■こならの森65号■1993.9発行
C・o・n・t・e・n・t・s
■こならの森10月号■
3p… こすもす 目次
4p…結婚しました
5p…やんば 第4回
6-7pJCジャーナル
8-13p…インフォ
14-23p 特集 埋蔵金
18-23p…現代用語…万葉ラブ 第3回
24p…銀幕画廊
25p…書評・絵本紹介
26-29p 文化会館情報/協賛
30こならの森から~
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【本文抜粋記事】
特集 埋蔵金
■埋蔵金わたしの推理■
@埋蔵金を思い立った伊井直弼の立場(身)になって考える。
あなた伊井直弼だったらどこにかくすのでしょうか。
まず、とにかく大金で、一目につき安いものです。そんな、大金を夜中であっても陸路で運ぶのは大変なことです。そこで、考えるのは水路の利用です。江戸より下流はありませんから、運び出す時は上りで大変ですが、下るときは楽に運び込めます。大型船を使えば、一度には移動させることも可能ですし、運んでいる品物も分かりません。カモフラージュも楽です。
そうです、利根川と渡良瀬川をつかい、馬門・越名河岸を使って荷を降ろすのです。ここまで来れば三毳山は目と鼻の先。もともと、この河岸は彦根藩が年貢を江戸へ運ぶために開港したものと聞く。
そして、自分(伊井直弼)の領地であればちょっとは勝手も分かります。そしてなにより、日光・男体山と江戸城を結ぶ直線上のほぼ真ん中にある山は三毳山以外にない。
最近、佐野から見える男体山を見ていて思ったのですが、江戸から東照宮は確認できなくても、男体山ならどのあたりと容易に確認できます。「江戸から、家康公の眠る日光・男体山を目指し、最初に現れる山」そしてそれを確認するかのようにその北側にみえる男体山。目標物として考えたならこれ以上のものはありません。地図を持たずとも理屈さえ分かれば宝のありかがはっきりするのです。
そして、ウータンが言うように、亀の形をした岩が宝の目印となるのです。
また、久能山─富士山─世良田の延長線上に日光があり、江戸から真北にもあたる、そういった立地条件にあるからこそ、東照宮がその地に選ばれたのだと言うし、家康の柩は佐野の朝日岡に一泊しているくらいだから、宝を隠しても信頼がおけるというような何か厚いつながりを思わずにはいられません。
男体山は富士に似ている。三毳山も佐野に住む私達からすればなんの変哲もない山のようだが、南側つまり、江戸方面からみれば、富士を暗示できない訳でもない。
新たに新メンバーを加えたこならの森埋蔵金取材班は、そうそうに三毳山の南側方面へ向かってみた。館林郊外の東北道わきまできて、三毳山方面を眺めてみた。回りには、大きく視界を遮るものはなく、関東平野のようすがうかがえるのだが北側にははるかに山の気配が映る。その最たるものが三毳山だった。江戸から、北極星を頼りに東照宮を目指す、するとその半分の距離に現れる山、まさしく三毳山のことだろう。そんなことを考えながら、遥かかなたをうかがっている時、突如として取材はんの一人が、叫んだ。「あっ、ここから見る三毳山って、頭を北側(つまり東照宮)へ向けた亀の形に似ていませんか」なんと、宝の番人を意味する@亀@は、三毳山そのものだったのだ。
早速、三毳山へ向かってみた、南側つまり「三つの富士」が天・地・人のキーワードとなり、(この言葉さえ分かれば日本中どこにいる人にでも宝がわかる。伊井直弼はこの言葉を胸に暗殺されてしまったのではないか?)天(徳川家康)・地(地下に眠る埋蔵金)・人(江戸城の城主)となるのではないか。そして、仮に三毳山で亀の形をした岩などが発見されればその下に埋蔵金が眠っているに違いない。
だが、市内に残る伝説や故事等を調べてみても、亀岩や鶴岩まして、亀や鶴に関した史料というものがことのほか少ないように思う。
■もういても立ってもいられない。
すでにこならの森取材班は、取材を開始した昨年の初春ころから三毳山のある神社の上に点在する祠と、岩陰にその証しを見つけている。
かってに掘削機を導入して掘ってもいいのだろうか、まあ他人の土地なのだから掘りおこすことは無理だと思うが、幸か不孝か、この山は県南大規模公園に指定されており、いずれ大規模開発が行われる山である。開発が行われたら注目しようと思っている。掘削機やブルトーザーが入ったら、あたりを散策してみるのもいいかも知れない。
実際にもっともクサイと思われたところに登ってみた。ここはやがて三毳山大規模公園に指定された所である。それが何を意味するか。
一部に、三毳山大規模公園絶対反対、自然を守れ、どうせなら山全体を県が買い上げろ、というある自然保護団体の声も聞くが、こらなの森埋蔵金取材班は逆説的にも大規模開発大賛成ののろしを上げてしまった。
赤城山ではないがかなり大規模に、山全体を掘り起こしてくれるとなおいいのにと思っているのだ。だが、そうあまり大きく書くと脅迫電話や、不幸の手紙が舞い込みかねないので、ここまでにするが、幸いにも(?)三毳山周辺には、赤だの青だのといった杭が所せましと打ってある。間違いなく大規模な開発が行われるはずだ。
埋蔵金を発見した場合は開発業者が第一発見者となるのだろうか、すると開発業者のもの?それとも地主(県)のも?はたまた佐野市のもの。いずれにしても大規模なお金が転がり込むに違いない。すれば、まちおこしだの、活性化だのということは完璧になってしまう(すごくムチャクチャな理論)。まちの繁栄が約束されているようなものだ。ふるさと創成一億円で、ゴルフの賞金まで出そうとしたある町村の例を引くまでもなく、お金だけで「まちおこし」ができるとは思っていない(雷おこしなら買えると思うが…)ともかくまちの発展のためにも、この埋蔵金は掘り当ててほしい。
地域活性化に、ぜひとも徳川360万両(200兆円)の埋蔵金を掘り出して頂きたい! とこならの森は夢提案したいのだが……。
埋蔵金最終楽章
実はかのベートーベンには第九のほかに幻の第十交響曲があったといいます。あるかないかは皆さんで推理して下さい。こならの森としては、これからも皆さんの反応に答えます。
【参考資料】 鶴と亀がすべった後ろの正面だあれ………。これは宝の謎解き歌だという。後ろに正面があるのだろうか? また、後ろの正面にはなにがあるのか?
各地に残っているそうしたものを紹介したい。
@かごめかごめ(岡山)
「かごめかごめ 籠の中の鳥は いついつめあう 夜明けの晩に 鶴と亀とすベった うしろの正面だあれ」
@でんでんむかで(石川)
「でんでんむかで 千年たったむかで おっとのこは 大事だいじ だいじ だいじ」
※これが本命(埋蔵金最終楽章)
実はかのベートーベンには第九のほかに幻の第十交響曲があったといいます。あるかないかは皆さんで推理して下さい。こならの森としては、これからも皆さんの反応に答えます。