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前にも書いたけど、吉恋本家の譲二ルートの3年後編には色々と不満がある。
久しぶりに吉祥寺に帰ってきた譲二さんとのラブラブな話のはずなのに、新キャラの紹介に使われてたり、色々とモヤモヤするものがあって、私の思う『勝手に3年後編』を書いちゃいました。
『譲二の勝手に3年後編』の始めの部分は本家の『譲二3年後編』とほぼ同じです。
そして、時々本家のエピソードに重なるものも入れながら、少しずつ離れていき、玉の緒ワールドの譲二さんの話になってます。
航くんは出てきませんが、本家の『譲二3年後編』では出てこなかった、懐かしいあの人とかあの人とか出てきます。
だから、ネタバレも少々あるものの、譲二ルートの3年後編とはまた別のお話と思って下さい。
☆☆☆☆☆
一人で無理しないで~その8
〈譲二〉
『あと三日の間は安静に』という医者の指示通り、翌日からの三日間もクロフネを閉め、実家の仕事も休みにした。
翌日は身体もまだだるく、大人しくベッドで過ごした。
昼に百花ちゃんの作ってくれた弁当を食べていると、百花ちゃんから電話が入った。
百花『譲二さん、ちゃんと休んでます?』
最初の一声を聞いて、苦笑いした。
俺って、全く信用されてないんだな~。
譲二「ああ、ちゃんと休んでるよ。それに今、百花ちゃんが作ってくれた弁当を食べてる」
百花『消化のいいものばかりにしてみたんですけど…、食べれてます?』
譲二「うん。どれも美味しいから、朝よりは元気になったよ」
百花『でも、無理はしないでくださいね』
譲二「うん。わかってる」
次の日は丁度土曜日だったから、百花ちゃんが何かと世話を焼いてくれた。
「課題は大丈夫なの?」という俺に「ここでしてもいいですか?」という。
いつもだったら心を鬼にして、「自分の部屋でしなさい」と言うところなんだけど、今日は側にいてもらうことにした。
百花ちゃんの『もっと私に頼ってください。もっともっと譲二さんの側に付いていていてあげたかった…。』という言葉がひどく堪えていたからだ。
それに今は百花ちゃんにちょっと甘えていたい。
百花ちゃんが俺の机で課題をしている間、俺はベッドでうとうとしていた。
課題が終わった後は、俺のために歴史小説を朗読してくれた。
譲二「そろそろ疲れたんじゃない? 無理しなくてもいいよ?」
百花「今朝から何もしゃべらないで課題ばかりしてましたから、大丈夫ですよ。」
譲二「でも喉が渇いたでしょ? 下で何か飲んでおいで?」
百花「もしかして、譲二さんも喉が渇きました? 何か飲みたいものがありますか?」
譲二「そうだな…本当はコーヒーが飲みたいところだけど……カフェインは取らないほうが良さそうだから、ラム入りココアでも作ってきてもらおうかな」
百花「わかりました。二人分作って来ますから一緒に飲みましょう?」
譲二「うん。楽しみに待ってる」
こんなふうにゆっくり過ごせるのは、実家の手伝いをするようになってから初めてのことだな。
今までずっと焦って、心の余裕を無くしてしまっていた。
茶堂院の仕事は徐々に手放してクロフネ一本にするつもりだったから、少々の無理ぐらい大丈夫と思ってきた。
だけど、引き継ぎをしながら次の仕事にもタッチしてしまっているし…もう少し長引きそうだ。
なんとか無理しないで済む対策を考えないといけないな。
その9につづく