京都の闇に魅せられて(新館)

2024年『節分おばけ☆仮装百鬼夜行』その1 @ 京都妖怪探訪(877)

 

 

 

 

 どうもおはようございます。

 今年の節分は仕事多忙でほとんど何も出来なかった・・・っと思ったら、ひとつだけ参加することができた節分行事がありました。

それが、先週11日、4年ぶりに開催されました、京都国際漫画ミュージアムの『節分おばけ☆仮装百鬼夜行』です。

 簡単に言えば、妖怪コスプレ大会のようなイベントですが。

 節分の日に、鬼や妖怪などの異装に扮して、鬼を化かして魔を払うというもので、古来は日本各地で、京都では祇園界隈で行われていた行事が元になっているそうです。

 この『節分おばけ☆仮装百鬼夜行』には、2018年に参加したことがあります(※その詳細はシリーズ第534回記事から第537回記事までに)が、2020年からコロナ禍により中断されていた上に、私自身がなかなか思うようにとれない24時間交代勤務労働者だったということもあって、長らく参加出来ずにおりましたが。

 この度再び参加する機会に恵まれました。

 

 

 

 

 まずはいつもの通りアクセスから。

 最寄りの交通機関には京都市営地下鉄「烏丸御池」駅や、京都市営バス「烏丸御池」停留所があります。

 烏丸御池の交差点から少し北へと歩くと、目指す京都国際漫画ミュージアムが見えてきます。

 

 

 

 

 

 

 

 ミュージアムの中庭には、既に多くの妖怪さんたちが集まって壮観です。

 

 

 

 

 

 カッコいい天狗さんに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「伏見妖怪酒まつり」でもお目にかかったことのある朱の盆さんが。

 

 

 

 

 

 

 コロナ禍にふさわしい(?)こんな妖怪さん(?)も。

 

 

 

 

 

 

 大津絵の鬼さんに、妖狐さんに、藁人形さんでしょうか。

 

 

 

 

 

 鉦(かね)と鈴の、神仏習合の合奏(?)を以下、動画ででも。

 

 

 

*2024年『節分おばけ☆仮装百鬼夜行』より①

https://video.fc2.com/content/20240215xCMPy1LB

 

 

 

 

 開会時刻になり、館内のホールに集合。

 

 

 

 

 

 

 

 

 博物漫画ミュージアムの館長・荒俣宏先生が登壇。

 

 

 

 

 

 

 まるで志村けんのバカ殿様みたいな荒俣先生の仮装は、一体何だ!?

 最初はそんなことを考えましたが、実はこの格好、荒俣先生が「正しい、伝統に則した‘節分おばけ’のあり方は何か?」を独自に追求し、調べ、辿り着いた結果に基づくものだそうです。

 

 

 開会の挨拶で荒俣先生、会場の参加者を見渡して「こうして見るとややマンネリ化も」という、やや辛辣な評価も。

 その上で「節分お化けとは何か。それを調べたら面白いことがわかりましたので報告します」と。

 それによると、江戸時代末頃に祇園界隈で節分のおばけ行列が組まれていた、とのこと。

 お店の仲居さんや芸妓さんなど祇園の人たちが仮装行列を組んでいたそうですが・・・その仮装は現在のようなお化けや妖怪ではなかった、と。

 まず当時のお化けは髪型にこだわり、異様な髪型をしていた。この異様な髪型こそ妖怪の基本だった。

 男も祇園の舞子さんの姿に女装して参加し、お客さんがお酒を飲んでいるところと皆で乗り込んで、乱痴気騒ぎを繰り広げたりしたそうです。

 さらに当時のことを描いた資料もありましたが、それによれば、節分に繰り広げられた仮装行列は「ちょうちょう踊り」当時の仮装は、大根や人参などの格好をしていたそうです。

 ちなみに私も後で「ちょうちょう踊り」について少し調べて見たら、大根や人参などの野菜の他、蛸や海老などの魚介類の仮装をした人も居たようです。

 こういう日々の生活に関連の深いものの仮装をするのが、当時の主流だったのかな、とも思えてきました。

 さらにそのような仮装をしながら練り歩き、町中のあらゆるものをたたき壊していったという、かなり無茶なこともやっていたそうで。こういう乱暴とも言える力によって、魔や厄を払っていた、と。

 それが荒俣先生の調べた「本来の‘節分お化け(行列)’のあり方である、というお話でした。

 

 

 

 さてここで、先に紹介しました荒俣先生のこの仮装についてですが。

 

 

 

 

 以上のような「本来の‘節分お化け’」を追求した結果が、この仮装だということです。

 さらに館長、来年はより本来の「節分お化け(行列)」に戻るため、祇園の花見小路通りを繰り出すことも(現在では無理難題であることも承知で)、計画しておられるとのことです。

 これは実現したら凄いなあ、とわくわくするようなお話でした。

 

 

 ただ、物を壊すとか、暴れ回るような行列は、現在ではまず無理だし、やめておいた方がいいかな、とは思いますし。

 ただの乱痴気騒ぎの暴動と化して世間の非難を浴びた2018年の渋谷ハロウィンの例もありますしね。

 それに、今の妖怪コスプレ大会と化した今の「節分お化け行列」もそれはそれで面白いし、意味はあるとも思います。

 「節分おばけ」に限らず、古式ゆかしい形を追求するのもいいし、大いに意義はあると思うのですが、それだけが全てでもないですしね。

 何より、こういう民間行事というものは、その時代の社会や文化が反映されるものである、とも思います。

 

 

 

 

 さて、その後。

 お化け行列は、漫画ミュージアムを出発し。

 

 

 

 

 

 次の会場・京都市役所前広場を目指して、御池通りを東へ練りと歩きます。

 

 

 

 

 

 以下、その様子を動画ででも。

 

 

2024年『節分おばけ☆仮装百鬼夜行』より②

https://video.fc2.com/content/202402159BGBsHE1

 

 

 

 さて、記事がそこそこの長さになったので、今回はここで一旦切ります。

 シリーズ次回、続きは京都市役所前広場まで御池通りの練り歩きから。

 今回はここまで。

 また次回。

 

 

 

 

 

*京都国際漫画ミュージアムへのアクセス・周辺地図はこちら

 

 

 

*京都国際漫画ミュージアムのHP

https://kyotomm.jp/

 

 

 

 

 

*『京都妖怪探訪』シリーズ

https://kyotoyokai.jp/

 

 

 

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