どうも、こんにちは。
夏は幽霊や妖怪の季節・・・ということらしく、毎年夏になりますと京都だけでなく、各地で様々な妖怪関連イベントが開催されています。
今回(2022年、令和4年)は9月2日(土)・3日(日)に開催されました『モノノケ市』を訪れました。
モノノケ市とは。
「妖怪」をテーマに、アート作品を作成・発表したり、各種イベントを開催したりする妖怪藝術団体『百妖箱』が主催するイベントで、様々な分野の作家さんたちが参加し、自作の妖怪アート作品を販売するというフリーマーケットです。
昨年9月にも訪れています(※シリーズ第796回を参照)ので、およそ1年ぶりとなります。
まずは、いつも通りアクセスから。
毎年モノノケ夜市が開催されるのは、古くから百鬼夜行の伝説が遺る「一条通り大将軍商店街」(※シリーズ第3回や第149回を参照)や、その一条通り沿いに建つ古社「大将軍八神社」(※シリーズ第149回を参照)で行われます。
まずは、大将軍商店街を目指します。
最寄りの交通機関には、京都市営バス「北野白梅町」停留所や嵐電「北野白梅町」駅があります。
その近く、一条西大路の交差点から、一条通りを東へ。
商店街の店先にはこのように妖怪の姿も。
ただ・・・土曜日の昼下がりにもかかわらず閉店したままの店もちらほらと。
これもご時世といえばそうかもしれませんが・・・少し寂しくもなりますね。
大将軍八神社の入り口が見えてきます。
ここが「モノノケ夜市」の会場です。
会場内には「お歯黒べったり」「山姥」などの妖怪さんの姿も。
本シリーズの読者さんの中には気付かれた方もおられるかもしれませんが、最近でも「三井寺妖怪ナイト」や「嵐電妖怪電車でも観たことのある妖怪です。
この「モノノケ市」も同じ妖怪藝術団体『百妖箱』が主催しているのです。
そう言えば、この夏私は『百妖箱』のイベントをほとんど追っかけていたような気すらしますね(笑)。
まずは礼儀として、本殿の主祭神に礼拝。
他にも「塗り仏」さんや。
「手の目」さんや「垢嘗め」さんとか。
今ではすっかりお馴染み(?)となった妖怪さんたちの姿も。
おや? ・・・この妖怪さんは、まだ知らない・・・というかお目にかかったことないような。
百妖箱さんの新作妖怪かな?
或いは、一般参加者の仮装なのか・・・まではわかりませんでした。
うーん、まだまだ私も勉強不足か・・・。
さて。
私はこういうイベントで売っているようなグッズや書籍にはとことん弱いらしく、その度についつい散財してしまいますので、今回くらいは控えながら、熟慮して買い物しようかと。
場合によっては、見るだけで何も買わずに帰ることにしようかと、当初は思っていましたが・・・。
まず最初に目にとまったのは「妖怪バーガー」。
これは昨年のモノノケ市にも出店されていた「妖怪コロッケ」のお店が売っていたものらしいですが。
ちょうど小腹も空いていたこともあって、妖怪オタクを名乗るのなら、是非とも食わなければと思って買ってみました。
黒く着色したあやしげな見た目ですが、中にはカツが挟んであり、さらに栄養バランスも考えてなのか、キャベツも。
実際食べてみますと、中にはキムチ(のようなもの)も入っていて、それがカツやパンの味ともマッチして、普通に美味しい。
確か一個400円くらいだったかな、と記憶してますが、それでこの値段はお得。
妖怪サークル「おそる譚」さんの屋台で買ったの冊子『おそるる譚』。
口裂け女や百目鬼(とどめき)などをテーマにした、ちょっとおかしな、時に心温まるお話が収録されていました。
ガチャのフィギアやアート作品などを製作・販売されている「電脳大工」さんの屋台で買った妖狐忍者の
ガチャ・フィギア。
これは、一目で、直感的に気に入ってしまったので買いました。
どこかのガチャでまたお目にかかれることもあるかもしれません。
「お異世さん巡り リューカ屋」さんで見つけた面白い小物。
「座敷童」と「死を招く手」。
コルクボードやホワイトボードに付けて楽しむモノです。
そう言えば、自室のホワイトボードが壊れ落ちたままだったので、これを機会に新しいのに買い換えますかね・・・。
妖怪ものつくりユニット「DRUNK MONSTER KING」さんのフィギア。
順番に、「蟹坊主」、「牛鬼」、「鵺」。
妖怪オタクな上に、昔からTRPGをやっていて、冒険者キャラや
モンスターなどのフィギアも集めていたりしていたので、こういうフィギアも大好きです。
しかも今までに見てきた妖怪画やフィギアなどでも見たことのない独特の作風です。
機会があったら、また同シリーズの他の作品も手に入れたいと思うし、これを使ってTRPGとかもやってみたいような、という思いも少しですが湧いてきます。
気が付いたら結構買い物してしまいましたが。
今回の「モノノケ夜市」で一番大きな買い物だったのは、以下のこれ。
これは、「The Yokai Guy」ことMatthew Meyerさんが制作された妖怪辞典4冊セット(それぞれ栞付き)です。
この分厚い事典4冊に数多くの日本の妖怪がカラーイラスト付き英文で紹介されています。
驚くべきことに、この4冊の文章も、イラストも、栞も、全てMatthew Meyerさんお一人で製作されたというお話です。
本当に並々ならぬ知識、技量、そして情熱を以てこれらを作られたというのがわかり、ただただ驚き、圧倒され、敬服するばかり。
栞付きで一冊3000円。現在4冊目まで出ているので、合計で12000円。
うーん、高い買い物だなと躊躇もしましたが・・・妖怪マニア・オタクとしてこれは価値あるものだ、是非とも手に入れたいと思って、12000円出して買いました。
あと以下は「モノノケ夜市」で買ったものではありませんが。
最近話題のネット怪談シリーズをまとめた新刊『近畿地方のある場所について』です。
モノノケ夜市に行く前に、作中に登場する呪いシールという特典付きで買い、モノノケ夜市の行き帰りのバス・電車の中でも夢中で読み続けた本です。
税込みで1430円。
・・・で、気が付いたら。
今回の「モノノケ夜市」及びその日の買い物だけで、18000円を越えていました。
今回は散財を我慢して控えようかなとも思っていたのに・・・やはり私は、こういうグッズにはとことん弱いオタクだなあ、と改めて自覚せざるをえませんでした(苦笑)。
陽が落ち、辺りは次第に暗くなり、「夜市」として良い雰囲気に包まれていきます。
今回はここまで。
また次回。
*大将軍八神社のHP
http://www.daishogun.or.jp/
*妖怪藝術団体・百妖箱のHP
http://www.kyotohyakki.com/index.html
*『京都妖怪探訪』シリーズ
https://kyotoyokai.jp/