譲二の勝手に3年後編も今回で完結です。
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前にも書いたけど、吉恋本家の譲二ルートの3年後編には色々と不満がある。
久しぶりに吉祥寺に帰ってきた譲二さんとのラブラブな話のはずなのに、新キャラの紹介に使われてたり、色々とモヤモヤするものがあって、私の思う『勝手に3年後編』を書いちゃいました。
『譲二の勝手に3年後編』の始めの部分は本家の『譲二3年後編』とほぼ同じです。
そして、時々本家のエピソードに重なるものも入れながら、少しずつ離れていき、玉の緒ワールドの譲二さんの話になってます。
航くんは出てきませんが、本家の『譲二3年後編』では出てこなかった、懐かしいあの人とかあの人とか出てきます。
だから、ネタバレも少々あるものの、譲二ルートの3年後編とはまた別のお話と思って下さい。
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いつまでも~その4
〈譲二〉
百花ちゃんとは恋人になって三年経つけど、無性に不安になることがある。
俺は百花ちゃんとは世代が違う。
何かにつけて、俺は百花ちゃんとの年の差を思い知らされる。
その度に…本当に俺でいいのか?と思うし、こんなにオジサンくさいと、百花ちゃんに嫌われてしまうんじゃないかと悩んだりしてきた。
百花ちゃんはいつも「譲二さんはオジサンなんかじゃない」って言ってくれるけど、自分に自信が持てないできた。
だから、いつかライバルが現れたら、という不安にいつも苛まれてきた。
そうでなくても、百花ちゃんの幼なじみたちは若くてかっこいい奴らが揃っている。
あいつらだって、百花ちゃんのことが大好きなんだ。
もし俺が百花ちゃんを泣かすようなことをしたら、絶対に許さないだろう。
って、もちろん俺は百花ちゃんを泣かすようなことをするつもりは毛頭ないけどね。
クロフネに帰って一緒に暮らすようになり、百花ちゃんと身も心も結ばれた。
もう誰にも渡さない、百花ちゃんは俺のものなんだ、と強く思った。
けど、それでもまだ微かな不安は残っていた。
その一つが佐々木さんが俺たちのことを認めてくれるかどうかということだった。
今までは、佐々木夫妻が日本にはいないのをいいことに、俺はそこから目をそらせてきた。
だけど、もう逃げない。
きちんと挨拶して、百花ちゃんと付き合うことを許してもらおう。
竜蔵『それでこそジョージだ! お前は俺が理想とする男。男の中の男だからな』
頭の中でリュウに褒められた気がして、俺は苦笑いした。
その5へつづく