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欧州退屈日記 その11

2025-01-29 09:17:51 | 日記
しばらく間が空きましたが、今日は欧州で日本人にとって一番住みやすい街に関して書きます。
トップは総合点で間違いなくDusseldorfでしょう。
その理由は
1.Immermannstrasseという日本人通りがあり、そこでリーズナブルなコストででレベルの高い(他の欧州都市に比べてですが)和食が味わえる。
2.市の人口の1%が日本人であり、日本企業も多く進出している。これは州および市が日本企業・日本人に好意的なため。
3.欧州主要部の中心に位置するため、域内でどこに行くのも便利。アウトバーンが充実しているため、ベルギー・オランダには車で2時間あればほぼどこにでも行け、パリでも4-5時間で行けます。空港も2つあり(この規模・人口の都市ではめったにない)、Dusseldorf空港はほとんどの欧州主要都市をカバーしており、Monchengradbach空港はVLMという格安エアラインが近場に飛んでおり、どこに行くのも便利、駐車場も安い。
4.ドイツ全土にいえることですが、Work Ethicがしっかりしており、修理やデリバリーの業者がほぼ時間通りに来る。これは日本では当たり前かもしれませんが、世界的には稀有なことで、他のエリアに住む駐在員は皆苦労しています。イギリスやラテン系の国では時間どころか、その日に現れないことも多く、ロンドンで小生も休みを取って一日待っていたが、結局今日は行けないという電話が夕方にかかってきた。(もちろん相手の電話番号は教えてもらえないので、連絡は取れない。)
5.物価が他の欧州都市に比べてかなり安い。レストランなどはロンドンの半額以下。
6.水と緑に囲まれた快適な自然環境。
7.家の作りが素晴らしく、断熱効果も抜群で、欧州一快適。(ドイツ全土にいえますが)
8.ドイツ人は清潔好きで騒音を嫌うので、どこでもきれいだし、騒音公害がない。(ちなみにロンドンの街中は不良外人が多く、めちゃくちゃうるさいです。)
ほかにも道路が素晴らしいとかいろいろありますが、今日はこの辺で。
何か聞きたいことや書いてほしいことがあれば遠慮なく申し出てください。


欧州退屈日記 その10

2025-01-20 06:59:43 | 日記
このシリーズもいよいよ二桁に突入しました。
今回は近頃値上げが激しいコーヒーについて書きます。
皆さん、トルココーヒーはご存じですか。濾されてなくてなくて底だまりがあり甘い奴です。中東原産のコーヒーはおそらくあれが原型に近いものと思われます。今風のものになったのは、オスマントルコがウィーン包囲をした際にそういう飲み物があるということがオーストリア帝国に伝わってから、飲みやすいように洗練されていったおかげです。
よって今我々が普通に飲んでいるコーヒーの始まりはウィーンからとも言えます。ウインナーコーヒーという言葉を日本ではよく聞きますが、ソーセージではなくウィーンから来ているので、ウィーナーコーヒーと言うのがより正しいとは言えます。ただし、この呼び方も?でウィーンに行ってウィーナーコーヒーと言っても全く通じません。よそ者がウィーンでコーヒーを飲んだ時に生クリームが入っていたので、それをウィーナーコーヒーと呼んだのでしょう。
そのイメージに最も近いのが一般的に定番となっているアインシュペーナーでしょう。所謂ウィーナーコーヒーにはアインシュペーナーを筆頭に多くの種類があるので、どれを選ぶか迷うし、またその選択が楽しみでもあります。どれも本場だけあっておいしいと思います。欧州文化の粋を集めたウィーンに行ったらぜひ伝統あるカフェでコーヒーを堪能してください。


欧州退屈日記 その9

2025-01-19 06:46:35 | 日記
欧州の交通について。
昨日はブルゴーニュはぜひ車で、と書きましたが、なぜ車なのかというと、日本以外の世界では、すべての面において車>鉄道となっているからです。速さ、頻度、確実性、Door to Doorの利便性、鉄道が勝っている点と言えばCO2排出量位でしょうか。鉄道は貨物の大量輸送には適していますが、人の移動は???
アメリカの現実を見ればよく分かると思います。
さて、欧州においてもそうですが、速さについていえばTGVを除いて車に勝てる鉄道は存在しません。車だとどこに行っても150km/hくらいで走れるのに対し、鉄道はせいぜい100km/h。時間通り運行される鉄道はほぼ存在せず、時間に正確なドイツでさえ5‐10分は遅れます。頻度は重要拠点を結ぶ東海道のような重要路線でもよくて1時間に1本。
フランスの高速道路は日本の10分の1くらいの料金ですが、その横の一般道でも150km/hで走れます。3車線で真ん中の車線が両方からの追い越し車線となっているのが通例です。なれればすごく便利です。
それにしても、日本の高速道路はマナーが悪く低速道路と化しています。
トラックが80‐90km/hの低速で追い越し車線を延々と走る。欧州では法律で禁止されているため、トラックは追い越し車線を走れないし、土日に至っては乗り入れ禁止となっています。普通車でも100km/hくらいの遅い車は決して追い越し車線を走らないし、仮に追い越しをしても(200km/hくらいのポルシェとかがすぐ後ろに追いつくので)、すぐ右の普通車1,000に戻ります。
日本の高速道路網もお粗末ですが、マナーも先進国の中では最悪で、モータリゼーション後進国の名にふさわしいでしょう。反論ある方は遠慮なくどうぞ。

トランプのグリーンランド

2025-01-18 09:57:03 | 日記
1/15の昼に欧州退屈日記 その7でグリーンランドについてトランプが欲しがる理由を解説しましたが、その日の夜にBS-TBSの番組で同問題が取り上げられ、識者が小生とほぼ同じ解説をしてました。私のブログを参考にしたわけではないと思いますが・・・
その後も他の番組で再三取り上げられ、今日も正義のミカタで説明されてました。軍事に携わる方々はその重要性を以前より認識しており、地球温暖化のためにグリーンランドは安全保障の最重要拠点になっていきます。ロシアとPRCも北極海に原潜を多く送り、今後商船が北極海航路を通過する場合にも大いなる脅威となることは間違いありません。
トランプがカナダを51番目の州にと言ったのも、地球儀で北極海を見ればその理由がわかります。グリーンランドとカナダを支配下に置けば、北極海の大半を監視下に置け、ロシアやPRCの侵略に対しても機動的措置が取れるようになるからです。
Geopolitics=地政学を考えれば、パナマ運河の話も含め、すべてトランプ発言が安全保障のニーズに沿ったものだということが理解できます。

欧州退屈日記 その8

2025-01-18 07:26:45 | 日記
今まで欧州の中心部について書いてきましたが、今回は少し西に行ってブルゴーニュの話をします。
ブルゴーニュは緑豊かな豊饒の大地で、ドライブに最適です。個人的にはフランスで一番好きなところです。日本人はなぜか電車・鉄道が好きな人が多く、こんな田舎でも鉄道を使おうとするのを散見しますが、絶対に車の方がいいです。どこに行くにも車が必要です、電車では結局駅からタクシーということになるし、電車のFrequencyは極めて低く目的地に行くのは何倍もの時間を要します。欧州はモータリゼーション先進国なので、モータリゼーション後進国の日本と違ってどこに行くのも車が圧倒的に便利です。(ただし、パリは除く)だからこそ、赤ミシュランが発行されたわけです。ミシュランガイドはタイヤを使ってもらうために、ドライブ旅行のガイドとして生まれたものです。
ブルゴーニュではワイナリー巡りは欠かせません。著名なワイナリー訪問でも、とてもフレンドリーで、高価なワインを試飲用にドバドバとついでくれます。そんなにただで飲ませてもらったら買わないと悪いやんと思うくらいGenerousです。集積地はボーヌでここには星付きレストランもあります。地下に降りるとウオッシュタイプのチーズのにおいが強烈で、苦手な人は1階にいた方がいいでしょう。
大きな観光資源はないかもしれませんが、緑豊かな大地は心を安らがせてくれます。ドライブをとても快適です。では、また。