散髪に行って来たのだが、その時の美容師さんとの会話。
美「こーすけさんはまだ舟、買ってますか?」
こ「買ってますよ」
美「勝てます?」
こ「負けます(笑)」
美「そうですか…」
こ「どうしたんですか?」
美「欲しい竿があるんですよね」
こ「はい」
美「20万するんですよ」
こ「高いですね」
美「貯まらないんですよね」
こ「そうですか」
美「一攫千金を狙いたくて」
こ「難しいですね~」
もし勝ってたとしたら、託すつもりだったのだろうか?
怖え~( ゜Д゜)
そんな時、ふと思い出した懐かしい思い出…
大学生の頃、バイト仲間の娘(←かわいい)と帰宅途中。
ふと、翌日に控えた天皇賞(春)の話題になった。
熱っぽく語っていたその時、
娘「じゃぁ、3000円渡すから買ってきて(笑)」
(ー'`ー;).。oO(じゃぁ、3000円渡すから買ってきて?)
こ「ん?い、いいけど何を買うの?」
娘「馬券だよ!」
こ「だから、何を買うのかな?」
娘「ん?ああ、馬のことはわかんないから任せる(笑)」
(ー'`ー;).。oO(任せる?)
ということは、3000円好きに馬券を買えということだな。
当たろうがはずれようが関係ない。
ということはこの3000円は我輩のもの!
(´-`).。oO(我輩って…)
悪魔的雰囲気を出すにはやっぱり我輩だろ。
(´-`).。oO(閣下ね…)
ラッキー!
なんて楽観的に思って即OKしちゃった。
寝る前、東スポを見ながらふと思い出す。
馬券の予想の前に考えることがあった。
託された3000円が示す本来の意味とは何か?
単に金が欲しいだけなのか?
ならば大事なお金をなんとも思ってない男に託すか?
もしかして、頼られている?
もしかして、試されている?
あるいは、求められている?
買ってきて欲しかったのは馬券じゃなくて実は男気?
欲しいのはお金じゃなくて…
いろいろな憶測が自分の中で飛び交う。
それと共にじわじわプレッシャーが襲ってきた。
(((( ;゜д゜)))アワワワワ
この勝負にかかっているのは…
絶対に負けられない戦いがそこにはある。
その戦いは
1995年 第111回天皇賞(春)
(´-`).。oO(2回目の3年生を終えてやっと4年になれた年だね)
うるせーよ( ゜Д゜)
さて、買い目をどうするかだ。
基本、軸馬を決めて流すタイプ。
軸を決めねばならない。
浅はかに1番人気に手を出すか。
いや、それは自分らしくない。
らしさが求められてる(気がする)。
(´-`).。oO(誰に?)
らしさとは何か?
そう、インスピレーションだな。
(´-`).。oO(そうか?)
馬柱を見てるとキラリと光る馬名が1つ。
ライスシャワーだ。
2年前の春天。
愛するマックイーンをねじ伏せた牡馬(おとこ)だ。
この牡馬(おとこ)になら今後を託せる!
(´-`).。oO(今後ってなんだよ)
軸は決まった。
後は相手だ。
3000円託されているので、6点は買える。
が、男らしく3点で勝負することに自らを追い込む。
(´-`).。oO(妙な縛りをかすね)
微妙に好きだった穴のゴーゴーゼットはすぐに決定。
その後、悩んで白羽の矢が立ったのは…
ライスシャワーに勝っているステージチャンプ。
ライスシャワーと同じリアルシャダイ産駒。
長距離で火を噴くと見た!
後は困った時の武豊でハギノリアルキング。
(´-`).。oO(良く覚えてるね、ボケ気味なのに)
本気(マジ)で悩んで予想したからね。
脳髄まで染み渡っているよ( ´-)y-~~
翌日、あまり眠れないまま緊張気味に桜木町へ向かう。
WINS横浜に着いたのは天皇賞開始のふたレース前。
普段なら馬券を買うところだが、そんな余裕なし。
マークシートを見つめ
天皇賞の
ライス=ゼット
ライス=チャンプ
ライス=ハギノ
をそれぞれ1000円、念を込めて塗りつぶす。
マークシートに魂注入!
ふ~っと息を吐いて3000円を券売機にイン。
そして魂のマークシートをイン。
出てくる運命の馬券。
(´-`).。oO(ねぇ)
なんだよ(-∀ー#)
(´-`).。oO(お前の馬券は?)
そんな邪念入れたら来るもんも来ねぇだろうが( ゜Д゜)
(´-`).。oO(なんか似合わず真剣だねぇ…)
だから、本気(マジ)だったんだって( ゜Д゜)
西のG1ファンファーレが鳴り響き
いよいよ発走、第111回天皇賞(春)
心の臓がバクバク…
一瞬の静寂の後
ゲートがひらく!
(中略 心の臓はバクバク…)
最後のコーナーを先頭でまわってくるライスシャワー!
後続をグイグイ引き離す力強い走りで先頭!
はちきれそうな心の中で「ライス!」と叫ぶ。
後続はよくわからない。
止まりそうな心の臓が呻く「何が来てるんだ…」
先頭でゴールしそうなライスシャワーの外から突っ込んでくる。
ステージチャンプだ!
「!!」
ステージチャンプが差し切った風なゴールの時。
心の中でガッツポーズ。
ステージチャンプの蛯名と共に( ´ー`)
(´-`).。oO(そんなに思いつめなきゃいけない事なのか?)
馬連 3-15 4090 円
3000円を40900円にしてやったぜ( ´艸`)
(´-`).。oO(そんなにたいしたことじゃ…)
いや、金より…(´∀`*)ウフフ
家に帰って、寝る前に思う。
この40000円を渡す時に…
緊張して眠れねぇ…
(´-`).。oO(勝手に盛り上がってるねぇ)
今思うとそうだねぇ( ´-)y-~~
3000円託される前までは特になんとも思ってなかったし…
(´-`).。oO(若いっていいね)
次のバイトの帰り道、娘に40900円を手渡す。
馬券を買ったときと同じくらいドキドキしながら。
こ「はい、これ馬券のおお金」
娘「やっぱり、当たったんだ!」
(ー'`ー;).。oO(やっぱり?)
こ「まぁね」
娘「すごいね(笑)」
こ「うん」
娘「はい、これお駄賃(笑)」
こ「ん?」
娘から20000円を手渡される。
こ「あ、ありがと」
娘「(笑)」
この笑顔、やべぇ┐('~`;)┌
その後の2人は…
おしまい