どうも、こんにちは。
今回も祇園祭の山鉾をとりあげます。
先日17日に、「山鉾巡行・前祭」とメイン行事の「神幸祭」が終わりましたので。
今回から今年の「後祭」に登場する山鉾を紹介していきたいと思います。
今回は「黒主山(くろぬしやま)」という山を紹介します。
謡曲「志賀」をテーマにした山鉾で、その登場人物で、「六歌仙」の一人ともされた平安時代の有名な歌人「大友黒主(おおとものくろぬし、生没年不詳)」の人形を御神体として祀っています。
まずはアクセスから。
シリーズ前々回の「役行者山」会所から室町通りを南へ。三条通りと交わる交差点より南へ。
「黒主山」が見えてきます。
会所の中には大勢の人が。なかなかの人気です。
他の山鉾と同じように、豪華な飾りも。
そしてこれが御神体の大友黒主の像です。
謡曲「志賀」の中で、山桜を仰ぎ見ているシーンを表現しているそうです。
以下は過去記事からの転載ですが、山鉾巡行の時の「黒主山」の様子です。
謡曲「志賀」では、大友黒主は志賀明神に、つまり神様となって時の帝の臣下と遭います。
「神となった」ともされるほど有名な歌人である黒主ですが。
シリーズ第112回で紹介しました『草紙洗小町』という謡曲で黒主は、ライバル・小野小町をセコい手を使って貶めようとする悪役として描かれています。
ただ『草紙洗小町』の場合は、小野小町というスーパーヒロインを引き立てるために悪役に仕立て上げられたのではないか、という気がします。そう思えば、何とも気の毒な人ですが。逆に言えば、小野小町と共に「六歌仙」に上げられているほどの歌人であったからこそ、引き立て役として選ばれたのではないか、とも思えてきます。
それでは、今回はここまで。
シリーズ次回も祇園祭の特集をします。
*「黒主山」保存会のFacebookはこちら。
*「祇園祭」のHP
http://www.gionmatsuri.jp/
*京都妖怪探訪まとめページ
http://moon.ap.teacup.com/komichi/html/kyoutoyokai.htm
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