見果てぬ夢

様々な土地をゆっくりと歩き、そこに暮らす人たちに出会い、風景の中に立てば、何か見えてくるものがあるかもしれない。

自治と分権の先にあるもの

2006-08-23 23:37:48 | 政治・社会
先日、流山市のつくばエクスプレスの駅に降りたところ、構内に「自治始めます」の手書き文字をデザインしたポスターが掲示されていました。
流山市自治基本条例」を策定中であることを伝えるポスターでした。


行政は完全にサポート役に回り、手を上げた30名の市民委員から成る協議会で条例を検討し、必要に応じて委員をさらに増やすという柔軟性のある姿勢には希望がもてます。
広報宣伝部会を設置し作成した一行書きのポスターのデザインも、それを駅の壁に張り出すという発想も、なかなか斬新です。高校生が書いたというこの手書き文字は、のぼり旗にも活用されていて、各種会場にのぼり旗がはためく姿は、イベントや一大キャンペーンのノリです。
ポスターやのぼり旗に、流山市のマークをいれるかどうか話題になった折には、「いれないほうがいい」の一言で委員が同意したと議事録にありました。


流山市は、市民活動を促進することにも積極的で、新しい若き市長の元で市民参画のかたちを積極的に模索しているようです。


「自治」という言葉は、なかなか微妙です。
地方自治、住民自治、自治体、自治会。
地縁組織や学生ガバナンスを「自治会」と呼ぶこともあります。

住民や市民が、住んでいる自治体の中で自治を進めるすると
当然のことですが、役割分担、責任分担、財源移譲、権限移譲、
などが付帯してくるはずです。

都市内分権を積極的に進めている近隣都市では、
役割分担と責任分担については、最初からかなり明確にしていますが、
財源移譲、権限移譲については、ほとんど構想の中に出てきません。
推進する行政サイドに、美味しいものは独り占めしておきたい、などという稚拙な気持ちはないとは思うのですが、どうも気になります。





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