昨年9月にupした『紅一さんと2人だけの夜』の続編です。
up後に書き始めたのに、途中から話が続かなくなって完成させるのにほぼ10ヶ月かかりました。
なんだか続けられそうな気がするので紅一さんカテゴリーも作った。
昨年の9月ごろは吉恋本家に、紅一さんルートも出来るんじゃないかと期待してたのにね(ノ_-。)
本家で紅一さんルートがあるとしたら、譲二さんとは恋愛関係にならないまま、紅一さんと出会うんだろうなぁ。
でも、わがブログでは、ヒロインはしっかり譲二さんと恋人です^^;)
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すれ違い~その4
〈譲二〉
明日は百花ちゃんの休日なので、久しぶりに二人でゆっくり過ごせる。
だから今日は早めに店を閉めて、百花ちゃんを迎えに行くことにした。
早めに着いたので、近くのコンビニで時間を潰しメールを入れた。
定時になっても返信がない。
昨日のようにマナーモードになったままなのかもしれない…。
俺は近くのファミレスに場所を移し、通りを見渡せる席に陣取った。
そこからは百花ちゃんの勤める施設の出入り口が見えるし、万が一見落としたとしても、百花ちゃんの方から来てくれるはずだ。
今までも、俺が迎えに来た時にはこのファミレスで待ち合わせていたから。
〈百花〉
夕方近くなって、デイサービスのお年寄りの送迎を急に引き受けることになった。
担当者が昼ごろから体調を崩し、一人足りなくなったからだ。
お年寄りが粗相をし、その後片付けをしている時に、上司から急に頼まれたのだ。
譲二さんのことが気になったが、バタバタしてメールをする暇はなかったし、順調に行けば定時頃には帰って来れるので何とかなるだろう、と考えた。
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慣れない車の運転の上に、思ったより道が混んでいた。
普通ならあと15分で着くという時に、前の車が追突事故を起こした。
しかも、下手な停め方をしたので、追い越して行けない。
あちこちからクラクションが聞こえる。
これは警察が来て、交通整理をするまで無理かもしれない。
車が動けないうちに、譲二さんにメールしようとして気がついた。
慌てていたので、免許証だけ持ってでて、携帯は施設に忘れてしまった。
今さら悔やんでも仕方ない。
心の中で譲二さんに謝りながらジリジリと待った。
その5へつづく