日本では、相変わらず公共工事の削減が声高に叫ばれているようですが(もう、他人事?)、中国を始めとする海外に目を向けると、公共投資の競争が過熱している事実に愕然とする。
特に、アメリカでは、オバマ大統領が一般教書演説の中で
“Over the last two years, we have begun rebuilding for the 21st century, a project that has meant thousands of good jobs for the hard-hit construction industry. Tonight, I'm proposing that we redouble these efforts.
We will put more Americans to work repairing crumbling roads and bridges. We will make sure this is fully paid for, attract private investment, and pick projects based on what's best for the economy, not politicians. ”
『過去2年間、我々は21世紀の再建作業を開始した。本事業は、衰退した建設産業に数千もの仕事を与えることを意味する。今夜、私はこうした努力をさらに倍増することを提案する。壊れかけた道路や橋を修復する仕事に、さらに多くのアメリカ人を充てるようにする。彼等には、確実に給与が支払われ、民間投資を誘致し、政治家のためではなく、経済にとって最適な事業を選択するようにしたい。』
と、堂々と宣言しており、特に【衰退した建設産業に数千もの仕事を与えることを意味する。今夜、私はこうした努力をさらに倍増することを提案する。】といった件(くだり)からは、ますます日本が世界の中で取り残されていくような恐怖感を感じた。
昨年、コンクリート診断士の資格試験対策の一環として、ネットや自分の目で日本のインフラが更新期を迎えている実情を確かめたときに、手を拱(こまね)いていては、橋は落ち、法面は崩れ、道路が陥没するといった現況は、まさに一昔前に社会資本が崩壊し始めて、多数の死傷者を出した「崩壊するアメリカ」と、全く同じ現状であった。
それなのに、現政権と、前政権は・・・
何れにせよ、現状を嘆きながら少ないパイの奪い合いをするよりも、大きなマーケットを求めて勝負した方が、絶対に面白そうな気がする。
しかも、カントリーリスクを考えると、やっぱり中国よりもアメリカの方が安心できそうだ。
久し振りに、視察にでも行ってこようかな?!
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