見果てぬ夢

様々な土地をゆっくりと歩き、そこに暮らす人たちに出会い、風景の中に立てば、何か見えてくるものがあるかもしれない。

無人の神社でひいたお御籤

2007-01-01 16:50:48 | 生き方・生活
2007年は、厳しい幕開けだった。
うまくいかないことは世の中にたくさんある。そんなことに一々めげていては前に進まない。とにかく6時半に厳寒の雪道を歩き出した。

歩いている途中、神社を見つけた。
初詣。今年の幸運をお願いしよう。そうだ、神主さんに聞きたいこともあった。
防寒着をしっかり着込んだ子供3人を連れた若い夫婦が参拝していた。神社は無人だった。

小さな神社の両脇にたつ紫色の昇り旗には「八幡神社」とある。「はちまんじんじゃ」、「やはたじんじゃ」だろうか。稲荷神社に次いで日本で多い神社だと言うが、何を司る神がおいでなのだろう。
鈴を鳴らして神様を起こし、柏手を打った。
庶民の他愛のない願いをいくつも聞いて辟易しているのかもしれない。

拝殿の入り口が少しだけ開いていて、賽銭箱の上に置かれた紙の菓子箱に無造作におみくじが入っている。「100円」。

凶が出たら、しばらく立ち直れないなと思いながら100円を置いて一枚拾った。手がかじかんで、小さく畳まれた御籤を開くことができない。仕方ないので、体が温まる場所へ移動するまでにぎりしめていって恐る恐る開いた。

「大吉!」
さだまさしの「飛梅」の歌詞が浮かんだ。

下るだけの1年でありませんように。


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