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暇と退屈の倫理学

2025-01-18 16:58:11 | 日記

退屈しのぎに聞いてるわけで無ないのですが、面白い本に出合いました。

「暇と退屈の倫理学 」


以下ネットより。
暇とは何か。人間はいつから退屈しているのだろうか。
答えに辿り着けない人生の問いと対峙するとき、哲学は大きな助けとなる。著者の導きでスピノザ、ルソー、ニーチェ、ハイデッガーなど先人たちの叡智を読み解けば、知の樹海で思索する喜びを発見するだろう。
2011年朝日出版社刊『暇と退屈の倫理学』、2015年太田出版刊『暇と退屈の倫理学 増補新版』と現代の消費社会において、気晴らしと退屈が抱える問題点を鋭く指摘したベストセラー、あとがきを加え、待望の文庫化。

知らなかったけれど、随分前から世に出てた本でした。
18世紀の哲学者パスカルの引用から始まって、数々の哲学者の考え方を分かりやすく説明してくれる。そして最初に何万年も前に遡って人類史の視点で書かれている所が面白い。「定住革命」を引用している所。
人類の遊動生活。
一定の範囲を移動しながら暮らしていた時は、暇と退屈は無かった。しかし、定住生活をはじめることによって暇と退屈が現れると言う説。
私が「おー!」と感心したのは、「暇と退屈に」ついてもそうであるが、「定住生活」と言う革命によって。人は蓄える暮らしになり、それによって富を持つ者、持たぬ者が現れる。やがて権力者、支配者の出現に。
定住すれば、排せつ物の処理、住まいの清掃も必要。墓も必要になる。墓に埋葬するようになってから、この世とあの世と言う考え方、宗教的な考え方も芽生える。という所。
仮に100年前は遊動生活してて墓は無い。その100年後の人は墓を前にして生者と死者について考えてゐる事の不思議。霊や霊界なんてことも人間にとって気にならない長い時間が有った事に驚く。
輪廻転生を解く場合、いったい、いつからの人類が輪廻転生の対象になるのだろうか?などと考えてみたり・・。

この本、まだ途中なので今は現代の派遣と暇と退屈の所に差し掛かっております。

この本買おうかしら・・。面白いです。(あくまで個人的に)




蝋梅と椿を少し頂いて、気休め程度の春が来た我が家です。


ブラシを見たら逃げる。今日の「はっちゃん」