中村歯科

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子どもの歯と大人の歯があるのはどうして?

2019年08月16日 | Weblog
子どもの歯と大人の歯があるのはどうして?

生まれて初めに生えてくる歯を乳歯、
そして6歳前後から12歳頃にかけて新たに生えてくる歯を永久歯といいます。
ではどうして乳歯から永久歯にかわっていく必要があるのでしょうか?

赤ちゃんは1歳頃になると母乳や人工乳だけでは栄養が不足します。
栄養価が高い固形食品を効率的にとるため、食物を噛み、細かく砕くための「歯」が必要になります。

しかし、硬い永久歯が完成するまでに5年以上の時間を費やすため、
まず乳歯が生えて成長期前半の栄養摂取が進められます。
乳歯は永久歯に比べて小さめで、エナメル質や象牙質の厚みが薄く、
成長変化に対応してすり減ることができる適度な硬さを持っています。

永久歯が完成する頃、顔や顎、さらには全身の成長に対応するために、
乳歯から永久歯への生え代わりが起こります。
時期は6歳前後から12歳頃にかけて、
乳歯から永久歯へと生え代わりが進み、さらに新たに奥歯が2本ずつ増えます。
(人によっては親知らずが生えるので、3本ずつの場合もあります)
これで大人の顎の大きさと筋肉の強さに適した永久歯の歯並びとかみ合わせが完成です。

ここでひとつ注意点があります。
乳歯がむし歯になっても、生え変わって永久歯になるから…と油断していませんか?
確かに生え変わりますが、
乳歯がひどいむし歯になると、その下の永久歯の成長に影響を与えることがあります。
また乳歯をむし歯が原因で早く抜くことになった場合、
周りの歯が傾き、その下の永久歯が生えるスペースがなくなってしまいます。(図参照)
歯と歯の間がむし歯になって穴があいた場合も左右の歯が寄ってくるので同じことが言えます。

乳歯、永久歯はそれぞれの時期の成長過程に必要なものです。
特に乳歯、生えたての永久歯はむし歯になりやすいのでしっかりケアをしましょう!

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