どうも、こんにちは。
今年(2023年、令和5年)の5月連休時、京都の奥嵯峨から保津峡までの心霊スポット巡りに行ってきました。
シリーズ前々回とシリーズ前回に続いて、そのレポート記事を。
今回は、化野念仏寺の鳥居本から保津峡へと続く長い峠道の途中にある心霊スポット、落合橋と赤橋トンネルを訪れました。
シリーズ前回で化野念仏寺を後にし、鳥居本の道を進んでいきます。
鳥居本の道の途中に立つ、大きな赤い鳥居。
その鳥居の前から左に伸びる道を進んでいきます。
高い木々が生い茂り、昼なお暗く、薄ら寒く、急勾配の坂が続く山道を進んでいきます。
道中、なんと「檀林皇后嵯峨陵」の入り口が。
「檀林皇后」と言えば、嵯峨天皇の后であり、知性と美貌に恵まれたスーパー貴婦人として名高い人物です。
また信仰心厚く、空海へ帰依したという話としても知られています。
本シリーズでも、シリーズ第203回やシリーズ第53回で触れたことがあります。
檀林皇后はその死に際して、本人の遺言により薄葬とされました。
その為、その死は幾つもの伝承をも生み出したようです。
檀林皇后の棺を覆っていた経帷子(きょうかたびら)が風に吹かれて、その地が「帷子ヶ辻」または「帷子の辻」と呼ばれるようになったとか。
自らの遺体が風葬によって腐り、朽ちていく様子を「九相図」という絵に遺させたとか。(※その「檀林皇后九相図」については、シリーズ第203回やシリーズ第53回でも紹介しています)
残念ながらこの時は、途中から立入禁止になっていましたので、奥の陵墓まで見ることはできませんでしたが。
いずれ陵墓までの道が復旧されたら、再訪したいと思いますね。
山道に戻り、再び心霊スポットを目指して歩きます。
結構しんどい坂を登り切って、六丁峠の上を通ります。
そこからしばらく、ほぼ下り坂の道が、つづら折りの急カーブな道が延々と続きます。
連休期間中と言うこともあって、途中何人もの人とすれ違ったり、追い抜かれたりもしましたが、その中には車や自転車に乗っている人も見かけました。
しかしこういう道は、車やバイクで通行するには、結構危ないと思うのですが・・・。
眼下に保津川とJR山陰本線の鉄橋なども見えてきます。
保津川へと合流する清滝川沿い、多くの木々に囲まれた眼下に、ようやく落合橋の赤い欄干が見えてきます。
その前にたどり着きました。
この橋からの飛び降り自殺が過去何件もあったとか、清滝川やその河原で水難事故があったとかで、その死霊が現在もこの地に留まり、彷徨っていると噂されています。
またよく知られるように、この辺りは平安京の時代から、風葬や鳥葬の地でもあったので、その霊も彷徨っている、とも考えられているようです。
よく言われている心霊現象の事例には、
・橋から繰り返し飛び降りる霊が現れる。
・トンネルの中に過去の風葬の死者たちの霊が横たわっている。
・清滝川と河原には水死者や自殺者の霊がいて、生者も川へ引き込もうとしてくる。
などの結構怖いものがあります。
このスポットでは、「赤い橋の半ば」「周辺河原」「赤橋トンネル」の3カ所で、心霊現象が目撃されているとも言われています。
まずは橋の半ばから。
下を見ると、ちょっと怖くなってきます。
確かに、この高さから落ちたらまず無事ではすまないでしょう。
それもあってか、ここはサスペンスドラマの舞台としてもよく使われることも多いようです。作中で、この橋の上から人が突き落とされたりとか、河原で遺体が発見されたりとか、よく事件が起こります。
南禅寺境内の琵琶湖疏水の水道橋みたいに、京都を舞台としたサスペンスドラマで、事件や重要なイベントが起こる場所として、時々見かけます。
最近では、テレ朝ドラマ『科捜研の女』で見たような記憶が・・・。
下を眺めると、何かに誘われるような・・・感じにはさすがに陥りませんでしたが。
何か変なものが見えたり、魅入れられたりすることもなかったので、霊感ゼロで良かったなあ、とも思いました。
が、河原までの高さを見ていると少し恐ろしくなりましたので、橋の欄干から下がることにします。
さて、心霊現象が目撃されたという場所は、あと「周辺河原」と「赤橋トンネル」があります。
次に、橋の上から周辺河原まで降りてみることにしました。
さて、記事がそこそこの長さになりましたので、今回はここで一旦切ります。
続きはまたシリーズ次回に。
*落合橋と赤橋トンネルの周辺地図はこちら
*『京都妖怪探訪』シリーズ
https://kyotoyokai.jp/