あっという間に4月になっていましたね。3月20日、21日は、「野花南 長崎ツアー」。大盛況でした。
2014年に雪浦真光寺で開催した「おおたか静流&ASIAN WINGS」ライブで、嵯峨さんと知り合いました。
あれから4年。はるか2000キロ離れた北海道から、ふたたび西海市にやってきてくれました。
3月20日の午後は、雪浦小学校のロビーコンサート。
馬頭琴(ばとうきん)というモンゴルの楽器。こんなに珍しい楽器なのですが、子供たちはこの楽器を知っているんです。小学2年生の国語の教科書に「スーホと白い馬」という馬頭琴の物語があるんです。私も子供のころに読んだことがあります。でも、この広い日本で、本物の馬頭琴の音をこんなに間近で見て聞いて・・・そして、なんと馬頭琴の生演奏付きで「スーホと白い馬」を聞ける子供はそんなにいません!
嵯峨治彦さんの馬頭琴とホーミー、嵯峨孝子さんのギターと語り。うっとりと聞き入る子供たちの優しい表情。夢のような美しい時間が流れた雪浦小学校。
コンサートが終わっても、子供たちは嵯峨さんの周りからなかなか離れませんでした。
コンサートの前は、雪浦小学校の校長室で給食を食べました。この日のメニューは、ちゃんぽん。「出汁が聞いていてい美味しいですね~。西海市の子供はこんなにおいしい給食を食べて幸せですね~」と言っていただきました。
さて、さて・・・まだまだ続く野花南ライブ。
この後、すぐにゆきやに移動して、PAのセット、リハと時間が過ぎて・・・・
「ゆきやdeナイトコンサート 野花南ライブ」。
25名を超える人が集まりました。
馬頭琴はとても魅力的な楽器。チェロのように悠々とした音、打楽器のような軽快でリズミカルな音、聴いているうちにどんどん引き込まれて、いつの間にか大草原の風に吹かれている感覚におちいります。また、嵯峨さんのお話が優しくてお人柄がにじみ出ていて、また孝子さんがちょっとはにかんだようにほほえんだりなんかしたら・・・もうたまりません。嵯峨ワールド全開です。この会場にいたみんな、音楽を超えて、嵯峨さんが大好きになっていました。音楽って、そんなもんだな~と、嬉しい時間をいただきました。ありがとうございました。
ライブ終了後は、スマンドスも楽器を持ち出して・・・
嵯峨さんが即興で演奏に加わってくれて、これまた夢のような時間を過ごしました。特に「風とケーナのロマンス 馬頭琴バージョン」は、その美しさに感嘆のため息がもれました。
さてさて、この夜は、お二人は雪浦の林さん宅に民泊をして、またまた夜遅くまで語り合ったことでしょう。
翌日は、西海町のパオさんでのライブ。今回の雪浦ライブは、パオの森田敦子さんから声をかけていただきて実現したものです。
大草原の風にうっとりと吹かれたり、馬に乗って一緒に走ったり・・・、やはりここでも、音楽を超えた空間を楽しんじゃいました。嵯峨ワールド、素晴らしい!!
お二人の美しく楽しそうな姿に、みーんな引き込まれて引き込まれて・・・。
遠野の民話「おしらさま」の語りには、涙が止まりませんでした。最初に、この物語を読んだのは、まだ私が子供だった頃。その頃は、馬を殺してしまった娘のお父やお母が憎くて、娘と馬がかわいそうで涙が止まらなかったのですが、今は、お父やお母の想いや悲しみや後悔、娘と馬の愛と優しさがつらくてつらくて。久しぶりにさめざめと涙を流しました。いい物語は、読者のその時々に、違う想いを引き出すものなのですね。嵯峨さん、ありがとう。
この楽器、フィンランドのカンテレというんです。孝子さんは、この弦を弾くとき、妖精が弦から舞い降りるように感じるんですって。本当にそんな音なんです。繊細で可憐で、白い小さな花のような音です。いつかこの楽器を弾いてみたいな。
ライブのあとの打ち上げは、森田さんの美味しい手料理でした。
なんて素敵な夜でしょう
夢のような「野花南 長崎ライブ」でした。
いつか、いや、また近いうちに、必ず会いましょう!
今回の雪浦・パオライブにかかわってくださったたくさんのみなさま、ありがとうございました。
そして、ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
雪浦には、いろんな場面があります。是非、これからも雪浦時間をお楽しみください。