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東武佐野線沿線CITY-GUIDE 〔カテゴリーからお入り下さい〕

こならの森 96号

2008-04-21 | 創刊~100号
       ■こならの森96号■1996.4発行

表紙 「田中重光/画 小野寺のしだれ桜」

C・o・n・t・e・n・t・s

■こならの森5月号■

おぞねとしこのポエム…やまぶき………3p
その他の情報…/猫バス20……4p
知らんの5つの市/…5p
創作童話 最終回………6p
結婚…川崎 仁さん&里美さん…96/3/24
インタビュー…インターネット……8-17p
JC・JOURNAL………18-19p
インフォメーション95………20-23p
海棠市子の映画評……………24
書評・絵本紹介………………25
野良犬先生………26
占う………27p
協賛店マップ………28-29p
新・こならの森から…………………30p

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【本文抜粋記事】

インタビュー

「インターネットってなに?」

出席者
両毛インターネット 大峯義博さん
ソフトウエアー・ワークショップ 新堀龍明さん

インターネットといってもまだなじみのない事なのですが、分かりやすく言うとどういうことなのでしょうか。

 これもまだなじみの無いシステムですが、ローカルエリアネットワークという企業内だけの通信の仕組みがあるんです。それを一つの組織だけとか、会社だけで使っていると、対外的な通信ができない。それをつないでいるものがインターネットなのですね。最初にそのインターネット構想を作ったのは、アメリカの国防省です。
 軍の基地がある、それがアメリカ、また世界に点在している。一つのコンピューターシステムが直撃を受けると、機能をしなくなる。ですからそのコンピューターを分散して、つないでおけばいくつかが壊れても、他のコンピューターでそれを補完できるだろう。それがインターネットの始まりなんです。

 何年ぐらいに始まったのですか。 最初のスタートは1968年頃です。

 情報ハイウエーとは別なのですか。

 今言った米軍の線を情報ハイウエー化しまようということで、ゴア副大統領がオープンにしてきたわけです。
 冷戦終結でソ連の攻撃も無いだろう、せっかくあるインフラなんだからそれを企業とか大学とかにで一緒に使いましょう。お互いのコンピューターがつながれば、データのやり取りには一番都合がいい。これがインターネットのスタートです。

 民間で使えるようになったのは何年くらいからでしょうか。
 アメリカでは本格的に使い始めたのは1988年です。

 本当につい最近なんですね。

 日本では1993年の12月からです。ですから始めて2年ちょっとですね。それも93年に、郵政省の基準を下げるために、慶応大学の村井先生と東大の西沢先生、我々の上部団体である東京インターネットの高橋さんなどが、郵政省に働きかけた。『通信の障壁を解放しなければ、日本はアジアで最後進国になってしまう。』と言うことでの対応です。

 日本以外のアジアの国々では活発に行われている訳ですか。

 シンガポールではもう国営化されています。基本的には国がインフラを負担している。ですから一番お金のかかる海外につなぐ費用などが出来ているわけですから、使うのが簡単です。使いたいというと、すぐ線を引き込める。

 海外へは新たなケーブルを引くということですか。

 基本的にインターネットは国際間の通話には電話会社の電話線を使いません。一部日本はKDDとかのラインを使っていますが、日本に来ている何本かは米軍が引いた光ファイバーなんです。日本の電話会社の線が切れた場合に、光ファイバーを使えばアメリカにはつながる。ですからそれらが全部瞬間的に無くなってしまうということは、おこらない。ですからその部分での安全性というのは高いんです。ただ今では、米軍の引いた光ファイバーだけではとても足りない。今はKDDのラインを使っていますが、太平洋ライン3本を2010年までにいれるという計画でした。それは20年計画でしたが、去年までにその3本を引き終わってしまったんですね。それでもう一杯なんです。2010年までには、もう3本引かなくては間に合わない。それだけ重要性が高い。大量のデーターがある。

 光ファイバーというのはかなりの情報を送れるという聞いているのですが、それでも足らないのですか。

 結局電話というのは音声ですから、光ファイバーの中に音声として、ある周波数を入れますと、一本120万回線入る。しかし、コンピューターの回線というのは、人間の言葉の幅ではない。デジタルデータがあると、それが100分の一くらいに減ってしまうんです。音声の100倍多いデータを送りますので、当然情報量としては回線数が減っている。同じ量を流そうと思えば当然何本も線が必要になって来てしまう。そういう部分が日本は遅れていたということです。今までKDDが独占していたものを、通信事業法を一部改正して国際電話会社を増やした訳です。それでもとても間に合う訳は無いんですね。それ自体がもう迫っていた訳ですから。
 住友商事とか日商岩井はシンガポールまで自前の線を持っています。自分の会社で引いちゃうんです。引く船が日本にある。海底ケーブルを引く船です。それは世界でも日本にしかない。それは、シンガポールまで2カ月で線を引いて行ってしまう。自前の線ですから、他の人に貸すことも事業法が変わったので出来る。
 プロバイダー(接続をサービスとして行う会社)が自分達の上の線の費用負担をしますので、その下に付いた人の会費などでそれを維持して行くというのが、インターネットのシステムです。 例えば足利で100何十名の人が入っている。それが業務の上のラインの費用負担を全員でしている。一人で引けば月額何十万以上のお金がかかるんですけれども、それを100人で割れば、その費用の100分の一とか200分の一ですんでします。それで大体同じサービスが受けられる。当然個人の人にとっては一番便利ですし、企業でも自分で引けばいいわけですが、そんなに経費負担をしてもしょうがないですから、どんどんそこに乗り変わって来ている。

 具体的なメリットは、またどんなことが出来るのか。

 インターネットの側面というのは二つあるんです一つは、買う側のインターネット。もう一つはインターネットを使って情報発信をする、送り側ですね。この二つが混在しています。圧倒的多数は情報を受ける側なんですが、新しいニュービジネスということで、情報を送る側になって来ている人達も多いのです。というのはお店を出すという訳ではないですから、例えば個人でやってもそんなに莫大な費用はかからないし、自分で自分の何か、パーソナリティを売り物にしたりと言うことも出来る訳ですね。例えば、私はカブトムシの飼育をしていて、一年幼虫、二年幼虫を一匹5000千円でお分けします。そういう部分で、何でも出来るんです。コンピューターの今までの文字の情報では無くて、絵の情報、動画の情報、それから音声も出せます。 紙のメディアの方にはちょっと失礼なのかも知れませんが、非常に近い存在なんです。紙のメディアというのは、視覚ですけれども、これに音声が加わってくると非常に強くなってくる。今の人は活字を読めないとか、いろいろある。それを絵で訴えてしまう。音声で来てしまうと、どんどん浸透して行ってしまう。ですから、文字の文化から完全に新しい、今までの雑誌とかのメディアから完全にマルチメディアという世界に移行して行く。マルチメディアというのは、インターネットの事だと私は思います。全てがそこに凝縮されて行く。それを行えるのはコンピューターでしかないわけです。それにプラス通信網、その通信のインフラとしてはインターネットがあれば、もう全ての情報のやり取りが出来る。

 それを扱えるコンピューターもそれなりの物を揃えないといけないのですか。

 そうですね。ただ、インターネットの場合は低価格です。それから、新しくこんなソフトを作ってこんな情報サービスが出来ますよというものは、今インターネット上ではただで配っています。入りますと、そこら中の大学のコンピューターにおいてありまして、それをもらって来て、セットして動かせばその場から使える。そして何かあったら連絡してくださいと書いてある。ソフトですからバグなんかがあるわけですけれども、バグがあればそのレポートを書けば、新しく直ってくる。どんどん新しくなって行く。その中で、それを作る人もビジネス化出来るかと考えて、一本千円で売りましょうとかなる。日本での利用者も500万人近くいますから、もし全員が買われたら500万本は売れる訳ですよね。マイクロソフトが去年売り出した、ウインドー95だってまだ1300万本しか売れていない訳ですから、それに匹敵する位のものがある。インターネットで使われているソフトは、だいたいモザイクが二人、ネットスケープが3人で作っています。アメリカでは今マイクロソフトに次ぐエクセレントカンパニーです。
 日本などでも例えば桐生などではわたらせネットなどが、ニフティなどにつないでやっていますが、パソコン通信というのはどうしても閉鎖的社会なんです。そこに加盟している人でしか一つの情報を共有出来ない。インターネットはインターネットでそれに加盟していなければ、共有出来ないんですが、その器自身が日本のニフティではなくて世界のインターネットになるわけですか唯一無二、ひとつしかない訳ですから、全員が入っていれば共有出来るわけですね。語学の問題を除けばね。

 全世界どこからでも情報を引き出せるわけですね。

 それはやはりポテンシャルが違うんだろうなと思います。ですから今、パソコン通信の上でインターネットに相互乗り入れ出来るように、変えているようです。一般のユーザーにそのサービスが出来るのは、インターネットの方が強いですし、そこを通じてやる方がかえって難しくなっている。
 パソコン通信がインターネットに乗り入れるというのは、インターネットとパソコン通信の違いで言うと、基本的にパソコン通信は画面で打ち込んでという形ですよね、インターネットは画面も写真とかそういうものも入って音声が送れてという形です。

 その乗り入れるというのは。

 同じサービスが出来るように、パソコン通信の会社がソフトを変えているんです。
 画面が入って音声も入って、という。ソフトもアメリカの学生さんが作ってパーっと全世界に配って、どんどんよくなっている。基本的にはただみたいなところでやっている訳です。ところがパソコン通信会社がそれをソフトまで開発してやろうとすると膨大な費用がかかる。実際は出来ないだろう。

 将来的にもテレビ電話ではないけれども、それでしゃべれる。

 パソコンの側にビデオカメラを付けて自分の顔を写しながらそれを送ってしまう。相手も同じことをやる、お互いの画面がそこで音声も伝わっているし、画像も伝わっている。それでパソコンの画面でどこが悪いとか、ここのデザインは悪いとかいいとか、テレビ会議みたいなものです。それがもうすでにやっています。マッキントッシュを使った方の方が進みが早いです。一昔前なら十万円や二十万円したのですが、今は2万8千円で付いちゃう。ちょっとしたものを付加するだけでそういうことができる。

 構造的な組織図で、世界の組織からここへ至るまでの流れは。

 日本には幾つかの大手プロバイザーがいるんですね。実際にはもう6社くらいあります。私共は東京インターネットの下に付いている。ユーザーさんがさらにもう一つ、これはボランティア団体なんです。実際は文部省が補助金を出していて、東大の電算センターにある。ここに線を集めるんです。それはNTTの交換機を使っています。

 ビジネス的に使った場合のメリットは。

 当然ビジネスに使う場合は、今までの企業は、ニューヨークに支店がある、東京に本社がある、という場合に自前の専用線を引いて来た訳ですね。ですが、インターネットを相互乗り入れすることによって、お互いの中間部分の通信の費用が要らなくなるんです。
 一カ月で30くらい増えています。
 お互いの市内料金でつながってしまう。間が要らなくなってしまう。例えばニューヨークの支店と東京の支店が専用線をつなごうとしたときに、両毛インターネットの交換だけを専用線にする。相手のプロバイザーから支店までを専用線にする。今までは自前で引いて行ったわけです。それがいらなくなってしまう。国際電話の専用線をKDDにニューヨークまで引いてもらうと、だいたい一カ月の使用料が600万円です。これが、市内料金だけですと、4万5千円です。アメリカの市内通話料金ははもっと安いですから2万円くらいです。極端な話ですと、600万円が6万5千円くらいで同じことが出来るんです。

 従来の電話回線はどうなるんですか。

 音声でやる電話回線とコンピューターでやる情報は全く違います。その中で音声も流せますということです。手段ですね。
 会費と市内料金だけ、数字的に見てもそのほうがお徳だし電話が要らなくなってしまうということにもならないともかぎらない。これが広がって、各家庭に一台ということになれば……。
 インターネットのためのパソコンが、通常のパソコンよりも安く、今、5万円で一式買える。今までのパソコンではない部分で使いたい。今までのパソコンは一太郎が使えるとか、ある程度利用出来るものですが、それ以外の人というのは、ワープロもいらないけれど、インターネットだけはやってみたいという事になってきています。


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