見果てぬ夢

様々な土地をゆっくりと歩き、そこに暮らす人たちに出会い、風景の中に立てば、何か見えてくるものがあるかもしれない。

人を癒す遊び心

2006-10-14 22:59:34 | 生き方・生活
会場までゆっくり歩いて20分のところを、仕度に手惑い、開会10分前に家を出ました。
今日は聴衆の立場で参加するだけですが、それでも職員が仕事で動いているシンポジウムに遅刻はまずいと思いつつ、脇目も振らず会場に向かう途中のこと。
脇目を振っていないはずなのに、思いがけないオブジェが視界に飛び込み、足が止まりました。

石畳の通りの店の入り口で、太ったウサギが手鏡に映る自分の顔を見ていました。

ほんわりした気持ちと汗ばみかけた体で開会直前の会場に入りました。シンポジウムは熱の入った聴衆の発言に圧倒されました。
肩書きだけのパネリストを並べた行政主導のシンポジウム。実績とデータをもつ市民グループの人びとの言葉の方に説得力があるのは当然です。
フロアー側が進行の主導権を握りそうな展開に、企画した職員は苦笑い。
形式的な発言に終始していたパネリストも会場からの具体的な事例や提言に戸惑い、聴衆200人程の会場に緊張感が漂いました。

次の約束の時間が迫り、緊張がみなぎるシンポジウムの会場を後にして再び石畳の道を急ぎ足で戻る途中、今度は少しだけ余裕をもって陶器のウサギを見ることが出来ました。ウサギは無表情で自分の顔に見入っていました。

その後の、2つのメニューをこなす中、手鏡を見ていたウサギが目に浮かび、思わずゆったりした気持ちになるのでした。



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