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どうも、こんにちは。
源頼光と四天王、平井保昌が、大江山で退治した酒呑童子の首を埋めたという、首塚大明神。
そこを目指す第2回目。
今回は、その途上にある京都でも有名な心霊スポットのひとつを訪れます。
旧モーテル「サンリバー」とか、老ノ坂の廃モーテルとか言えば、心霊やオカルトマニアの方や、その方面の知識のある人なら、ご存知かもしれません。
それほど、その方面の有名なスポットです。
昔、ここで女性が殺害されるという事件があり、女性の幽霊が現れる、夜中に泣き声が聞こえる等の噂があります。
また、こういう有名な心霊スポットに多いのですが、それ以外の幽霊の目撃談もあったり、また付近の場所にも幽霊が出るという噂も流れていたりします。
前回の子安地蔵の場所、京阪京都交通バス「老ノ坂峠」停留所から。
そこから国道9号線を西(亀岡側)の老ノ坂トンネルへ。
このトンネル内でも、幽霊の目撃談があるそうです。
そう言えばこの辺りには、西山霊園という大規模な霊園もあります……。
老ノ坂トンネルより少し手前に狭い横道があります。
そこから山道へ。
ご覧の通り、舗装はされていますが、車が離合できるかどうかもわからないような狭い山道です。
しかも竹藪や雑木林に覆われていて、4月の昼間なのに少し薄暗く、そしてひんやりと涼しい……というより薄ら寒い感じがしました。
一瞬ですが、「このまま進んで果たして目的地にたどり着けるかどうか」という不安すら頭に浮かびましたが。
それでもそのまま進み続けると、人家らしきものが……よく見ると現在は破棄されているような建物群が見えてきました。
最初は「廃倉庫かな?」と思いましたが。
ここで、有名な廃墟で、なおかつ心霊スポットでもある「モーテル跡」の話を思い出し、持っていたスマホかタブレットで検索して調べてみました。
それで、ここがあの噂の心霊スポットだということに気づきました。
モーテルの跡というから、もっと大きな建物を想像していたので、最初この建物群がそれだとはわかりませんでした。
それぞれ一戸建ての建物となっている各部屋と駐車場との一組が、いくつも並んでいます。
ご覧の通り、廃棄されてから長い年月が経っているようで、かなり荒れているようです。
しかし国道からすぐとはいえ、あまり目立たない場所にあり、離合できるかどうかどうかわからないほどの狭い道を進まなければならないので、商売するにはあまりいい立地とは思えないのですが。
殺人事件だけでなく、これで経営が上手くいかなったことも、このモーテルが潰れた原因だという話もあるようですが、真偽のほど確認できませんでした。
そしてこの建物群の中で、ひとつだけ二階建ての建物がありました。
ここは旧モーテルの管理事務所みたいな場所だったらしく、2階の部屋が管理人室だったようです。
そしてその管理人室こそが、殺人があった、あるいはその部屋のベッドの下に遺体が隠されていた現場だそうです。
勿論、この管理人室が最も怖く、幽霊や泣き声などの噂が多いそうです。
2階の部屋から女性の幽霊が見える、あるいはこちらを眺める姿が目撃された、などの話もあります。
管理事務所の入り口扉は壊れて、外からでも荒れ放題の中が丸見えになっています。
長い間放置され続けてきた上に、心霊スポットの噂を聞きつけた多くの人々の侵入によって中はかなり荒らされているのがわかります。
中にはいくつものお札が貼ってあるという噂もありますが。
ただこのような廃墟でも、所有権者の方がおられるそうで、勝手に入れば不法侵入になる恐れがある為、ここから中には入りませんでした。
(注: 『京都妖怪探訪』シリーズでは、不法行為、迷惑行為や、社会常識上問題のある取材は一切しないように注意しております)
それでも、「こういう場所に夜に訪れたら、さぞかし気味が悪いだろうなあ」と思えてきます。
この雰囲気だけでも、心霊スポットの噂が立つのも当然という気がします。
多くの噂や怪談が伝えられているこの場所ですが、その中でも最近知った有名人の体験談をひとつ紹介します。
蓮久寺の住職である三木大雲(みき・だいうん)氏の体験談です。
三木氏は、毎年夏にフジテレビで行われる番組『怪談グランプリ』にも怪談師として何度か出場され、2010年と2013年には準優勝、2014年には優勝されている方です。
その三木氏が出された怪談本『怪談和尚の京都怪奇譚』(文春文庫)の第一章に収録された「心霊スポット」に、収録された話です。
そこに記された「心霊スポット」について、三木氏は具体的な場所や地名を記されませんでした。しかし、文中にあった「京都の郊外外れ」とか、「京都市内からほど近い、とある神社が目的地」とか、「廃墟の立ち並ぶ廃墟街」などの記述から、おそらくはこの廃モーテルから首塚大明神にまで続く道のことであろう、と推測できます。
友人たちと肝試しに訪れた三木氏は、マナーモード設定で鳴るはずのない友人の携帯が鳴り出し、「勝手に来るな」という内容の差出人不明のメールが届いたという、不思議で不気味な体験をされたという話が記されていました。
ということは、ここにはやはり何かがある?
なお、廃墟が並ぶ場所を通り過ぎたら、解体工事が行われた跡らしい場所の前を通り過ぎて。
そして民家や畑、農園らしき場所に出ました。
途中で、何人かの地元の方とすれ違いました。
心霊スポットだと思って、正直びびりながら通っていきましたが。
地元の方にとっては、ここはごく普通の生活道路に過ぎないのでしょうね。
そう思うと、少しほっとしましたが。
今回はここまで。
シリーズ次回に、問題の首塚大明神を紹介します。
また次回。
*老ノ坂峠・モーテル「サンリバー」跡へのアクセス・周辺地図はこちら。
*『京都妖怪探訪』シリーズまとめページ
http://moon.ap.teacup.com/komichi/html/kyoutoyokai.htm
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