鉱石ラジオ

艦これ二次創作小説同人
C105 日曜日 西地区 せ-27b(西2ホール)

葉書の値段

2019-11-03 23:24:23 | 日記
先日ある用事で返信の葉書を出す必要があり、切手を購入しようとしてはたと困った。値段が分からない。元々よく知らない上に最近消費税の値上げもあった。いくらいくらの記念切手を何でもいいから1シート、そう注文したかったのだが、仕方なく窓口のお姉さんに「葉書って、今いくらですか」と問い合わせる仕儀となった。

「葉書って、今いくらですか」とはまるで高倉健の台詞のようだ。
山田洋次監督、高倉健主演の映画「幸せの黄色いハンカチ」にそういう場面があるのだ。行き掛かりで人を殺してしまい、長い刑期を終えて出所した主人公が始めに奥さんに連絡を取ろうとして郵便局で葉書を購入する。そのとき、窓口でまず葉書の値段を尋ねるのである。
なぜ電話で連絡しないのかって、そりゃ、奥さんが自分のことを許して、待ってくれているかも分からないので、だから葉書で出所したことを知らせ、もし今でも自分の帰りを待ってくれているのなら玄関に黄色いハンカチを掲げて欲しい、というシャイでデリケートな、そういう映画なのである。馬鹿は引っ込んでいて欲しい。

そして郵便局で葉書の値段を尋ねるのは、郵便料金がそれほどしばしば変わってきたということの証かも知れず、長い間服役していればその値段すら分からなくなるだろうし、あるいは服役している間外部から手紙を貰うことすらなかった主人公の孤独、それほど久しぶりに娑婆の空気を吸った開放感、手にじわっと重みを感じる生活感が回復したことの非常に抑制的な表現、などなど様々な解釈と妄想を呼び起こす味わい深い場面なのでもあった。
そんな台詞をまさか自分の口から吐くことになるなんて思わなかった。と言うか、正直お笑い種である。

件の葉書は実を言うと年金事務所に返信するものだった。手続きを請求する返信用の葉書は同封されていたものの、切手を貼ってくれと書いてある。こういうものは、今までなら料金別納にしたものじゃないのかと首を捻る。受給者に郵便切手を要求するとは、日本年金機構(あるいは社会保険庁)もせせこましくなったもので、種々の年金と受給者の総数を思えばこれはこれで結構なことなのかも知れないと思った。
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寒々週末ひきこもり日記

2019-02-11 22:24:27 | 日記
六時半起床。NHK総合の朝のニュースも祝日モードで直木賞を受賞した女の作家の長いインタビューを流していた様子。夢うつつ、薄ぼんやりとした頭で「へえ、こんなに若いんだ」と感心したのだがそれが誰だったのかもう覚えていない。調べればすぐに分かるが誰だか分かってしまってはネタにならないので調べない。
ホットサンドと牛乳で朝食。
昨日はよい天気に恵まれからだも動いたので市立図書館に出向き中島敦関係を根こそぎ借りてきた。昨日から今日の午前にかけてそのうちの一冊、武内雷龍「夏雲 『山月記』中島敦と、その母」(海象社、2012)を読み終わる。読書速度が壊滅的に遅い僕としてはこれは異例の早さに属する。よい本だった、と思う。と同時に、評伝としては異色の部類に属するのではないだろうか、とも思う。著者の動機のひとつは署名にもあるように「その母」への深い同情である。
夏雲
武内 雷龍
海象社

次は川村湊の「狼疾正伝」に取り掛かる。評伝としてはこちらの方が正統派だろう。川村湊はニューアカデミズムブームの頃から名前を目にしていたが、僕が直に接した著作の数は少ない。しかし、その真面目な作風には好感を覚えている。楽しみだ。
昼、インスタントラーメンで昼食。
午後、デスクトップパソコンが起動しなくなり、焦る。調べた結果CPUファンが回っていないことが判明。ファンの寿命かも知れないが外し方が分からず調査を断念。筐体を掃除し、パソコン周辺を片付けて風通しをよくしたところ何とか起動するようになった。ここ数日USB周りが不安定だったのも発熱が原因だったようだ。ファンなしの状態でCPUの平均温度は約70度前後で推移している。ウェブを閲覧すると容易に80度まで上昇する。いつシャットダウンしても不思議はない状態だ。寒いうちはこれでもよいが夏場ではさすがに持ち堪えないだろう。パソコン本体がそもそも十年選手なのでそろそろ買い換えの時かも知れぬ。しかし金がない。考えてみればここ数年、機能拡張も含め、パソコン関係にはいっさい投資していないのだからきっとパソコンの神様の罰が当たったのだ。罰とあらば是非もない。宝くじでも買って来よう。
夕方、夏コミの申し込みを始める。決済は済んで、アンケートのところで行き詰まっている。何を書こうか。
夜、実家で夕食。この三連休、実家警備任務に従事していた娘さんを伴って帰宅。
私「お勤めご苦労で御座った」
娘「うむ、苦しゅうない」
おおよそこんな遣り取りがあり、献上品として着荷したばかりの「アニメディア」三月号を渡す。何かオマケが付いていた。

今週木曜日は我がマンションの配水管清掃の予定あり。仕事は早上がりするつもり。
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週末ひきこもり日記

2019-02-03 20:17:23 | 日記
六時五分、目覚まし時計代わりのテレビ(NHK総合)で目覚める。タイマーは六時丁度に仕掛けてあるのだが、何故に毎朝五分遅れて瞼が開くのだろうか。用を足してから二度寝。
八時起床。一昨日ニトリでホットサンドメーカーを購入し、今日から試運転なしでいきなりの実戦投入だ。八枚切りの食パン(ところで「食パン」て変な日本語ですね)の片面にマーガリン、もう片面にはマヨネーズを塗る。ボロニアソーセージの薄切り、とろけるチーズ、ソーセージ、チーズ、ソーセージの順に挟んでホットサンドメーカーにセットし、コンセントを繋いでハンドルをロック。通電ランプを確認すると、椅子に腰を下ろして「取扱説明書」を読む。オレンジ色の通電ランプの隣にある緑色の予熱/適温ランプがいつ点灯するのか知りたかったのである。コンセントを繋いだだけで通電する様子なのもだ。

3 予熱する
本体を寝かせ、電源プラグをコンセントに差し込み、上プレートを閉じて、ハンドルをロックする
4 上プレートを空けて、用意したサンドイッチを左右のプレートにのせる
5 焼く
上プレートを閉じて、ハンドルをロックする

なるほど。つまり、本隊を焼き始める前に電源を入れておかなければならなかったという訳か。焼き上がりの目安は四~五分というから、なに、そのぶん長く焼けば良いことさ。だが次からは気を付けよう。予熱はきっとこういう料理のポイントに違いない。通信販売で、キャンプ用品にホットサンドメーカーが揃っている理由も分かるような気がする。焚き火を熾してホットサンドを作ったらそれはさぞかし美味かろう。この際、具材は何でもいいと思う。一度コロッケ、キャベツ、ブルドッグソースで試してみたい。上手く挟めるかな?
ホットサンドは上手い具合にチーズが溶けてなかなかよく出来た。まあ、失敗する要素も皆無なのだが。

今日は休日なので毛布を洗濯する。いつの間にか汚れが目立つようになった。洗濯機を回しながら家中に掃除機を掛けて回る。今日は昨日よりも風が冷たくなく、上天気ながら日差しは柔らかい。

家事を終えて、図書館で借りた吉野朔実の「吉野朔実劇場ALL IN ONE 吉野朔実は本が大好き」を読む。分類番号は019。日本十進分類法の019は「読書. 読書法」となっており、だから我が市立図書館は優れて真面目な仕事をしている訳だ。
連載から読んでいたが、その後作者は鬼籍に入り、思いもひとしお。この「ALL IN ONE」には単行本未収録の原稿や「本の雑誌」巻末の短い記事まで収録されている。どこにもそうとは書かれていないが、これはれっきとした遺稿集に仕上がっていると思う。吉野朔実を忍ぶには格好な一冊だ。
足かけ二十五年、約六百ページもの記事には二次創作のネタに使えそうなエピソードも数多く見受けられる。例えばこれ。吉野はある日、仕事の依頼を受ける。

「あ、私 角川書店の 書籍部の者 なんですが 今度 文庫本の カヴァーを何点か リニューアルすること になりまして そのうちの二点を お願いしたいの ですが」
「いいですよモノは何ですか?」
「『赤毛のアン』と『少女パレアナ』です」

ここで吉野の顔色が変わる。

「どっちも十一歳の女の子、どっちも孤児、どっちもおさげ、どっちもそばかす!! どーやって描き分けるんだ?」

吉野が「どーやって描き分け」たかはグーグルの画像検索で確かめることができた。

十三時、一昨日の夜作ったハヤシライスで昼食。ご飯は冷凍してあったのを使う。冷凍ご飯にはかなり偏見を持っていたが、冷凍期間が数日程度ならあまり気にせず食べられる。
午後はどう過ごそうか。「吉野朔実劇場」は面白いし、まだたっぷり残っているので一日読書に沈んでもよい。「PSYCHO-PASS サイコパス」の新しい劇場版を見に行きたい気持ちもある。しかし最寄りの立川シネマツーは時間が合わない(洗濯した毛布が夕方まで乾かない見通し)ので断念する。一時間程度の作品だしいつでも見られるか。しかし早く消化しないと「コードギアス」と「幼女戦記」が始まってしまう。「ダンまち」も控えている。まったく今年は年初から慌ただしい。三月は「ドラえもん」、四月は「コナン」。まさに嬉しい悲鳴。

十五時、小腹が空いたのでトーストとオレンジのジャムでおやつにする。珈琲を沸かす(この頃はもうインスタントで十分)。トーストでおやつにするのなら、ジャムがもう何種類か、スプレッドの類いが欲しくなるナ。
……何だがオバサンぽくなってないかな、僕?

十六時半、日が陰ってきたので洗濯物を取り込む。しめしめ、上手く乾いている。同時に肌寒くなったので暖房を付ける。エアコンは先だって、室外機がまるで廃車寸前のボンネットバスのような異音を発するようになったので使えない。もう寿命かも知れん。また、デロンギのオイルヒーターは狭い閉めきった空間でこそ絶大な効果を発揮するが、条件が悪いと頼りないことこの上ない。そこで今季はまだ使ってなかったガスファンヒーターを初めて運転した。当然温かいのだが、実はこれも年季の入った一品で運転を開始するとすぐにフィルターの汚れを示す赤ランプが点滅する。何度フィルターを掃除しても結果は変わらないのが気に入らず、実用面ではまだ問題なさそうだがこのファンヒーターを遠ざけていた。今シーズンのうちはだましだまし使って、次までには新しいのを買おう。

十七時半、毎週日曜日は実家で夕食をとる。これは老いた両親宅の巡回も兼ねている。ちなみに、娘さんも週末は泊まりがけで祖父母宅の警備を担当している。二十時、帰宅。

「吉野朔実劇場」読了。
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斎藤環 「ひきこもり」救出マニュアル〈実践編〉

2019-01-03 23:21:15 | 日記
この書物はタイトル通り、ひきこもり状態にある人物が置かれている境遇を少しでも快方に向かわせるための実践的な知識を集積したものである。その知識とは斎藤自身による治療行為と支援活動によって日々積み重ねられたものなのであるから、これはまさしく臨床の知と呼ぶに相応しいものだろう。

「マニュアル」と言いながら、その外見は、例えば学習参考書のチャート式のように、決して整然としているわけではない。だがそれは、単に外見が網羅的に見えないと言うだけのことであって、ここには「ひきこもり」本人とその両親との間に生起しそうなあらゆる出来事が人生相談形式で列挙されている。曰く「両親を責め、謝れと要求します」「僕はこのままでいいのだろうかと質問されて返事ができませんでした」「息子の家庭内暴力で困っています」などなど。これらの諸問題に対して、著者が自身の実体験に基づいて概ね適切と思われる対処法を回答するという形式になっている。

これを読んで私は、人間の言語コミュニケーションというものは実に皮相なものだな、という思いを新たにした。

ここから読み取れる斎藤の主張を粗雑ながらまとめると「ひきこもり」の問題の第一層(もしかしたら核心部)は本人とその両親との相互不信によるコミュニケーション不全なのであり、したがって救出への第一歩は相互のコミュニケーションの回復に向けて踏み出されなければならない。たとえ拒絶されても声を掛け続けること。仮にそれが暴力であっても、それほどまでの苦境に追い込まれた本人の叫びと受け止めること。ただし、暴力に対しては断固として拒絶すること。日常化した暴力に対しては避難を、そして第三者による介入を、要するに家族の側から助けを求めること。

また、斎藤の処方には感動すら覚えることがある。
つまり、ここに取り上げられている相談が相談者自身にとっては100%の事実であっても、端から見れば「ひきこもり」の置かれた立場を決して十分には開示してはいないはずである、と斎藤はそのように考えているのではないか。そして斎藤の態度は相談事として書き記された言葉の向こうに隠されている「真実」を、掘り起こそうと試みているかのようだ。

具体例を挙げてみよう。少し長くなるが、一件の相談とその回答を引用する。

醜形恐怖で「整形したい」という娘
二年前からひきこもった二一歳の娘です。醜形恐怖があり、現在は精神科に通院しています。最近アルバイトを始めましたが、「もっとお金を稼げるキャバクラで働きたい、お金は美容整形の代金にしたい」と言います。
またしきりに「自分の顔は醜い、こんな顔に産んだ親が憎い」と言い募ります。私はキャバクラも整形も反対なのですが、どう説得すればいいでしょうか?

このような場合、およそいかなる「説得」も「議論」も無効です。精神病の可能性はなさそうなので完全な妄想とは言えませんが、こうした思い込みは反駁で解消するものではありません。せいぜい「私はどうもそんなことはないような気がする」という程度にとどめておかれたほうがいいでしょう。
「キャバクラ」の件についても、ご心配はよくわかりますが、もしご本人が成人されているのなら、職業選択を強制したり禁止したりすることはそもそも無理があるでしょう。ただ、この場合はご本人の発言は本心からではなく、自分の葛藤の深さを親に十分に理解してもらいたい、という気持ちがひそんでいるようにも思います。
そうであるなら、親御さんから「そういう仕事は親としてはしてほしくない、そういう方面に行かれるととても悲しい」という感想を繰り返し伝えるほうがいいと思います。
これは私の個人的な偏見ですが、ひきこもる傾向を持った人間は基本的に水商売関係には向かないと思います。どうしても適応できずにひどく傷つけられて脱落するか、あるいは無理な適応がたたって他の仕事が選択できなくなる、といったことが起こるように思われてならないからです。
その意味からも、強制はできないにせよ、個人的に反対であるという意見表明ははっきりとされておいたほうがよいと思います。


よぉし、説明しよう(ここは「機動戦艦ナデシコ」のイネス・フレサンジュ風に)。

いかなる「説得」も「議論」も無効です、とは過去の知見に基づいた冷静な事実の表明である。精神病の可能性を否定することは相談者にとっては安堵できる材料となるだろう。それでもきっぱりと、かつ控え目に意見を表明することによって、当事者との間に偽りのないコミュニケーションを維持することを勧めているのである。誰にも覚えがあるように「当事者」は気休めや偽善には敏感である。

次からが真骨頂である。
斎藤は、キャバクラで働くという当事者の希望を正面から、言葉通りに、大真面目に受け止めている。日本国憲法第二二条第一項において保証される職業選択の自由に基づいて、そのような職業を選ぶことの自由を認めるのだ。その上で直接対話することの叶わない当事者の、本当の気持ちを推し量る。これを忖度と言う(忖度とはこういう時にこそ使う言葉なのだよ。直接面会して会話も交わせる総理大臣風情が用いるべきではない)。
その上で、親は親の本当の考えを伝えるべきであると。一度限りではなく、繰り返しそうするべきであると勧める。

その次の「偏見」とは実に良い言葉だ。普通なら「意見」と言い換えても良いはずである。しかし、斎藤はここで表明する事柄に彼自身の価値観、人生観が反映されている可能性を言外に滲ませている。私が感動的と言いたかったのは、まさしくこの、謂わばフェアプレーの精神と呼ぶべき言葉選びのことだった。
「どうしても適応できずに」とは、次のセンテンスの「無理な適応」と呼応している。これは斎藤の知見が集約されたものであり、ひきこもり当事者の一途な性格や生真面目な人柄を読み取ると同時に、それを第三者に利用されることでこそ、彼ら彼女らは深く傷つけられると主張しているのだ。

仮に水商売を生業とすることによって一時的に快方に向かったとしても、それがいずれ新たな不幸の呼び水となりかねないことを、斎藤は相談者と共に懸念する。このように相談者に寄り添うことによって、その方向性、動機付けを強化しようとしている。僕はこの相談をそのように読んだ。

以上、不躾ながら逐語的な解説を試みた。
この書物は自信を持って推奨できる。おわかりいただけただろうか?
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劇場版妖怪ウォッチはとっても残念な出来でした

2018-12-16 22:55:13 | 日記
はい。そういう訳で新宿WALD9で「映画 妖怪ウォッチ FOREVER FRIENDS」を観てきました。子供向けだから仕方がないとはいえ「FOREVER FRIENDS」という小っ恥ずかしいサブタイトルを見た瞬間、食べかけのポテトを放り出して家に帰りたくなりました。

公開されたばかりの作品なので詳しいことは述べませんが、バトルに登場する妖怪が初期の妖怪(艦これでいえば初期艦に相当するが、はっきり言って雑魚キャラ)を除くとどれも妖怪といいつつどことなく英霊的で、これ、正直FGOじゃないのかな。テレビシリーズはまったくの未見なので普通はどういう妖怪が登場するものなのか、さっぱりわからないのだけれども。
猫又が盛大におならをする場面、あれ、子供たちの受けを狙った場面だよね。わかる。そうだよね、子供ってうんことか、そういう下品なものが大好きだもんね。キャッキャ言って喜ぶよね。でも、劇場に来ていたキッズたち、あのシーンで全然笑ってなかったよ。
ねえ。何やってるの。おならでも受けが取れないだなんて、ハッキリ言ってシナリオも演出も未熟すぎるんじゃないのかな。

妖怪ウォッチってこの程度の作品でいいんだろうか。
テレビシリーズも本家コンテンツも知らないのだから、これは偏見妄言の類いにしかならないが、例えば女児向けのプリキュアで今期は帝王切開手術に関する話題で出産にまつわる偏見に立ち向かったり、遂には男の子のプリキュアを登場させてLGBTを主戦場とする性自認の問題に対して果敢にも正面から切り込んでいるんだよ。大人の世界でも最前線の話題を取り込んでいるというのに、男児向けにはそうですか、FOREVERですか、FRIENDSですか。これはまた抽象度の高いことで。どこに友情分がありましたか。サブタイトルを付けた自分に酔っているんじゃないですか。

生育環境がこんな有り様だから女の子の方が早く成熟して、男の子なんぞより2年も先行して高いコミュ力を身に着けると、要するにそういうことなんじゃないかな。

妖怪ウォッチの映画シリーズは、第一作こそ昭和の昔を詳細に描写する作画に敬意を表したけれども、第二作以降はいったい何をやっているんだとしか思えない。それはとても残念なことなのだ。

ただし。
ウィスパーの無理矢理な出演の仕方と、東山奈央の演技は素晴らしかったと思います。

以上。
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