台風一家

岐阜県でそば打ち体験 女三人旅

ブログを書くのがすっかり遅くなってしまったのだが…年が明けて某日。
私の誕生日の翌日から私とこいちゃんと母(おばあちゃん)の三人で女三人旅に出かけることになっていた。
誰も風邪など引くこともなく、無事にその日を迎えた私たち。
ちょっと早めに駅まで送ってもらい、集合場所の近くでモーニングを頂くことに。

風の強い日だったため、店内に入った私たちはコートを脱いで一息ついた。
三人で旅行、しかもバス旅行なんて初めてである。
乗り込んでしばらく高速に揺られていると、景色がどんどん変わってくる。

雪だ!
今年雪を見たのはこれが初めてであった。
暖冬だが、あるところにはあるんだなぁ…。
うとうとしながらさらに車に揺られて、ぼんやりした頭で降り立ったのはそば打ち体験が出来るお店である。

そば打ちの基礎を教わり、一生懸命蕎麦をこねるこいちゃん。
私もさせてもらったが、まるで粘土のようで実に扱いやすい。
中には手をそば粉だらけにして困った顔をしている参加者もいたが、私はこうゆうのが性に合うらしい。

テレビでよく見る光景である。
やってみると意外と気を使う。
うちこも多ければいいと言うわけではないらしく中々難しい。
それがまた面白いのかもしれない。

画像では太く見えるのだが、とっても細く切ったこいちゃん。
太いと細いの間で感覚を掴むのが結構難しいのだが、ストンストンと包丁が吸い込まれていく感覚は中々楽しいのである。

しばし湯がく時間が設けられ、オプションで天ぷらを付けてもらい、自分たちが打った蕎麦を頂くことになった。

と言っても、湯がいた蕎麦は同じ列に並んでいた十数人分が全て一緒…。
誰が切った蕎麦だか、1センチ近い太さの物も。
うーん、今度は純粋に自分たちだけのそばも食べてみたい…。

とはいえ、やはり打ってすぐ湯がいた蕎麦は美味しかった。
これをお昼ごはんにし、店内で少し買い物をしてからバスに戻った私たち。

猛烈な眠気に襲われつつ、うとうとしては景色を眺め、またうとうと。
まるで夢の中を進むかのようにうつらうつらと意識が漂う。
それは普段では考えられない、何も考えていない時間の連続で、バス旅行も中々良いもんだなぁ、とおぼろげな意識の中で思ったのである。
旅館は雪深い山の中。
かなり狭い道を進んだりしながら漸く到着した。

広いロビーから見える庭の景色が、一面雪でびっくり。

ロビーでホテル使用の注意や晩ご飯の集合時間などを聞き部屋に向かう。
窓から見える景色はどこも雪だらけで、遠くまで来たのだと実感する。

晩ご飯は広間で頂くことに。

蟹がドーンと出迎えてくれているではないか。

アワビが丸ごと!
バター焼きにするようだ。

いい感じで焼けきた。
焼き上がっても触らずに待つように言われる。

蕎麦だ。
やはり素人とは言え、自分たちが打った昼間の蕎麦の方が味わい深く感じるのは何故だろう。

焼肉もついていて、ご飯はおかわり自由。

あんかけ茶碗蒸し。

蟹が一杯丸ごとなので、殻を外すのが下手な私はてんやわんや。

アワビが焼けたところで、スタッフさんがカットしにきてくれた。
なるほど、焼けたら食べやすくしてくれるわけだ。
歯応えのある、けれども食べやすくて美味しいアワビ。
お酒が進むー。

さて、段々と苦行になり始めた蟹ほぐし。
「こんな時にお父さんがいれば、ほぐしてくれるのにぃ〜」
呟き、甘えるこいちゃんに堪らずおばあちゃんがお手伝い。
私も何とか完食し、満腹で食堂を後にした。
部屋に帰る途中、ロビーにいたウサギたちに会いに行ってみた。

キナコとアズキ。

アズキは草が大好き。
足元に残っていないほど食べていたのでキナコの分を少しあげてみると嬉しそうによく食べた。

キナコ、草はあまり食べない。
もうお腹いっぱい?
適当にかじっては辺りをキョロキョロ。
小屋のそばにはヒーターが置かれていて、寒くないように大切に飼われている。
お散歩の時間も設けてあるようだ。
可愛いね、とこいちゃんと一緒に二匹を眺めて癒された。
部屋に戻り、布団に入ると三人ともすぐに眠りについた。
ヒーターを稼働するためのボイラーの音だろうか?
ごうごうと響くのを聞きながら、大きな音だなぁと思っていたのに眠ってしまっていた。
雪国ならではなのだろうか。
遠くまで来たことをしみじみ実感した1日目である。

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