この話はハルルートの譲二さんの「それぞれの道」の7年間の空白期間を埋める話をと考えて書き始めたものです。
ところが、書いて行くうちにハルルートの譲二さんの話からは外れ、全く違う結末のお話になってしまいました。
それで、upしたものかどうか悩みました。
二次創作の二次創作だし…。
ヒロインは娼婦だし…。
譲二さんは壊れてるし…。
不快に思われる方もいるかもしれません。
でも、一時お話をかけなくなった時期に書けるものを書こうと書き始めたのがこの話で、そういう意味では私を助けてくれた話とも言える。
アクセス数が減ってるということは読む人も少ないわけで、ひっそりとupするのならいいかなと思い公開します。
性描写もそれなりにあるので、18禁にしようかとも思ったけど、そもそもネットではそれを確かめるすべもないし。
だから、こういう話はダメという人は避けてくださいね。
上にも書きましたが、ハルルートの譲二さんの話から派生した物語なので、読んでない方は『それは突然の告白から始まった…』から『それぞれの道~その1~その5』あたりまで読んでもらえると、どうして譲二さんが壊れているのか…とかが分かると思います。
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美緒に似た子~その7
〈譲二〉
アリサと定期的に逢うようになった。
俺がホテルを予約し、部屋番号をアリサにメールする。
落ち合うのはホテルの部屋でだ。
2、3回アリサの方が先に部屋に入ることがあったから、アリサには俺の本名はバレているだろう。
だから、俺の素性は調べたければ調べられるに違いない。
だが、そんなことはどうでもよかった。
約束事は三つ。
ホテルの部屋以外では落ち合わない。
外で出会っても、知らないフリをする。
ホテルの部屋の中では恋人のように振る舞う。
恋人のように振る舞うと言っても、ホテルの部屋の中ではキスしたりセックスをするだけだ。
食事を一緒に取ることも無い。
アリサは「客の男の前では飲み食いしない」ということだった。
アリサ「だって、目をそらせた隙に何か入れられてると嫌でしょ?」
だから、二人でいる時には水すら飲もうとはしなかった。
ただ、口に含んでゆすぐだけだ。
そして、アリサは適当な時間に部屋を出て行き、俺はそのまま朝まで泊まる。
そんな関係も馴染めば当たり前に思えてくるから不思議だ。
『美緒に似た子』おわり