散髪してきました

ここ数年、もう散髪は1000円カットの店でバリカンで短髪にしています。で、今日散髪してきました。仕上がりを鏡で確認するとどうも最近アニメで見覚えのある姿で、金カムの白石でした。
もみ上げは短いし顎髭もないし、関節も外せないので、本当は全然似ていませんが、鏡の中は何となく白石でした。
嫌だなあ。何故あいつなんだ。
長年生きてきましたが、自分が漫画やアニメの登場人物に似ていると思ったのは初めてのことです。少し参った。

東京地方は今日も暑く、昨日と打って変わって原稿の進みはよくありませんでした。昨日から先回りして「山場」を書いています。足かけ２年近く熟成してきたこの妄想、いよいよ形にできるかと思うと感慨もひとしおですが、これまで頭の中に入っていたものを実際に文字に落としてみると「あれ、こんなんだったっけ」とがっかりすることもしばしばです。
それは、例えばリアルの引っ越しで、外に運び出された家財道具を陽光の下で見るといやにぼろっちくて情けない気持ちになるのと一緒ではないかと考えています。妄想の引っ越し先は原稿用紙の中、ではなくて、印刷、製本された薄い本が本当の目的地のはず。原稿用紙に落とし込む過程とはまさに荷物の運び出している最中のことで、最終形態にはほど遠いはずです。上と下に分かれたまま隣り合って並んでいる食器棚や、擦り傷が付いていることに今気が付いたという椅子の脚ばかりに注目していたら、そりゃ残念にも見えることでしょう。
あるいは、この冷蔵庫どうやって運び出したらいいんだ、廊下の扉を外さなきゃ出せないんじゃないか、と悩んだり、詰めすぎた段ボール箱をうんうん言いながら苦労して運搬しているところ。そんな感じです。

まあ、仕上げて見せますよ。最上のためにも。