子どもの頃は
周りの子が楽しそうに見えて
好きなものを食べて
普通に眠っていることが
羨ましかった
アトピーなので
汗をかくほどはしゃぐのは悪化するし
夜はちゃんと眠れない
食べ物も食べれないものが
けっこうあった
何より 玄米はホントにイヤで
ご飯の時間は苦しかった
若い頃は
アトピーを気にせず
誰かとつき合うことができるみんなが
羨ましかった
可愛い服や下着も
使えないものが多かった
男性とつきあうことは
身体の関係が逃げられないだろうから
仲良くなるのが怖くて
話さないようにした
気軽に話せるみんなが
羨ましかった……
今は 羨ましいというのは
ほとんどない
でも どこへいったんどろう
原因は変わらず……あるのに
ただ
半世紀生きてきて
みんな何かをかかえてるって
知ったから
表面上を見てるから
羨ましいんだって分かったから
比べることが
なくなったのかもしれない
中にあるものは
見た目ではわからない
でもその内なるものは
言葉や
表情や
しぐさ
目線でも
あふれるように表現されているから
そこを感じとって……
わたしをふくむみんなを
優しく見ていたい…