見果てぬ夢

様々な土地をゆっくりと歩き、そこに暮らす人たちに出会い、風景の中に立てば、何か見えてくるものがあるかもしれない。

自然の中を歩くことの贅沢

2006-08-27 23:03:05 | 生き方・生活
初めて、上高地を歩きました。

松本駅から田園地帯を2両編成の電車で走り、新島々駅まで30分。そこから低公害車バスに乗り換えて1時間で遊歩道のスタートする大正池に着きます。

穂高連峰から流れ出す梓川が焼岳の大噴火で堰き止められて出来た大正池(大正時代に噴火)は、徐々に周囲の山から流れ込む土砂に埋まりつつあり、人間の力の及ばない自然の変化を目の当たりにできる場所です。


大正池から1時間歩くと河童橋。到着したのが夕刻だったので、初日は河童橋周辺にあるホテルに宿を取りました。
翌日、河童橋から明神池まで1時間の距離を、ネイチャーガイドをお願いして1時間半の散策。シラビソ、ウラジロモミなど、大学時代に志賀高原の合宿で学んだ木々の名前がいくつも出てきて懐かしくネイチャーウォッチング。
明神池からさらに1時間歩くと、徳沢。公設と民設のロッジが1軒づつある休憩場です。

上高地は、まるで意図したように約1時間歩く毎に食事処件宿があり、状況に応じて、人びとが散策を楽しめるようになっていました。

驚くことに、しっかりした登山装備で歩く山登りのグループと途切れることなくすれ違いました。特に、中高年のグループは元気で、2泊3日で穂高連峰や槍ヶ岳縦走を試みるという人たちもいました。

ウエストバッグ程度の荷物しか持たない遊び気分のウォーキングでは、彼らの足元にも及びませんが、久しぶりに特別保護区に指定された国立公園中のフィトンチッドを体中に浴びて、河童橋~徳沢の往復5時間の森林浴を楽しみました。

息切れなく歩けたのは、スポーツクラブで鍛えた3週間の成果でしょうか。……槍ヶ岳に登る高齢者の方々にはまだまだ及びませんが。



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2 コメント

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上高地 (masashi)
2006-08-31 22:24:33
上高地の写真の中で一番上の写真は河童橋付近から眺めた岳沢の風景で、私も上高地の中で最も気に入っているフレームの一つです。この写真からは判別できませんが、従来は、現地から肉眼で見ると、沢の上部には奥穂高岳に直登する登山ルート上に唯一の中継点となる岳沢ヒュッテが肉眼で捕らえることができました。当ヒュッテは北アルプスに数ある山小屋の中でも閑静な佇まいで、涸沢や槍沢で見られるような喧騒からも隔絶された安穏とした風情のある山小屋でした。しかし、残念ながら今冬の大雪の影響により、春の雪崩で全壊してしまいました。一日も早くヒュッテが再建されることを願ってやみません。
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さすがですね (ワイン)
2006-09-03 10:47:32
masashiさん、写真を撮った位置までわかるとはさすがですね。岳沢ヒュッテの閉鎖については惜しむ声が多く、上高地にもその声が掲示されていました。

次回に上高地に行くときは、奥穂高まで登る体力を身につけてからと思っています。
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