「浅間山明鏡止水」あさまやま めいきょうしすい

モーリシャス島の「海の滝」~口語短歌と写真で綴る「世界文化紀行」

モーリシャス島の「海の滝」~口語短歌と写真で綴る「世界文化紀行」
滝と言えば、どちらかと言うと、山の奥や川、湖の近くに存在するイメージではないでしょうか。少なくとも、海中に滝が流れる姿を想像する人はあまりいないでしょう。
しかし、この世界には海の中に滝が流れるのを見られる場所があるのです。


口語短歌
「海の中 滝が流れて 落ちるさま 天変地異か トリックアート」



モーリシャス島で最も有名なのが「海の滝」です。モーリシャス南西部にあるそれは上空から海を見下ろすことで姿を現します。
「海の滝」と言われるように、海の中に滝が落ちていくように見えるのです。
海の底に大穴があり、そこに水が吸い込まれているようにも見えるので、とんでもない天変地異と勘違いしてしまうかもしれません。


実際には本当に滝があるわけではなく「滝があるように見えるだけ」という現象です。
つまりは、天然のトリックアートなのです。「海の滝」の正体は、波によって浸食された珊瑚礁と砂の流れによって、滝のように見えてしまう錯覚。そうだったとしても、とんでもない絶景であることに違いありません。この滝を見るには、もちろん空から見下ろさなくはなりません。

口語短歌
「王冠の クリスタルロック 海中に 珊瑚の隆起 浮かぶ不思議さ」



クリスタルロックはちょっと不思議な形をしていることから、一目だと海に浮いているように見える岩です。海中の珊瑚が隆起してできたため、このような不思議な形となりました。

口語短歌
「モーリシャス 化学反応 大地には 火山噴火で 7色の変化」



モーリシャス島には、土の表面が七色に彩る場所があります。
人工的に塗られたのではなく、地層が火山の噴火の影響を受けたため、七色の輝きを放つようになりました。土壌に含まれる鉱物や、空気、天候などが影響し、化学反応が起こっていると考えられています。

口語短歌
「蓮の葉 オオムニバスは 大きくて 子供が乗るも 楽しく遊ぶ」



モーリシャス島のパンプルムース植物園では、オオムニバスと言う巨大な蓮を見ることができます。この蓮の葉は、子供が乗っても沈まないほどに大きく、しっかりしているそうです。

「モーリシャス島メモ」
アフリカ大陸の東南にあるマダガスカルから、東へ900キロメートル移動した島。
沖縄本島の1.5倍程度で、平均気温は24度から29度。
モーリシャス島は、1505年にポルトガル人が発見。
1638年、オランダ、1715年にフランスが植民を開始。その後イギリス領となり、1968年に英連邦王国として独立を達成し、モーリシャス共和国となる。
モーリシャス島は「インド洋の貴婦人」と称されます。現在は世界中のセレブに人気の高級リゾート地として有名です。

参照
「https://ecotopia.earth/article-1877/」
「https://karapaia.com/archives/52182797.html」

「2021年軽井沢レイクガーデンに咲いた薔薇たち」
「クロッカス・ローズ」2021年8月7日撮影

コメント一覧

knsw0805
「行雲」さん、こんばんは。
私も行ってはいませんが、説明文だと高低差はないそうです。
「波によって浸食された珊瑚礁と砂の流れによって、滝のように見えてしまう錯覚」だそうです。
曰く「天然のトリックアート」だそうです。
knsw0805
リコさん、こんばんは。
よろしくお願いします。
megii123
こんばんは。
モーリシャス島の「海の滝」すごいですね。
こんなところがあるとは、自然とは偉大です。
思わず息をのみました。

トリックアートということですが、実際はどんな感じなんでしょう。
ナイアガラの滝のように高低差があるのでしょうか?
risukurumi48
Kenさん、リコです。、
水曜サロンで共に勉強させていただきます
今後とも宜しくおねがいします。
knsw0805
Shou」さん、コメントありがとうございます。
「世界文化紀行」の企画意図を知ってもらい安堵しています。
今後ともよろしくお願いします。
shou1192_2010
Kenさん こんにちは。
モーリシャス島の「海の滝」は、口語短歌で詠まれたように、
まさに、
壮大な「トリックアート」ですね。

なお、「空白の短歌史(6)」の短歌ばかりでなく、詩論まで目を通して頂き、
ありがとうございました。

野村氏の若き時代の詩論ですが、彼は私の短歌の師の一人です。
土岐善麿を尊敬する歌人でもありましたが、ヤクルト本社の監査役を務め、
さらに多くの企業を興し、経営した優れた経営者の一人でもあります。

電子工学等理系を理由に、国文をぎりぎりですり抜けた私には、短歌の文法、
文語の下二段活用等々は、当初かなり苦手の分野でした。さらに、業務では
プログラミングや、ビジネス提案書・企画書の類ばかりを書いてきましたので
語彙力も一般的な水準にも達していないと思っています。
従って「優れたる英知と人格を具備する」ことは、永遠の課題であり、
未だ達成できない目標の一つでもあります。
ただ、Kenさんのお言葉を励みに精進を続けて参りたいと思っています。

「世界文化紀行」の口語短歌は、素敵な企画と思っています。Kenさんは謙遜されますが、
短歌は決して「稚拙で酷くて耐えられない」ものではありませんよ。
歌詞作成で鍛えられた詩情漂う短歌に、いつも新たな視点を気づかされ、学んでいます。

これからも「水曜サロン」の企画・営業部長としてのご活躍を期待しております。
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