鉱石ラジオ

艦これ二次創作小説同人
C105 日曜日 西地区 せ-27b(西2ホール)

雑司ヶ谷霊園で夏の終わりを感じたこと

2023-08-20 22:43:37 | 日記
池袋に買い物に出掛けました。でも目的は果たせず。手持ち無沙汰になったので雑司が谷霊園を散策しました。とても暑かったですが、この間までの暑さからは一段下がって、皮膚の内側に侵襲してくる暑さの感じが少し違います。まだまだ涼しいとはとうてい言えませんが、それでもさすがに夏の盛りは過ぎたかなあ、という感じでした。



雑司が谷霊園は死んだ父親が現役の頃に霊園管理の仕事をしていたこともあるゆかりの地ですが、実は来たのは初めて。
夏目漱石の墓にも詣でてきました。こんな墓だったんだというのが正直な感想です。漱石が亡くなったのは1916年で、鏡子夫人が亡くなったのは1963年だから、この墓石はそれよりも後のものということになるだろう。なんだかモヤモヤする。
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「君たちはどう生きるか」を観てきました

2023-08-18 22:18:12 | 同人活動
宮崎駿監督の映画を観るとき、いつも僕は途中で置いてきぼりを食らったような感じになる。「となりのトトロ」では母親が入院している病室の窓辺にトウモロコシが置かれたあたり、「紅の豚」ならポルコ・ロッソとカーチスの空中戦が脱線して、互いの操縦席のモノを手当たり次第に投げ合い始めたあたり。そういった印を見つけてしまうと「ああ、違うなあ」とどんどん夢から醒めて行く。
今回は、疎開してきた眞人の前に継母の夏子が輪タク?に乗って登場したあたりで「いや、この映像を額面通りに受け取って良いのか」と疑念が先に立ってしまった。以降、少し引いた感じで見ていた。
宮崎監督と僕とでは世代もかなり異なる。
だが、僕は記憶している。例えば、日本家屋の二階へ上がる急な階段。主人公がそうしたように、あれは足だけで上るのではなく、階段があまりにも急峻なので両手両足を使って上る。両手は、パタパタと階段を叩くように使う。そのときの階段の手触り。黒光りして、湿っていて、ツルツルした手触りで、摩滅して木材の年輪が痩せこけた人間の肋骨のように浮かび上がっているのを覚えている。
そういう視覚の感覚(映像)から肉体の記憶を呼び覚ますところが宮﨑作品のすごいところだった。「ジブリ飯」というのもそのひとつだろう。
その意味では、今回の作品は、映像に描かれたものがからだの記憶と呼応する要素が少なかった感じがする。妊娠についてがそうで、僕は男なので妊娠についての理解は足りないが、胎動が眞人にも分かるほどの妊娠週数でありながら、輪タクに乗って眞人を迎えに来たり、夫の重い鞄を持とうとし、その果てに悪阻で寝込んでしまう、継母の夏子の実在性を上手く理解できなかった。

もうひとつ気になっているのは鳥の糞である。
眞人が最初に塔に入ろうとしたときにも鳥の糞に塗れた地面が描写されていた。その後にも鳥の糞を浴びる場面が数回登場する。あれにはきっと意味があるに違いないが、何だったのだろう?
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「特別編 響け!ユーフォニアム アンサンブルコンテスト」を観てきました

2023-08-17 18:12:54 | アニメ
アニメ作品としては四年ぶりになる「響け!ユーフォニアム」の新作ですが、楽しく観てきました。
一番の感想は「久しぶりで懐かしい」に尽きますが、チューバの加藤葉月が上達していることに単純に感激します。
各楽器の演奏場面で息継ぎやバルブの操作音まで細やかに再現されているのは劇場版ならではかも知れません。
前作「誓いのフィナーレ 」ではダイジェストな感じが強くて戸惑いましたが、今回はそういう感想はありません。原作も短編作品だそうで、コンパクトにまとまっていたのはそのためでしょうか。
ただし、アンサンブルコンテストの結果発表が文字のみだったのは「まあ、そうなるかな」と理解しながらも、ちょっと残念でした。主人公の久美子が部長の立場で、部内のアンサンブルコンテストをどう運営するのか、その一方で自分は演奏者としてどうコンテスト臨むのかという点がストーリーの主眼なので、正直コンテストの結果はどうでも良いと言えます。それでも、ラストではその「どうでも良い部分」要するに結果発表に触れないわけにはいかないので……。そう考えると難しいモノです。
ともあれ、ユーフォファンは必見。それは間違いない。
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通り雨のことなど

2023-08-16 23:38:45 | 日記
台風の余波なのでしょうか、今日も東京地方はざっと降ってさっと上がるの繰り返しでしたな。
午後、野暮用がございまして都心の裏通りを歩いております。と、上空に真っ黒な雨雲が流れてきたなと思ったとたんにばらばらっと雨粒が落ちて参りました。天気雨、通り雨、と言うのでしょうか。晩秋の京都で時雨れるのならご褒美みたいなものですが、盛夏、熱暑の東京ではそんなたいそうな風情はございません。一雨来ていっそ涼しくなってくれればまだ良いのですが路地裏もアスファルトですっかり舗装されております。降ったそばから気化した雨水がむんむんと立ちこめるばかりでいっそう不愉快でありますな。まあ、地面のあるところならもう少し違うのかも知れませんが。
雨の通り過ぎるタイミングが分からなくて、しばし他所様のマンションのエントランスの庇の下に避難させていただいております。タオルハンカチを出して、汗やら雨粒やらを拭っておりますと、ちょうどそこへ犬を連れた品の良いご婦人が帰ってこられました。ザックリとした出で立ちでしたが、その趣味と、連れ歩いた小型犬の良くしつけられた振る舞いを見れば、そのへんのオバサンとは訳が違うことくらい私にでも分かります。その女性に、不審そうな、しかし敵意のない目で見つめられたりなんかしまして、どうもこういうとき「怪しい者ではございません、少し雨宿りさせていただいております」などと言葉にするは気恥ずかしいモノですな。ワタクシ、こう見えてシャイなんです。帽子(言い遅れましたが降り出すまでは好天だったので、このときの私は帽子を被っておりました)の庇に手を添えてこくっと会釈をするのが精一杯です。幸い、ご婦人にはそれで納得していただけたのか、やがて彼女はオートロックの向こうに消えました。いやはや緊張いたしました。はい。
……と言うか、これでは余計に不審者ですな。

依然として雨は止みません。そうこうしておりますと内側からオートロックの開く音がします。今度は誰が出てきたのだろうと心配になって振り返りますと、何と先ほどの女性です。そして手にしたタオルとビニール傘を私に差し出して、こう言うのです。
「いきなりの通り雨でさぞやお困りでしょう。さあ、どうぞこのタオルで汗を拭いて下さいまし。もしすぐにでもお出掛けになるのでしたらこちらのビニール傘もお使い下さい。どうせ安物です。それとも……、もしお時間があるのでしたら、少し上がって休んで行かれてはいかがでしょうか。冷たい麦茶など差し上げましょう。主人は仕事で、夜遅くまで帰りませんの……」

などということはまったくなくて、雨が上がったのを機に、警察を呼ばれる前にすたこらさっさとばかり、そこから出たのでした。

終わり(笑)
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「放課後ていぼう日誌」完走しました

2023-08-15 23:35:49 | アニメ
ちょっと今後の二次創作の参考にしたくて「放課後ていぼう日誌」(2020)を完走しました。テレビ放送時は、たぶんコロナで放送延期になったのをきっかけに、途中で見るのを止めて(忘れて)しまったんだと思います。いま見るといい作品ですよね。
田舎町に引っ越してきた主人公の女子高校生が、部活動を通して釣りに親しんでいく(=沼にハマる)様子を描いたアニメ。よくある女子中高生もののひとつだが、釣りの描写が丁寧で、僕のようにまったく釣りを知らない人に取っては、見知らぬ世界のことを垣間見ることが出来るという意味で、啓蒙的な作品でした。
例えば、第9話「備えとアオサギ」では海釣りの危険性(ライフジャケットの着用)とマナー違反の加虐性(釣り糸・釣り針の廃棄)が描かれていた。遺棄された釣り糸が絡まったアオサギの足、指が何本か欠落しているところをセリフでは強調せずに作画でしっかり見せているところはとても良かった。見ようによってはとても残酷。それを言葉には載せないで、視聴者に「ちゃんと理解しろよ」と投げ掛けている感じがするのが良い。

また、主人公・鶴木陽渚の表情がコロッコロ変わるのが、マンガ・アニメ的に振り切った表現になっていて楽しかった。特にひるんだり、怪しんだりといったネガティブな表情が、上手く言えないが普通よりも「一歩踏み込んだ」作画になっているように見えた。それでいてやり過ぎな感じがしないので、とても微妙なバランス感覚の上に成り立っているような気がした。僕の趣味との兼ね合いもあるので一般化は出来ないけれど、人物の作画は丁寧だと思います。

個人的には、真性のアホの子(悪意的に言えば、ある種の「障害」すら連想させるほどの「アホの子」)が登場しないのもポイントが高かったです。

この夏休み中には「スローループ」(2022)と「つり球」(2012)を完走する予定です。ちょっと釣りアニメがマイブームです。
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