旧匹見町時代から、ほとんどの世帯がわさびと林業で生計を立てていたと言われるほど、わさび振興が盛んであった匹見町ですが、価格の低迷や担い手の高齢化により生産量も減少しています。
そんな中、数年前からはIターン者が少しずつ定着しており、研修生も含めて現在は8名の若い就農者によるわさび生産組合青年部が立ち上がり、活発な活動を始めています。
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広島と吉賀町と匹見町との県境にある広高山約標高1000mの場所には、平成14年度に旧匹見町が圃場整備したわさび畑があります。
Iターンの皆さんはここを中心に生産をしています。
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今年は「こんなことはこれまで無かった」と言うほど夏の暑さで枯れた苗が多かったそうです。
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先人達が作っていたわさび田も使わなくなったものも多く残っており、市として、これからそうした場所の調査を行い、意欲のある生産者が借りられるような情報の整理をしていくことになっています。
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9月21日から24日には「匹見わさび田復旧ボランティア事業」として、ボランティアを募って行われた復旧作業により姿を現したわさび田。
復旧前は完全にやぶのようになっていたそうです。
300メートル以上もの長さのわさび田を復旧させたボランティアの皆さんのお力は凄まじかったとおっしゃっていました。
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谷ごとに広がる緑が美しいわさび田。
ほぼ全ての谷に設けられているわさび田に、先人の知恵と努力を見せつけられます。
こうした先人の教えも今を逃せば継承が困難になるとおっしゃっていました。
この石組が水の流れを制御し、治山治水機能も果たしていることも分かります。
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反対の山から見た谷の様子。
わさび谷が山頂に近いところから下まで非常に長い距離で伸びていることが分かります。
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重労働を支えるモノレール。冬場の雪が深いため維持管理に神経を使うようです。
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若手生産者の皆さんとの意見交換後の懇親会で見せて頂いた逸品。
毎回1時間かけて歩いて上がっての作業が求められる谷で作られたもの。
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新たな試みとして作ってみたという「匹見わさびセット」。
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「匹見わさび」を復興したいという熱い思いで頑張っているIターンの方々からは、こんなに魅力ある匹見を何とかしたいという強いメッセージが伝わって来ました。
外の目から見える匹見の持つポテンシャル。
気付いている人たちが間違いなく地域を変えていく。
そんな期待感を勝手に持たせて頂きました。