京都の闇に魅せられて(新館)

“六角堂”頂法寺(前編) @ 京都妖怪探訪(426)





 どうも、こんにちは。
 この年末年始、オフの多忙によりなかなか記事が更新できませんでしたが、ぼちぼちとでも再開していきたいと思います。
 
 今回は京都の街のまさに中心にある“六角堂”こと頂法寺(ちょうほうじ)を訪れます。
 ここには「聖徳太子の創建伝説」、「へそ石伝説」、「親鸞聖人の夢告伝説」、「嵯峨天皇・縁結びの柳伝説」といった不思議な伝説が残されている古刹です。
 また、「生け花発祥の地」としても有名です。
 だいぶ以前にもとりあげたことがありますが、今回は「妖怪など不思議な伝説が残る場所」として改めて紹介します。


 まずはいつもの通りアクセスから。
 最寄りの交通機関は京都市営バス「烏丸三条」停留所です。





 ただこの停留所は便数が少ないので、京都市営地下鉄「四条」駅か、「烏丸御池」駅からの方がいいかもしれません。


 烏丸通りと六角通りとが交わる「烏丸六角」の交差点から。





 そこから六角通りを東へ。
 通りの南側にすぐ、鐘楼があります。








 昔は災害時にこの鐘を鳴らしていたとされています。


 六角通りをさらに東へ進みますと、山門が見えてきます。
 立派な山門です。





 山門より中へ。
 




 参道の先に本堂が見えます。
 向かって右に見える柳の木には嵯峨天皇にまつわる伝説があり、縁結びの御利益があると有名な場所です。
 ただ、この柳のについては後ほどとりあげます。


 まず最初に、本堂のご本尊に礼拝します。





 この本堂は上空から見ると六角形となっているから「六角堂」と呼ばれているのですが、正式名称は「紫雲山頂法寺」というそうです。
 本尊は秘仏である如意輪観音菩薩(にょいりんかんのんぼざつ)です。
 秘仏であるので、我々が目にする機会はまずないのですが、この仏像は元々聖徳太子の念持仏(ねんじぶつ)だったという仏像です。

 聖徳太子が幼少の頃、淡路島の岩屋に流れ着いた小さな櫃を開けますと、中から小さな仏像が出てきました。聖徳太子はその仏像を念持仏として大切にしました。それがこの如意輪観音菩薩像です。
 後に、仏教反対派の有力者・物部守屋(もののべのもりや)と戦っていた時、「我々を勝たせていただければ、四天王寺を建立してお奉り致します」と菩薩像に祈願します。その戦いに勝利した太子は、約束通り四天王寺を建立しようと、用明天皇2年(587年)、この地に四天王寺建立のための用材を探しにこの地を訪れました。
 その時太子は、沐浴をするために池の傍らの木に菩薩像をかけていましたが、像がそこから動かなくなってしまいます。太子は菩薩像から告げられます。
「おまえの守護仏となってからすでに7生を過ぎたのだが、これからはこの地にとどまって衆生の救済につとめたい」
 太子はお告げの通り、この地に寺を建立し、それがこの“六角堂”紫雲山頂法寺です。
 その際に、東からやってきた老人(の姿をした鎮守神・唐崎明神)がやってきて、太子に「紫の雲たなびく場所に杉の霊木を使うといいでしょう」と告げました。太子はその老人が教えたとおり、その杉の霊木で建てたので、「紫雲山頂法寺」となったそうです。

 
 ここからは本堂を向かって左回りに、境内のスポットを回っていきます。


 不動明王像が祀られています。
 この寺院は天台密教系の寺院だそうです。






 小さなお地蔵さんが並んでいる場所を通っていきます。






 大きなきれいなビルの入り口前に、生け花と噴水が。



 

 ここは華道家元・池坊(いけのぼう)のビル「池坊会館」です。
 ここは、「生け花(華道)発祥の地」としても知られ、しかも池坊華道家元は六角堂の住職をもかねています。
 というより、ここで仏前に供える仏花から、生け花が成立したとも言われています。


 太子が沐浴したという池……というより、池の跡です。
 現在ではコンクリートやタイルで整備されたプールのようになって、ご覧のように白鳥が泳いでいます。








 華道家元・池坊家の名もこの池に由来しています。
 太子が沐浴した池のほとりに僧侶の住坊を「池坊」と呼んだのが由来だそうです。
 室町時代、六角堂の実務を担っていた池坊の、専慶・専応らが生け花で大きな活躍を見せ、華道を成立させ、家元の地位も確立していきました。
 これが現在の池坊の始まりで、家元はこの六角堂の住職をかねています。
 そういえば最近のニュースで、「池坊の次期家元・池坊由紀さんが得度して名を法名・専好と改めた」という話を聞きましたが。最初このニュースの意味がよくわからなかったのですが、華道家元がここ六角堂の住職をかねているということを知って、初めてわかりました。


 さて、他にもいろいろ紹介する境内スポットがあるのですが。
 記事がそこそこの長さになりましたので、ここで一旦記事を切ります。
 この続きはシリーズ次回にします。






 それでは今回はここまで。
 また次回。




*“六角堂頂法寺”へのアクセス・周辺地図はこちら




*頂法寺のHP
http://www.ikenobo.jp/rokkakudo/




*京都妖怪探訪まとめページ
http://moon.ap.teacup.com/komichi/html/kyoutoyokai.htm





ふるさとを守る脱米救国バナー ふるさとを守る脱米救国バナー



事実報道社宣伝バナー



岩上安身責任編集 ? IWJ Independent Web Journal



2ちゃんねる から子供たちを守ろう!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「妖怪スポット」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事