病気④ 免疫とワクチン
最近、おたふくかぜや百日ぜきが大人から子どもに感染しています。一生で1度しかかからないと思われていた病気も、再感染しないと大人でも抗体が低下するのです。病原体に対する免疫(抗体)を人為的に獲得させるのがワクチンですが、摂種後も感染することがあり、水ぼうそうやおたふくの初期症状が出たり、インフルエンザでは発熱することもあります。症状が出るころから免疫機能が働き始め、重症化を防いで自然治癒させるのです。治療薬もなく重い感染症である麻疹(はしか)や風疹はMRワクチンを2回接種し効果を確実にしています。また最近、ヘモフィルス・インフルエンザ菌(Hib)肺炎球菌のワクチン接種が始まり、肺炎、中耳炎や、髄膜炎にかかる子の激減が期待されています。新型インフルエンザの再流行で就学前の乳幼児の感染が心配されており、特に小さい子どもはワクチン接種が重要です。(長野省五=札幌・ながの小児科院長)
最近、おたふくかぜや百日ぜきが大人から子どもに感染しています。一生で1度しかかからないと思われていた病気も、再感染しないと大人でも抗体が低下するのです。病原体に対する免疫(抗体)を人為的に獲得させるのがワクチンですが、摂種後も感染することがあり、水ぼうそうやおたふくの初期症状が出たり、インフルエンザでは発熱することもあります。症状が出るころから免疫機能が働き始め、重症化を防いで自然治癒させるのです。治療薬もなく重い感染症である麻疹(はしか)や風疹はMRワクチンを2回接種し効果を確実にしています。また最近、ヘモフィルス・インフルエンザ菌(Hib)肺炎球菌のワクチン接種が始まり、肺炎、中耳炎や、髄膜炎にかかる子の激減が期待されています。新型インフルエンザの再流行で就学前の乳幼児の感染が心配されており、特に小さい子どもはワクチン接種が重要です。(長野省五=札幌・ながの小児科院長)