頼れるみんなの兄貴として、ヒロインと幼なじみたちとの恋愛模様を応援しつつ、自分の気持ちには蓋をして、ちょっと落ち込んでみたり…。
そんなちょっと情けないけどラブリーな譲二さんを王道のいっちゃんルートでウオッチングしてみようと思う。
自分のルートのヒロインにも自分から告白できない譲二さん。
そんな譲二さんが他人のルートのヒロインに気持ちを打ち明けられるわけも無く…。
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譲二さんの愚痴(一護エピローグ2話)~その1
土曜日、百花ちゃんはいつもより早く起きてきた。
百花「おはようございます」
譲二「おはよう。あれ? 今日は早いね。土曜日なのに」
百花ちゃんの頬が心なしか紅く染まる。
百花「今日は…いっちゃんと…約束があって…」
譲二「そっか…。一護とデートに行くんだね?」
百花「はい。…それもいっちゃんが誘ってくれたんです」
嬉しそうにそう告げる百花ちゃんは本当に可愛い。
きっと、この前一護を追いかけていった時に一護に約束させられたんだろう。
譲二「よかったね…。それじゃあ、今日のお昼はいらないね」
百花「はい」
譲二「朝ごはんはもう出来てるから、運ぶの手伝ってくれる?」
百花「はい、マスター」
朝食の間も百花ちゃんはソワソワしていた。
その様子が微笑ましくもあり、そんな百花ちゃんとデートできる一護が羨ましくもあった。
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思ったよりも早く百花ちゃんは戻ってきた。
それも一人で…。
一護とまた何かあったのかな?
その2へつづく