小説を検索しやすくするためインデックスを作りました
インデックス 茶倉譲二ルート…茶倉譲二の小説の検索用インデックス。
インデックス ハルルートの譲二…ハルくんルートの茶倉譲二の小説の検索のためのインデックス。
手書きイラスト インデックス…自分で描いた乙女ゲームキャラのイラスト記事
他にも順次インデックスを作ってます。インデックスで探してみてね。
サイトマップ
人気ブログランキングへ
インデックス 茶倉譲二ルート…茶倉譲二の小説の検索用インデックス。
インデックス ハルルートの譲二…ハルくんルートの茶倉譲二の小説の検索のためのインデックス。
手書きイラスト インデックス…自分で描いた乙女ゲームキャラのイラスト記事
他にも順次インデックスを作ってます。インデックスで探してみてね。
お待たせしました。
ほぼ二ヶ月ぶりです。
『譲二の勝手に3年後編』の続きをupします。
☆☆☆☆☆
前にも書いたけど、吉恋本家の譲二ルートの3年後編には色々と不満がある。
久しぶりに吉祥寺に帰ってきた譲二さんとのラブラブな話のはずなのに、新キャラの紹介に使われてたり、色々とモヤモヤするものがあって、私の思う『勝手に3年後編』を書いちゃいました。
『譲二の勝手に3年後編』の始めの部分は本家の『譲二3年後編』とほぼ同じです。
そして、時々本家のエピソードに重なるものも入れながら、少しずつ離れていき、玉の緒ワールドの譲二さんの話になってます。
航くんは出てきませんが、本家の『譲二3年後編』では出てこなかった、懐かしいあの人とかあの人とか出てきます。
だから、ネタバレも少々あるものの、譲二ルートの3年後編とはまた別のお話と思って下さい。
☆☆☆☆☆
シェアカフェ~その2
〈桃護〉
クロフネでの仕事は結構うまくいっている。
クロフネのメニューやコーヒーの入れ方も、コツを教えてくれた後はすべて俺に任せてくれた。
それだけ俺を信頼してくれるのだと思うと、毎日が楽しかった。
そんな時に、有栖川玲さんという人が店にやってきた。
彼は譲二さんの恩人の息子だという。
その恩人というのは、このクロフネが『黒船』という名で喫茶店をやっていた頃のマスターだった。
そして、玲さんは図々しくも、このクロフネを譲って欲しいと言ってきた。
俺も百花ちゃん(あ、言い忘れてたけど、彼女は譲二さんの恋人で、このクロフネの二階に下宿している)も反対したけど、譲二さんは恩人の息子には弱かった。
結局、有栖川玲さんと譲二さんはクロフネをシェアカフェとしてやっていくことになった。
俺がクロフネを手伝うのは譲二さんが実家の仕事で忙しい時やクロフネが忙しい時間帯だが、玲さんとも何かと顔を合わせて話をするようになった。
玲さんは初めて現れた時、当たり前のようにクロフネを売ってくれと言っていたから、みんなの印象は悪かった。
しかし、クロフネの夜の店をやるようになってからは、愛想よく振る舞って、一護たちの心象もいいようだ。
そして、譲二さんも玲さんが恩人の息子さんであることから、親しみを持っているようだ。
俺は…。
俺はどうだろう。
玲さんは俺にも親しそうに話しかけてくれる。
俺が世界各地を転々としていたことを話すと興味深そうに話を聞いてくれた。
だから、俺たちはわだかまりもなく付き合っていると言えるだろう。
しかし…。
俺は玲さんが時折見せる陰鬱な冷たい表情が気になる。
女かと見紛うような美しさと派手な顔立ち、人当たりのいい話術。
なのにどうして時々あんな表情をするんだろう?
俺以外は誰も気がついていないんだろうか?
察しが良くて、人を見る目も、ずば抜けてありそうなマスター、譲二さんすら気づいていないんだろうか?
その3へつづく
お待たせしました。
ほぼ二ヶ月ぶりです。
『譲二の勝手に3年後編』の続きをupします。
☆☆☆☆☆
前にも書いたけど、吉恋本家の譲二ルートの3年後編には色々と不満がある。
久しぶりに吉祥寺に帰ってきた譲二さんとのラブラブな話のはずなのに、新キャラの紹介に使われてたり、色々とモヤモヤするものがあって、私の思う『勝手に3年後編』を書いちゃいました。
『譲二の勝手に3年後編』の始めの部分は本家の『譲二3年後編』とほぼ同じです。
そして、時々本家のエピソードに重なるものも入れながら、少しずつ離れていき、玉の緒ワールドの譲二さんの話になってます。
航くんは出てきませんが、本家の『譲二3年後編』では出てこなかった、懐かしいあの人とかあの人とか出てきます。
だから、ネタバレも少々あるものの、譲二ルートの3年後編とはまた別のお話と思って下さい。
☆☆☆☆☆
シェアカフェ~その1
〈桃護〉
先月からクロフネを手伝っている。
クロフネのマスターの譲二さんと知り合ったのは三年前だ。
久しぶりに吉祥寺に帰って来た時に会い、色々話すうちに意気投合した。
年はマスターの方が5歳くらい上だが、腰が低く何かと俺を立ててくれる。
当時、弟の一護は高校生で難しい時期だったが、譲二さんには懐いているみたいで、よくクロフネに出入りしてた。
一護の幼馴染みたちもクロフネの常連客のようになっていて、そういうことも俺たちが親しくなるきっかけとなった。
その少し前から俺は、実家の佐東洋菓子店を継がず、あちこちを旅しながら、気の向くままに洋菓子や料理などの修行をしてた。
元々一処にずっといるのは性に合わない。
だけど、あの頃はクロフネで過ごす楽しみもあり、三ヶ月くらいは吉祥寺で過ごしただろうか?
親しくなった譲二さんとはメアドも交換し、また旅に出てからも、何かとメールのやり取りをするようになった。
俺が吉祥寺にいない間に譲二さんはクロフネを閉め、実家を手伝っていたそうだ。
その間は忙しかったのか、ほとんどメールのやり取りもしなかった。
しかし、今回日本に帰ってきて、一番に譲二さんにメールを送った時、折り返し電話がかかってきて、クロフネの営業のことで相談を受けた。
実家の茶堂院グループを立て直して、またクロフネの営業を始めたものの、まだ実家の仕事も残っていて、思うように店が開けないということだった。
譲二『俺が実家の仕事をしている時に店番をしてくれる人が入ればいいんだけどね。
新たにバイトを雇ってもいいんだけど、コーヒーや軽食の味を出せるように指導するにはそんなに時間をかけられそうもないしね…』
(俺なら譲二さんの力になれるかもしれない)
そう思った俺は自分がクロフネを手伝おうと名乗りでた。
その2へつづく