育児障害。何だか恐ろしい響きです。
私自身、結婚5年目の30歳。
周りからも社会的にも子どもを産むことが
何となく期待されている状況ではあるけれど、
とりわけ今すぐ子どもがほしいわけではありません。
子どもと遊ぶのはとても好きなのですが、
子どもを産み育てる不自由さばかりが目についてしまい、
果ては自分の中には母性というものがないのでは、
と心配になることがよくあります。
どう考えても子ども同士や一人で遊べそうなのに、
親が危険から目を配るというレベルを超えて、
子どもからずっと離れない親。
○オンショッピングセンターに行くと、
子どものおねだりした物や食べ物を何でも買い与えている親。
そのような光景を目の当たりにすると、
こんなに自分の身体の自由と時間が奪われるなんて、
子育てって本当に恐ろしいんだなぁ、と思ってしまいます。
本書によると、日本の母親は、他国に比べて、
とにかく子どもに対しては過保護になり
極端な母子密着状態にある傾向があるそうです。
日本の母親は、「母の無償の愛」という神話のもとに、
スキンシップや添い寝の礼賛などの甘やかしの子育てが推進され、
またそのようなことが求められることが多いからです。
そのプレッシャーから、
子育てに疲れてしまい育児障害になる母親が多い現状が述べられています。
このような子育ては、
子どもは幼少のころに何でも自分の思い通りにいくことが
当たり前になってしまうため、
最近の小学生は自己中心的で、落ち着きのない子になってしまうとのこと。
(もちろん一概にはいえないと思いますが)
著者は、しつけの部分は毅然とした態度で接すること
(もちろん虐待はいけません!)。
親が子どもに合わせるのではなく、
子どもが大人の都合に合わせるこことを教える大切さを述べています。
それは一見すると冷たい子育てのような気がしますが、
母子密着の状況から抜け、子どもも分別をわきまえるようになり、
育児障害を避ける有効な手段になると思います。
また、育児障害になるのは忙しく働く母親かと思いきや、
専業主婦のほうが多いとのこと。
なぜなら、家事の負担が昔よりは軽減され、
専業主婦に求められている母親像が大きくなったからです。
時間や環境としても、母子密着になる条件は、
働く母親よりも大きくなってしまいます。
本書を読んでいて、専業主婦は経済的な面だけではなく、
精神的にもリスクが大きいことに気がつきました。
働く意欲のある人には働く機会を確保することが早急な課題であるとともに、
私自身、多少は嫌なことがあっても、仕事は続けないと、とあらためて思いました。
本書は世間で言われている“あるべき子育て論”とは
異なる主張が見られるため、
かなり賛否両論のある本ではあるとは思いますが、
私はおよそ著者の考え方に賛成です。
また「母親向きの女性は三割に足らず」という著者の言葉には、
かなり救われました。
この言葉に救われるのは私だけではないはずです。
子どもを育てることと働くことについて
深く考えさせられる1冊です。
私自身、結婚5年目の30歳。
周りからも社会的にも子どもを産むことが
何となく期待されている状況ではあるけれど、
とりわけ今すぐ子どもがほしいわけではありません。
子どもと遊ぶのはとても好きなのですが、
子どもを産み育てる不自由さばかりが目についてしまい、
果ては自分の中には母性というものがないのでは、
と心配になることがよくあります。
どう考えても子ども同士や一人で遊べそうなのに、
親が危険から目を配るというレベルを超えて、
子どもからずっと離れない親。
○オンショッピングセンターに行くと、
子どものおねだりした物や食べ物を何でも買い与えている親。
そのような光景を目の当たりにすると、
こんなに自分の身体の自由と時間が奪われるなんて、
子育てって本当に恐ろしいんだなぁ、と思ってしまいます。
本書によると、日本の母親は、他国に比べて、
とにかく子どもに対しては過保護になり
極端な母子密着状態にある傾向があるそうです。
日本の母親は、「母の無償の愛」という神話のもとに、
スキンシップや添い寝の礼賛などの甘やかしの子育てが推進され、
またそのようなことが求められることが多いからです。
そのプレッシャーから、
子育てに疲れてしまい育児障害になる母親が多い現状が述べられています。
このような子育ては、
子どもは幼少のころに何でも自分の思い通りにいくことが
当たり前になってしまうため、
最近の小学生は自己中心的で、落ち着きのない子になってしまうとのこと。
(もちろん一概にはいえないと思いますが)
著者は、しつけの部分は毅然とした態度で接すること
(もちろん虐待はいけません!)。
親が子どもに合わせるのではなく、
子どもが大人の都合に合わせるこことを教える大切さを述べています。
それは一見すると冷たい子育てのような気がしますが、
母子密着の状況から抜け、子どもも分別をわきまえるようになり、
育児障害を避ける有効な手段になると思います。
また、育児障害になるのは忙しく働く母親かと思いきや、
専業主婦のほうが多いとのこと。
なぜなら、家事の負担が昔よりは軽減され、
専業主婦に求められている母親像が大きくなったからです。
時間や環境としても、母子密着になる条件は、
働く母親よりも大きくなってしまいます。
本書を読んでいて、専業主婦は経済的な面だけではなく、
精神的にもリスクが大きいことに気がつきました。
働く意欲のある人には働く機会を確保することが早急な課題であるとともに、
私自身、多少は嫌なことがあっても、仕事は続けないと、とあらためて思いました。
本書は世間で言われている“あるべき子育て論”とは
異なる主張が見られるため、
かなり賛否両論のある本ではあるとは思いますが、
私はおよそ著者の考え方に賛成です。
また「母親向きの女性は三割に足らず」という著者の言葉には、
かなり救われました。
この言葉に救われるのは私だけではないはずです。
子どもを育てることと働くことについて
深く考えさせられる1冊です。