小説を検索しやすくするためインデックスを作りました
インデックス 茶倉譲二ルート…茶倉譲二の小説の検索用インデックス。
インデックス ハルルートの譲二…ハルくんルートの茶倉譲二の小説の検索のためのインデックス。
手書きイラスト インデックス…自分で描いた乙女ゲームキャラのイラスト記事
他にも順次インデックスを作ってます。インデックスで探してみてね。
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お待たせしました。
ほぼ二ヶ月ぶりです。
『譲二の勝手に3年後編』の続きをupします。
☆☆☆☆☆
前にも書いたけど、吉恋本家の譲二ルートの3年後編には色々と不満がある。
久しぶりに吉祥寺に帰ってきた譲二さんとのラブラブな話のはずなのに、新キャラの紹介に使われてたり、色々とモヤモヤするものがあって、私の思う『勝手に3年後編』を書いちゃいました。
『譲二の勝手に3年後編』の始めの部分は本家の『譲二3年後編』とほぼ同じです。
そして、時々本家のエピソードに重なるものも入れながら、少しずつ離れていき、玉の緒ワールドの譲二さんの話になってます。
航くんは出てきませんが、本家の『譲二3年後編』では出てこなかった、懐かしいあの人とかあの人とか出てきます。
だから、ネタバレも少々あるものの、譲二ルートの3年後編とはまた別のお話と思って下さい。
☆☆☆☆☆
シェアカフェ~その7
〈百花〉
今日は少し早く帰れた…。
譲二さん、お店にいるかな?
店の扉を開けると玲さんが一人でいた。
百花「ただいま」
玲「おかえり、百花」
百花「譲二さんは?」
玲「実家から急に連絡があったらしくって、昼前には出ていったみたいよ」
百花「そうですか…。桃護さんももう帰られたんですか?」
玲「そうなの。今日はお客さんもあまり入らなかったし、後はアタシがやるからって言ったら帰ったわ」
百花「そうですか…。じゃあ、私部屋に行ってますね」
玲「よかったら、着替えて降りてらっしゃい。何か冷たいものでも作ってあげるわよ」
百花「いいんですか?」
玲「ええ、いいわよ」
百花「そしたら、アイスティをお願いしようかな」
玲「どうせならフルーツも入れてソーダ割りにしてあげるわよ」
百花「わあ、なんだか美味しそうですね」
玲「じゃあ、作っとくから早く着替えて降りて来てね」
百花「はい!」
玲さんは最初の印象とは違い、とても気さくで、オネエなしゃべり方も最近では気にならなくなってきた。
今日のように譲二さんがいない時など、色々気をつかって相手にしてくれる。
もちろん、夜の店の方はちょっと怖いので、開店してからは店には行かないようにしているけど。
準備中の時には飲み物や簡単なデザートを出してくれるので、玲さんとお喋りするのも楽しみになっていた。
その8へつづく
お待たせしました。
ほぼ二ヶ月ぶりです。
『譲二の勝手に3年後編』の続きをupします。
☆☆☆☆☆
前にも書いたけど、吉恋本家の譲二ルートの3年後編には色々と不満がある。
久しぶりに吉祥寺に帰ってきた譲二さんとのラブラブな話のはずなのに、新キャラの紹介に使われてたり、色々とモヤモヤするものがあって、私の思う『勝手に3年後編』を書いちゃいました。
『譲二の勝手に3年後編』の始めの部分は本家の『譲二3年後編』とほぼ同じです。
そして、時々本家のエピソードに重なるものも入れながら、少しずつ離れていき、玉の緒ワールドの譲二さんの話になってます。
航くんは出てきませんが、本家の『譲二3年後編』では出てこなかった、懐かしいあの人とかあの人とか出てきます。
だから、ネタバレも少々あるものの、譲二ルートの3年後編とはまた別のお話と思って下さい。
☆☆☆☆☆
シェアカフェ~その6
〈譲二〉
夕方近くなって、桃護さんから電話がかかってきた。
桃護「マスター、玲さんが後は自分が店番するから大丈夫というので、もう上がります」
そう言えば朝会った時に、倫護さんが腰を痛めているので、できれば今日は佐東洋菓子店を手伝いたいと言っていたっけ。
桃護「ただ、今日は火曜日で、百花ちゃんが早く帰ってくる日なんで…」
譲二「それは…百花ちゃんと玲さんが2人きりになるってことかな?」
桃護「はい。玲さんには気をつけた方がいいです」
譲二「分かった。なるべく早く帰るようにするよ。倫護さんにお大事にするよう伝えてね」
桃護「ありがとうございます」
桃護さんからの電話を切るとさっきの会話について考えた。
玲さんが百花ちゃんに馴れ馴れしいのは、時々不愉快に思ってた。
だけど玲さんが馴れ馴れしいのは百花ちゃん相手だけじゃない。
だからこの気持は俺のつまらない嫉妬心なんだと言い聞かせてきた。
玲さんは女性よりも男性を好きになるだろうと勝手な先入観も持ってた。
だけど…。
そうか…。
桃護さんから見ても玲さんは百花ちゃんに手を出しそうに見えるんだ…。
玲さんがオネエ言葉を使って女性のような見かけをしているのだって、単に仕事上の必要性からくるものなのかもしれない…。
玲さんだって一応男なんだし…。
机の上を見回した。
今日はもう少し仕事を終わらせておきたいと思っていたけど…。
俺は急いで片付けを始めた。
その7へつづく
お待たせしました。
ほぼ二ヶ月ぶりです。
『譲二の勝手に3年後編』の続きをupします。
☆☆☆☆☆
前にも書いたけど、吉恋本家の譲二ルートの3年後編には色々と不満がある。
久しぶりに吉祥寺に帰ってきた譲二さんとのラブラブな話のはずなのに、新キャラの紹介に使われてたり、色々とモヤモヤするものがあって、私の思う『勝手に3年後編』を書いちゃいました。
『譲二の勝手に3年後編』の始めの部分は本家の『譲二3年後編』とほぼ同じです。
そして、時々本家のエピソードに重なるものも入れながら、少しずつ離れていき、玉の緒ワールドの譲二さんの話になってます。
航くんは出てきませんが、本家の『譲二3年後編』では出てこなかった、懐かしいあの人とかあの人とか出てきます。
だから、ネタバレも少々あるものの、譲二ルートの3年後編とはまた別のお話と思って下さい。
☆☆☆☆☆
シェアカフェ~その5
〈理人〉
クロフネがシェアカフェになって、マスターはどこかホッとしたようだ。
でも正直言って、僕は面白くない。
玲さんはみんなにアイソをふりまいて、みんな普通に受け入れてるけど、僕とはソリが合わないんだよね。
きっと最初の第一印象が最悪だったからなんだろう。
でも、そんなことよりもっと気にくわないことがある。
それは玲さんが百花ちゃんに馴れ馴れしいこと。
何が「百花」だよ。
恋人のマスター(本当は認めたくない(>_<))だってちゃんづけなのに…。
そりゃいっちゃんやリュウ兄だって呼び捨てだけどさ…。
知り合って間の無い玲さんが呼び捨てなのは我慢ならない。
一度、そのことで玲さんに文句を言ったことがある。
そしたら……。
玲『あら、男と女の絆の深さは出会ってからの時間とは関係ないものよ』
理人『「男と女の絆の深さ」ってどういうことだよ?』
玲『ふふっ、アタシたちってさぁ、何だか気が合うのよね。話しててもしっくりくるというか』
理人『何バカなこと言ってんの!百花ちゃんにはマスターっていうれっきとした恋人が…』
玲『あら?理人だってあわよくば百花と恋人になりたいって思ってるでしょ?マスターから奪い取れるもんなら奪い取って』
理人『だから、その「百花」って呼び捨てるの止めなよ…』
玲さんは艶やかな笑みを浮かべた。
玲『ふふ…何誤魔化してるの。図星だったみたいね』
そう言って、あの細くて長い指で僕の額をツンと押したっけ。
全く…。
そりゃ僕だってなれるものなら百花ちゃんと恋人になりたいさ。
だけど、百花ちゃんがマスターを選んだんだから、仕方ないじゃない。
僕としては、大好きな百花ちゃんの幸せを祈るしかない。
それにマスターが実家に帰ってた頃の百花ちゃん、健気で痛々しくて見てられなかったからな…。
あんな百花ちゃんを見るくらいなら今の幸せいっぱいの百花ちゃんを見てた方が百倍ましだ。
胸は痛むけど。
えっと、話が逸れちゃったけど、とにかく玲さんのこと……僕は気にくわない。
その6へつづく
お待たせしました。
ほぼ二ヶ月ぶりです。
『譲二の勝手に3年後編』の続きをupします。
☆☆☆☆☆
前にも書いたけど、吉恋本家の譲二ルートの3年後編には色々と不満がある。
久しぶりに吉祥寺に帰ってきた譲二さんとのラブラブな話のはずなのに、新キャラの紹介に使われてたり、色々とモヤモヤするものがあって、私の思う『勝手に3年後編』を書いちゃいました。
『譲二の勝手に3年後編』の始めの部分は本家の『譲二3年後編』とほぼ同じです。
そして、時々本家のエピソードに重なるものも入れながら、少しずつ離れていき、玉の緒ワールドの譲二さんの話になってます。
航くんは出てきませんが、本家の『譲二3年後編』では出てこなかった、懐かしいあの人とかあの人とか出てきます。
だから、ネタバレも少々あるものの、譲二ルートの3年後編とはまた別のお話と思って下さい。
☆☆☆☆☆
シェアカフェ~その4
〈百花〉
夕方遅く、すでに玲さんのお店の時間になっていたが、お客さんはまだ誰もいない。
玲さんはカウンターに座り、イヤフォンをつけて音楽を聴いているようだった。
百花「玲さん、ただいま」
玲「あら百花、おかえりなさい。今日は遅かったわね」
百花「今日は実習が長引いてしまって」
玲「そう。大学生も大変ね」
百花「玲さんは何の音楽を聴くんですか?」
私の質問には直接答えずに、玲さんは黙ってイヤフォンジャックからプラグを外した。
クロフネの店内に、玲さんが聴いていた音楽が流れた。
百花「クラシック?!」
玲「らしくないでしょ?」
百花「いえ、そんな…」
玲「んふ…。別にいいのよ。アタシのイメージじゃないわよね」
そう言って、玲さんは妖艶に笑った。
百花「クラシックといっても…。何だか不思議な曲ですね」
あのメロディを奏でている楽器はなんだろう。
音哀愁を帯びていて心が揺さぶられる。
百花「この楽器の音色…甘い音がしますね」
玲「ああ…この音はオーボエよ。木管とヴァイオリンの協奏曲なの。不思議な感じはするけど、とても綺麗な曲でしょ?」
百花「はい。まるで妖精が踊っているみたい」
玲「妖精の踊りね…。百花、上手く言い表わすわね。この曲は特に好きだわ。…アタシ、綺麗な物が好きだから」
百花「ええ、とても綺麗な曲ですね」
玲「アタシね、これでも学生時代にクラシック音楽の道に進もうかと思ったこともあったのよね。吹奏楽部に入ったら、ハマっちゃってね」
百花「そうなんですか?」
玲「だけど、父が事業に失敗して、アタシたちを置いて出て行って…。そんな贅沢なことは出来なくなっちゃったけどね…」
百花「そうだったんですか…。それで、前のマスターとは別々に…」
玲「あら、やだ。何かしんみりさせてごめんね。」
百花「私、何も知らなくて…すみません」
玲「百花が気にすることじゃないのよ。もう昔の話なんだし」
そう言うと、玲さんは屈託のない笑顔をみせた。
その5へつづく
お待たせしました。
ほぼ二ヶ月ぶりです。
『譲二の勝手に3年後編』の続きをupします。
☆☆☆☆☆
前にも書いたけど、吉恋本家の譲二ルートの3年後編には色々と不満がある。
久しぶりに吉祥寺に帰ってきた譲二さんとのラブラブな話のはずなのに、新キャラの紹介に使われてたり、色々とモヤモヤするものがあって、私の思う『勝手に3年後編』を書いちゃいました。
『譲二の勝手に3年後編』の始めの部分は本家の『譲二3年後編』とほぼ同じです。
そして、時々本家のエピソードに重なるものも入れながら、少しずつ離れていき、玉の緒ワールドの譲二さんの話になってます。
航くんは出てきませんが、本家の『譲二3年後編』では出てこなかった、懐かしいあの人とかあの人とか出てきます。
だから、ネタバレも少々あるものの、譲二ルートの3年後編とはまた別のお話と思って下さい。
☆☆☆☆☆
シェアカフェ~その3
〈譲二〉
玲さんと始めたシェアカフェ。
今のところ順調だ…と思う。
昼間のクロフネの営業は俺と桃護さんでやってる。
午後3時過ぎには玲さんが出勤して来て、仕込みを始め、夕方になるとクロフネの片付けと玲さんの店の準備を同時進行で行なう。
それぞれ自分の店のことだけではなく、お互いの店のこともフォローしあっている。
玲さんは桃護さんから旅先での話題を上手く引き出して、楽しそうに会話している。
もちろん、2人とも手はキビキビ動かしながらだ。
玲さんと俺も店の経営の情報交換をしたりして、ずいぶん打ち解けた…と思う。
「思う」としか言えないのは、微かな引っかかりがあるからだ。
打ち解けたように見えて、玲さんは俺には少し距離を置いているように思えるのだ。
気のせい?
そうかもしれない。
俺は先代のマスターが本当に「黒船」を譲りたかったのは実の息子である玲さんなんじゃないかと思うようになっていた。
だから、玲さんに対しても遠慮のようなものがある。
その気持ちが玲さんにも伝わって、お互いの距離を広げているのかもしれない。
だから…俺の気の持ちようなんだと思う…。
たぶん……。
その4へつづく