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東武佐野線沿線CITY-GUIDE 〔カテゴリーからお入り下さい〕

こならの森 84号

2008-04-19 | 創刊~100号
       ■こならの森84号■1995.4発行

C・o・n・t・e・n・t・s

■こならの森5月号■

おぞねとしこのポエム…おだまき………3p
その他の情報…/猫バス……4p
知らんの5つの市/ディスク=小沢…5p
JC・JOURNAL………………6-7p
ミステリータウン…………8-9p
誰も知らない旅の話………10-15p
協賛店マップ16-17p
サントリーのお知らせ………18p
結婚しました…飯野宏さん&陽子さん…95/4/8=19p
インフォメーション94………20-25p
海棠市子の映画評……………26p
書評・絵本紹介………………27p
現代国語/カクテル………28p
杜 @皇が占う今月の運勢…………29p
新・こならの森から…………………30p

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【本文抜粋記事】

書評

「お役所のご法度」
           宮本政於・著
            講談社・刊
 ベストセラーを紹介する機会の少ない本コーナーですが、今回は久々にちまたで話題になっている本を紹介しましょう。著者は「お役所の掟」・「在日日本人」で有名な、神戸検疫課長であった宮本政於氏です。本書の宣伝文によりますと、ついに宮本氏は本書に記されているような行動により、クビになってしまったようです。
 読んでみると、なかなか面白い。著者は「霞ヶ関界隈に約二十万人以上の国家公務員がいても、その中に身を置きながら、実名入りで属している組織の問題点を指摘しているのはいまだに私ひとりであるからだ」と語っています。
 内容は、事務所のエアコンのスイッチを入れてよいかどうかを決めるのに、四枚にも及ぶ文書を作成し、二〇人以上の決裁が必要となって、しかも決裁が下りるのに一〇日もかかっていること。また、新任の挨拶回りだけで四日間もかかってしまうムダとか。そして、何よりも恐ろしいのは、役所が外部の人の意見を専門の人達に聞く、審議会の事でしょう。全てが役人が作ったシナリオ通りに事が運ばれ、結論づけられて行く。反対の結論に導いて強いそうな人は、参加さえさしてもらえない。
 私はこの本を読んで、役人(特にキャリア組と呼ばれる高級官僚)は、一般国民を一段下に見ているのではないか、と思っていやな気分にさせられました。そしてそのキャリア組の人達は〃国民を指導しなければいけない〃と考えているのはないでしょうか。
 組織は多かれ少なかれ、特に組織そのものが巨大になるほど本書に書かれたように官僚化してくるのでしょう。しかし、一般社会は、利益の減少と言う現実があり、ある程度の処で〃どうにかしなくちゃ〃と言う力が働きますが、官僚組織はそれがありません。ここらの差が役所の最も大きな欠点だと思われます。著者は最後に「官僚制度は国民のためにあり、国民が官僚制度のために存在しているのではない」と語っています。 




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