の議論がされていて、
実験結果を基にスペクトル強度、アイソマーシフト、四極子分裂、ハイパーファインフィールドなど
議論しているのですが、よく書けているなと思うと同時に
データからもっと議論できるのに。。。と感じるなど、今回の講師は良い機会でした。

現在、夏を目処に実験準備中です。
この装置を使って実験する学生は(大学院1年のO君)、准教授のM先生と一緒に
今日から週末まで東北大学金属材料研究所に行って研究しています。

私は、安全講習会の後、与次郎のホームセンターでビニールホースと、
与次郎の玩具商店でメガホンなどを買ってきて
木曜日の講義「理科教材研究法I」の準備をしてきました。

理科の教員免許取得を目指す学生向けの講義です。
中学の理科で出てくる
「音」と「電流と磁界」について、3週にわたり講義します。
ビニールホースは「音」の実験用です。
この春、純心女子中学校での授業では生徒に好評だった、教材を紹介する予定です。

大学4年生は大学院入試の勉強をしていました。
みな、自分を信じてがんばってください。