京都の闇に魅せられて(新館)

元旦特別編:瀬田唐橋の初日 @ 京都妖怪探訪(425)





 どうも、こんにちは。
 そして、あけましておめでとうございます。
 本日より新年、平成28年(2016年)が始まりました。
 読者の皆様には、昨年に引き続き、弊ブログのご愛読と応援をお願いいたします。
 (なにっ! 誰も応援してないだとおおおーっ!?) 

 さて。
 新年最初の記事は、有名な瀬田・唐橋で初日の出を拝む記事にします。
 毎年正月、弊ブログでは初日の出を拝む記事を書くようにしています。
 今年はどこで初日の出を拝もうと考えましたが、『京都妖怪探訪』シリーズというものをやっていることもあって、「神話や妖怪伝説などの遺されている場所で初日の出を拝むというのはどうだろう?」などと思いました。
 そして今回選んだのが、シリーズ第228回でもとりあげました瀬田の唐橋でした。


 元旦未明、京阪電車・石坂線に乗って瀬田・唐橋を目指します。





 石坂線「唐橋前」駅で降ります。






 京都市内には、日の出をゆっくりと拝める場所って意外と少ないと思うのですが。
 いえね、街中にはビルとかがたくさんあって、日の出が見えにくい。ゆっくりと見られる場所がなかなか見当たりませんので。
 
 石坂線「唐橋前」駅から東、唐橋が見えてきます。








 シリーズ第228回のおさらにになりますが、ここで少し瀬田・唐橋について。

 宇治橋、山崎橋とならんで日本三名橋・日本三古橋の一つとされる、有名な橋です。
 最初に架けられた時期ははっきりしないそうですが、ここは古くから京都とも重要な関わりを持つ軍事・交通の要衝として有名で、「唐橋を制する者は天下を制する」とまで言われたほどです。
 天武元年(672年)の「壬申の乱」、天平8年(764年)の「恵美押勝の乱」、平安末期の源平合戦、承久3年(1221年)の「承久の乱」など、歴史上何度も戦いの舞台になりました。

 そして、この唐橋にはもうひとつの顔があります。
 「俵藤太の大ムカデ退治」伝説や、など数々の妖怪伝説の遺るスポットとしての顔です。
 他にも、『今昔物語集』巻二十七の「美濃の国の紀遠助、女の霊に値ひて遂に死にたる語」に記されている、不気味な女霊の伝説も遺されています。

 幸い、現在では普通の橋になっているようですが。


 橋の途中、瀬田川にかかる中州のある地点から、様子を見ることにします。





 橋の東側よりさらに向こうに広がる空の山際。
 その辺りが少しずつですが、薄紅色に染まり始めます。









 この時、私の他にもカメラやスマホを持った方々が何人も来ておられまして、初日の出を今か今かと待っていました。
 日の出時刻や、日の出の方向などの正確な情報を仕入れて来られたような方も見られました。
 この方々と一緒に待っていたら間違いないだろうと考えて、待ち続けます。

 それにしても寒かったです。
 昨年と違って今年は、比較的暖かい冬でした。昨年の正月3ヶ日は大雪が降って、本当に大変でした。
 それに比べたら今年はまだ穏やかなものですが……それでも寒い。
 それを我慢しながら、ひたすら待ちます。


 午前7時10分を過ぎた辺りから、東の空の山際辺りが、赤から薄紅色から黄金(こがね)色に染まり始めます。









 そして日が顔を出します。















 橋の上、もっと東の方へも移動して、初日を見ます。













 それでは今回はここまで。
 また次回。
 今後ともお引き立てのほどをよろしくお願いいたします。





*京都妖怪探訪まとめページ
http://moon.ap.teacup.com/komichi/html/kyoutoyokai.htm





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