新編 辺境の物語 カッセルとシュロス 第二巻は場所があちこち移り変わり、従って、話も相前後します。少し分かりにくいところもありますのでいったん整理してみました。
連載第29回【フィデスの独白ー1】で、月光軍団の副隊長フィデスは牢獄に入れられ、カッセル守備隊のエルダに助けを求めました。フィデスは敗戦から捕虜として連行されるまでの道中を振り返ります。ところが、連載第34回【フィデスの独白ー2】になると、監獄ではなく兵舎の一室を宛がわれていることが判明しました。エルダとは親しくなるし、マリアお嬢様とお茶をのんだりして待遇は良いのです。ここはちょっと辻褄が合いませんね。
さて、カッセル守備隊のレイチェルたち三姉妹は城砦には戻らず、チュレスタの温泉に行きました。表向きは休暇でしたが、そこにはメイド長が待っていて、まもなくやって来るバロンギア帝国ローズ騎士団の偵察をすることになりました。レイチェルたちは山賊にローズ騎士団を襲撃させようと計画します。そして、ここではバロンギア帝国州都軍務部のスミレ・アルタクインもローズ騎士団を見張っていて、偶然にも三姉妹の姿を目撃します(連載第32・33回)。
これより先、バロンギア帝国の偵察員ミユウは密かにカッセルの城砦にメイドに化けて潜入していました。ミユウは牢獄で囚人に襲われそうになった守備隊の司令官エルダを助けました。エルダに正体を見破られそうになるところをなんとか切り抜けて、フィデスと面会を果たします(連載第35・36回)。
というわけで、次回から舞台はシュロスの城砦に移ります。
シュロス月光軍団はナンリの指揮のもと、なんとか城砦にたどり着きます。そこへスミレがやってきます。再会を喜んだのも束の間、ローズ騎士団が到着する時間が迫ってきました・・・レイチェルたちはローズ騎士団に対してどんな作戦を仕掛けたのでしょう。
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