○クルーズ船·裕子の部屋
誰もいないがバスルームからハァハァという声が聞こえる。
バターンという大きな音がしてバスルームのドアが開く。
裕子は一応水着を着ているが息苦しそう。
裕子「死にそう」
大きな段ボールの中をひっくり返してスカーフを取り出す。
○同·プール
裕子も他の人たちと一緒にプールの中に入っている。
お腹あたりに巻いたスカーフが漂っている。
隣の女性が感心したように、
女性「オシャレですね」
舌を出して、
裕子「乗ってからおいしいものばかりだからお腹出ちゃって」
女性「私もです」
二人でクスクス笑う。
プールの中央にいたインストラクターが大きな声で、
インストラクター「はーい、皆さま! 注目ー!」
まだみんな騒いでいる。
誰かが口元に指を近づける。
「しーっ!」という声が広がって行く。
インストラクター「今日のプールは、なんと! インド洋の海水を引いているんです」
「えー」という声がまた広がる。
中でも裕子の声は大きい。
何人かの人が振り向く。
小声で、
裕子「すいません」
でも女性に、
裕子「でも〜インド洋の海で泳げるなんてね」
彼女も大きくうなづく。
○同·裕子の部屋·バスルーム
ゆっくりお風呂に入っている裕子。
○同·パーティー場全景(夜)
○同·ワインテーブル(夜)
上海で買った真っ赤な中国服を着ている裕子。
そして真っ赤な大きな扇も持っている。
真っ赤なワイングラスも持っている。
肩を叩かれた裕子が振り向くと、インディアンの格好をしている聡美。
裕子「素敵〜」
聡美「裕子さんも! いつ、扇買ったの?」
裕子「これ、船の借り物!」
仮面の格好をみんなしている。
インドのサリーやミツバチ、おてもやん、日本髪などなど。
○同·デッキ(夜)
海を見ている裕子と聡美。
裕子「いいわ~楽しい!」
聡美「ホントに!」
少し離れたところで海を見ているピエロ。
裕子「仮面にピエロか! 私もやってみたかった」
ピエロに近づく裕子。
裕子「私、ピエロって大好きなの。みんなに好かれて笑われて。でも一人ぼっちのときは涙がボロボロ出るの」
聡美「裕子さんのこと?」
裕子「私はただの意地悪婆さん」
近づこうとすると離れていくピエロ。
二人が小走りで追いかけても届かない。
しばらく追いかけると聡美が裕子を引き止める。
聡美「やめよ」
裕子「うちにもピエロの人形飾ってあるの。何だか似てた。大きさ違うけど、寂しかったかも」
聡美「おウチを守ってくれてるのよ」
うなづく裕子。
○同·廊下(夜)
一人歩いている裕子。
足音がするので振り向くが誰もいない。
首を傾げて歩く、また足音。
○同·裕子の部屋(夜)
暗い部屋。
突然ガバッと起きる裕子が電気を付ける。
裕子「あった!」
ベッド脇のテーブルに裕の位牌。
その隣に置くピエロの人形。
裕子「忘れてた! ごめんm(_ _;)m」
ホッとして電気を消す裕子。
カミナリが元気ですかとイノキさん 糸乃こまり
たまたまですが
楽太郎さんと
猪木さんが
同じ頃に
亡くなって
何故か
川柳を
詠みたくなりました〜
久々です!!
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